歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

2016年11月

歯周形成外科 と ジルコニアオールセラミック

2016年11月28日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周形成外科 と ジルコニアオールセラミック』になります。


私のような歯周病専門医の治療として
当然のことながら重度歯周病の治療があります。

歯がグラグラしている状態で
歯を支えている状態を改善させる治療も良く行っています。
以下のような症例もそうです。
スライド5


スライド6


スライド2


本日は詳細は省きますが、
歯を支えている骨が非常に吸収しており、
他歯科医院では多くの歯を抜歯しなければいけないと診断された方です。

そこで歯周病専門医である当医院を受診されました。

今から15年前のケースです。

このような患者様を歯周病治療を行い、
セラミックの被せ物で噛み合わせの改善を行い、
動揺している歯の固定も行いました。

以下のように治療しました。
スライド4


スライド3



15年前は、いわゆるセラミックという素材で治療を行っています。

セラミック と ジルコニア や オールセラミックはまったく違う素材です。

この違いについては、前回のブログをご覧になって下さいね。


重度歯周病の治療というのが私の診療の基本となっています。


本日はそうした歯周病の治療とは少し違う症例を紹介します。


歯周病専門医は、他にもさまざまな対応をして治療を行っています。

その一つが歯周形成外科という治療です。

英語では periodontal plastic surgeryと言います。

どのような治療かと言いますと
大まかに言えば、
審美的なことを目的とした歯肉の治療を主に行います。

本日はそうした審美性の改善のために歯周形成外科:periodontal plastic surgeryを行い、ジルコニアオールセラミックで治療を行った症例を紹介します。

まずは治療前の口腔内写真です。
スライド1


上顎前歯部ですが、
歯の長さが全然違いますよね。

長い歯もあれば
短く見える歯もあります。

長さがバラバラです。

これでは笑った時に当然のことながら奇麗に見えません。

こうした状態を改善させるのが歯周形成外科 periodontal plastic surgery なのです。

歯が短く見える部分を外科治療により長くさせ、
長く見える部分には歯肉を移植して盛り上げます。

こうした治療は決して簡単ではありません。
左右のバランスを適切に整えることは
それなりに経験が必要な治療です。

治療途中は省きますが、
以下が治療後です。
スライド2


左右のバランスが整えられています。

以下は術前と術後の比較です。
スライド3


笑った時の見た目は非常に重要です。

歯の長さが大きく違ったり、
出っ歯であったり、
歯肉が見えすぎたり

様々な問題を抱えている方は、結構多いです。

しかし、治るのか?
どこで治療ができるのか?

多くの患者様は、分からないのが実情です。

こうした審美的な問題を解決するのも
歯周病専門医の得意とする分野なのです。

被せ物はジルコニアオールセラミックです。


次回もこうした話をしましょう。





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ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係:その2

2016年11月21日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係:その2』
になります。


前回のブログをご覧になっていられない方は、
本日のブログの前に見ていただいた方がより分かりやすくなります。
前回のブログ:ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係:その1

ジルコニアオールセラミックにはいくつかの種類があります。

一般的に言われるジルコニアというのは、
ジルコニアの表面にセラミックを焼き付けて作製されます。
このタイプを
レイヤリング ジルコニアと言います。

つまり、
皆さんが見える表面はセラミックで
内部にジルコニアが使用されているのです。
現在のセラミック治療の主流です。


従来のセラミックの場合、
この内部に使用されているのが金属です。
10年以上前にセラミック治療を行っている方は
ほとんどがこのタイプです。

従来型のセラミックは、
メタルボンド(陶材焼付鋳造冠
)と言います。

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)は、内部に金属が使用されているため
光の透過性が悪く、審美的ではありませんでした。

またメタルボンド(陶材焼付鋳造冠)は、歯肉の根元が黒っぽく見えることも多くあり、
メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)装着後に数年経ち、
歯肉が退縮した場合には、退縮部分から金属の黒っぽい部分が見えてしまうこともありました。

また当然のことながら金属を使用しているため、
金属アレルギーに対する問題もあります。

当医院では、金属を使用したメタルボンド(陶材焼付鋳造冠)は、
現在使用しておりません。

しかし、内部に金属を使用しないと強度が保てないため、
今までは金属のフレームを内部に使用してきたのです。

ジルコニアは、強度が非常に高いため、
金属フレームの代用として使用されるようになってきました。
もちろん 金属ではありませんので、
色は白です。

しかし、このジルコニアセラミックの欠点もあります。
先にも説明しましたように
レイヤリング ジルコニアは、
内部に高強度のジルコニアは使用されていますが、
見える部分(表面)は、セラミックです。

このタイプのレイヤリング ジルコニアは、審美性は高いのですが、
表面のセラミックが欠けることがあります。

セラミック自体は、さほど強度が高い素材ではありません。

レイヤリング ジルコニアは、前歯に使用されることが多いです。

そのため、現在では奥歯のような噛む力の負担が強い部位では、
ジルコニアを100%使用したタイプが適応されます。

ジルコニアが100%ですから割れる心配は非常に低いです。
このタイプのジルコニアを
フル ジルコニアと言います。

ジルコニアには、この他にもいくつものタイプがあります。

プレスオン ジルコニア
キャドオン ジルコニア
ラピッドレイヤー ジルコニア

というのがありますが、今回は省略します。

さて100%ジルコニアであるフル ジルコニアですが、
噛み合わせの負担がある方には非常に適しています。

例えば、
金属アレルギーがあったり、
従来型のセラミック(メタルボンド:陶材焼付鋳造冠)の審美性に問題がある方であったり
した場合には、
金属をまったく使用しないオールセラミックを選択することになるのですが、
奥歯で欠損が多く、ブリッジとしなければいけない場合であったり、
噛み合わせの負担が強い場合には、
レイヤリング ジルコニアでは、破損する可能性がありますので、
100%ジルコニアであるフル ジルコニアが適しています。


前置きが非常に長くなりましたが、
症例を見て行きましょう。
スライド01


上の写真は下顎を噛む面から見た状態です。
左側の奥歯に従来型のセラミックブリッジ(メタルボンド:陶材焼付鋳造冠)が装着されていますが、
強度の弱いセラミック部分が破損しています。
その結果、金属部分が口腔内に露出するようになり、
審美的にも問題が生じています。

スライド02

この部分がブリッジです。

レントゲン写真で見てみましょう。
スライド03

この部分が従来型のセラミックブリッジ(メタルボンド:陶材焼付鋳造冠
)です。

歯の欠損している部分を×印、
ブリッジの支えとなる歯の部分を
で記載します。
スライド04


このようなタイプの方は、
ジルコニアフレームにセラミックを焼き付けた
レイヤリング ジルコアでは、
セラミック部分が破損する可能性がありますので、
破損がしにくい100%ジルコニアフル ジルコニアを使用することにしました。

次の写真は、100%ジルコニアフル ジルコニア
治療した後です。
スライド05


以下は、治療前と治療後の比較写真です。
スライド06




少し前までは、100%ジルコニア(フル ジルコニア)は強度はあるが、
レイヤリング ジルコニアと比較すると審美性に劣りましたが、
現在ではそんなことはありません。

100%ジルコニア(フル ジルコニア)も審美性は非常に高くなってきました。




次のケースを見てみましょう。

この症例は、先日インプラントブログにも掲載したケースです。

インプラント治療後にも先ほどと同じように
従来型のセラミック(陶材焼付鋳造冠
)が使用されることが多かったですが、
患者様のご希望もあり、
当医院では、インプラントにも従来型のセラミック(陶材焼付鋳造冠)を使用することは
なくなってきました。

以下は初診時のレントゲンです。
右上の奥歯が5歯分欠損しています。
スライド07


患者様は、義歯(入れ歯)の治療は希望されなかったため、
インプラント治療で対応するこになりました。

以下は口腔内写真です。
上の歯を噛む面から見たところです。
スライド08



以下は、インプラント手術が終わった直後のレントゲンです。
スライド09



以下は、100%ジルコニア(フル ジルコニア)を装着した後です。
スライド10


100%ジルコニア(フル ジルコニア)を使用することで
強度、審美性ともに問題なく治療が行えました。


以下は治療後のレントゲン写真です。
スライド11




ジルコニアには、いくつかのタイプがあり、
その症例によって使い分けるようになってきています。


次回のブログでもそうした話をしたいと思います。





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ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係

2016年11月 7日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係』になります。


さてこのところオールセラミックと歯周病について解説しています。

前々回は、
歯周病の方に
歯周病治療後に
ジルコニア オールセラミックでグラグラしている歯を固定すると同時に
噛み合わせの改善を行った症例をみていただきました。

再度提示すると以下の症例でした。

初診時が以下です。
スライド5


そして治療後に以下です。
スライド6



本日ご紹介するケースは、歯周病でもあったのですが、
最も大きな問題は噛み合わせです。
ちょっと前にも少し話をしたケースですが、今回はもう少し詳細を解説します。

噛み合わせに大きな問題があったため、
ジルコニアで対応したケースです。

さっそく 初診時の口腔内から見てみましょう。
スライド1


上顎の前歯のセラミックが破損(欠けた)とのことで来院されました。

確かに前歯が欠けています。
セラミックはこうして破損した場合、口腔内で修復することが困難な素材です。

この理由として、
この患者様に使用されているセラミックは瀬戸物(陶材)であり、
以下のように制作してあります。

まず、金属のフレームを作ります。

この金属フレームに陶材を焼き付けて作製します。

1000℃以上の高温の釜で陶材を金属に焼き付けるという作業が必要になります。

そのため、従来から使用されているセラミックは、
日本語で陶材焼付鋳造冠
(とうざいやきつけきんぞくかん)と言います。

口腔内でこうしたセラミックが欠けた場合には、
セラミック部分を一旦撤去して、
再度セラミックを1000℃以上で焼き付けることになるのですが、
当然のことながら口腔内ではできませんよね。

一度セラミックを口腔内から撤去することができれば
可能な話しですが、
天然歯にくっつけてあるセラミックを外すことは基本的に無理です。

それはセラミックは取れないように強いセメント(接着材)でつけてあるからです。

状況によりセラミックを仮止めすることがありますが、
こうした場合には、仮止めなので、
比較的簡単に一度撤去することができますが、
基本的には、取れないように強いセメントでつけてあります。

そのため、セラミックが欠けた場合には、応急処置として、
樹脂で欠けた部分を修復することになります。

この作業は1日でできますし、
セラミックを取り外すことはありません。
比較的簡単に行えます。

しかし、もともとセラミックが欠けるということは、
樹脂でくっつけても再度破損する確率が高いです。

根本的にセラミックと樹脂をきちんとくっつけることは難しいこともあります。

また、樹脂自体は、プラスチック製ですので、必ず変色します。
元々のセラミックとも色合いが合わないことが多く、
いかにも貼付けたという見た目になることもあります。

欠けた部分に樹脂を貼付けたとしても
すぐに取れてしまうケースも多いです。

そのため、セラミックが欠けた場合には、
応急的な処置となることがほとんどです。

もちろん全ての症例ですぐに取れてしまうわけではありませんが、
今回のような噛み合わせが問題で欠けた場合には、
噛み合わせの原因が根本的に治らないと
欠けた部分を樹脂で修復してもすぐに取れます。


さて今回の患者様の初診時の口腔内に戻ります。
再度初診時の口腔内写真を見てみましょう。
スライド1


下の前歯の歯並びに問題があります。
右側の下の前歯が前に出ています。

通常 下の前歯は、噛み合った時に 上顎の前歯より奥に位置しています。
下の前歯の方が下がっているのです。

今回の患者様の場合、
下の前歯が前方に出ている部分があったり等
噛み合わせに大きく問題があります。

次に左右の奥歯を見てみましょう。
スライド2



歯石等がついており歯肉が腫れているのは
歯周病の問題があるためで、今回はこの点についてははぶきます。

噛み合わせの問題についてみていきましょう。

左側が正常に近い状態です。
上顎の歯より 下顎の歯の方が内側に位置しています。

それに対して、
右側は噛み合わせに問題があります。
上顎より 下顎の方が外側(頬側)に出ています。

こうした噛み合わせは、さまざまな問題を引き起こします。

その結果セラミックが欠けてしまったと言えます。

次の写真は上顎を噛む面から見た状態です。
スライド3


印(*)部分のセラミックが欠けています。
スライド4


このようなケースでは、矯正治療を行い、噛み合わせ全体を治すことがどうしても必要です。

現在の噛み合わせの状態のままで
セラミックをやり直しても同じことが繰り返されます。

しかし、現実的なこととして
年齢が高くなるにつれ、矯正治療を希望される方は少なくなってきます。

今回の患者様も矯正治療をご希望されませんでした。

こうした中でセラミックを再製することは非常に困難となります。

そこで、今回使用したのが、
100%のジルコニアです。

通常ジルコニアセラミックというのは、
専門的には、レイヤリングジルコニアと言います。

ジルコニアのフレームに陶材を焼き付けて作製します。

ジルコニアと言っても見える部分は先ほどの
陶材焼付鋳造冠と同じです。

そのため、表面にあるセラミックは
噛み合わせの問題が改善されないかぎり割れます。

ジルコニア自体は非常に強度のある素材ですが、
セラミック自体は、瀬戸物ですので、脆いです。

そこで、今回のケースでは見える部分も全てジルコニアで作製する方法をとりました。


専門用語で フルカンッアージルコニア(フルジルコニア) と言います。
100%がジルコニアです。

2程前であれば、こうしたフルジルコニアを前歯で使用することは
考えられませんでした。

その理由として、以前のジルコニア自体は、真っ白な紙のような色であり、
歯の色とは大きく違っていました。

色を着色しても 奥歯ではあればなんとか許容できる範囲でしたが、
とても前歯にフルジルコニア(100%ジルコニア)を使用することは
考えられない状況でした。

しかしここ2年程でジルコニアは大きく変化し、
審美性が格段が向上してきました。

そのため、今まで何度もセラミックが破損してきたようなケースでも
対応ができるようになってきました。

しかし、まだまだ審美的なことはジルコニアセラミックと比較すると万全ではありませんが、
今回のようなケースでは噛み合わせの改善をしない状態では
フルジルコニアは利点があります。

以下が治療後です。
スライド6


前歯だけでなく、奥歯もフルジルコニアで対応しました。
右側の噛み合わせも改善させています。

以下は初診時との比較です。
スライド7


もちろん歯周病の状態もきちんと改善しています。





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livedoor プロフィール

日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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