2016年 8月29日(月曜日)です。


今日から明日にかけて台風が接近します。

当医院は、
明日(8月30日:火曜日)も朝から予約でいっぱいですが、
来院される方も大変なことと思いますので、
無理をなさらないで下さい。

本日(8月29日:月曜日)は、休診ですので、
キャンセルがございましたら
メールで承ります。

以下からキャンセルメールをお願い致します。
予約キャンセルメール


よろしくお願い致します。



また9月には長期的に休診期間があります。
9月10日(土曜日)〜9月15日(木曜日)まで休診となります。

長い期間の休診のためご不自由をおかけします。




このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『最新歯周病治療:PDT(フォトダイナミックセラピー)』になります。

PDTとは、
Photo Dynamic Therapy(フォトダイナミックセラピー)の略で、
日本語では光線力学療法と言います。

それではこのPDTは、
今までの歯周病治療となにが違うのでしょうか?

まず歯周病とはなにか?(どのような病気か?)
という話しからしたいと思います。

歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に汚れ(食べかす)等が入り込み感染を起こします。
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そのため、歯周病の基本的な治療として、
歯周ポケット内部に溜まっている汚れ(歯石 等)を取り除く治療を行います。

この治療をスケーリング ルートプレーニング(SRP)と言います。

このルートプレーニングが分かると
この後のPDTがが理解しやすくなりやすくなりますので
ご存知ない方はご覧になって下さい。
pmtc3

ルートプレーニングの図


模型で歯周ポケット検査を行っている動画


模型を使用してルートプレーニングを行っている動画

このルートプレーニングは、歯周病の基本中の基本です。

歯周ポケットが6ミリ程度であれば、ほとんどがこのルートプレーニングで治ることが多いです。

ルートプレーニングという治療法を大雑把に説明すれば、
耳かき と同じような行為です。

つまり、耳の中に溜まっている 汚れ(耳垢)を機械的に取り除くのが耳かきです。

ルートプレーニングも歯周ポケットという歯と歯肉の隙間に入ってしまった 汚れ(歯石 等)を機械的に取り除く治療法です。

現在の歯周病治療では、これ以上確実な治療法はありません。

このルートプレーニングという治療法は、長い年月行われている治療であり、
歯周病を治す最も確実的な治療法であることは間違いのないことです。

また、ルートプレーニングで治らないような重度歯周病の場合には、
『歯周外科処置(フラップ オペレーション)』 という治療法も行われます。

しかし、これらの治療法には欠点もあります。
ルートプレーニングや 『歯周外科処置(フラップ オペレーション)』により
歯周ポケット内部の歯石を取り除くことは可能ですが、
歯石 等の感染物質を取り除く際に
歯周病細菌が
歯周ポケット内部に散らばって残ってしまうことがあります。

もちろん始めの細菌の数によってもこうしたことには差があります。

大量の細菌が残ると それが元になり、歯周病が再発することがあります。

実際に 侵襲性(急速破壊性)歯周炎 と言われる重度歯周病の場合には、
感染している細菌の数が多く、ルートプレーニング だけで全ての歯周病細菌を取り除くことは難しいのです。

PDT(フォトダイナミックセラピー)は、今までの歯周病治療とはまったく考え方が違う治療法です。

PDTは、光によって活性化する薬品(光活性剤)を
歯周病ポケット内部に注入し
光を照射することによって、
この薬品を活性化して除菌する方法です。

PDT単独で行う場合には、
麻酔を行う必要性がありませんし、
1歯 約1分で終了(除菌)可能です。
(後で記載しますが、基本的にPDTは単独で行う治療法ではなく、ルートプレーニングと併用することで効果がある補助的治療法です)

ちなみに 重度歯周病の場合、先程のルートプレーニングを行うと
約1時間(当医院では、通常 1回の処置で 約7歯分を行います)かかります。
もちろん麻酔が必要です。

前回までの内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療と違い、
抗生剤を服用しないため、耐性菌のリスクが少ないため、生体に優しい治療法と言えます。


それでは 実際の使用方法について解説します。


まず、歯周ポケット内部にバイオジェル(光活性剤)を入れます。

次に歯周ポケット内部に光エネルギーを約1分間照射します。

大まかな流れはこれで終了です。

非常に簡単な治療です。

図で見てみましょう!
スライド1


痛みはありませんし、非常に短時間で行えます。

それでは、詳細の話しになります。

ちょっと難しい話しになりますが…

まず、使用するバイオジェルですが、0.01%のメチレン-ブルー色素を含む中性リン酸緩衝液で、
この色素は、歯周病細菌(グラム陰性菌 および グラム陽性菌 の細胞壁を構成するリポポリサッカライド、糖脂質の脂質)に得意的に結合します。

簡単に言えば、歯周ポケット内部にバイオジェルを入れると歯周病細菌と結合(くっつく)ということです。

このバイオジェルは光感受性物質と言い、
光を吸着すると 化学反応が起こり活性酸素を発生させることができます。

この時に使用する光エネルギーは、「Periowave」という装置を使用します。

「Periowave」は、670nmの波長で 220mWの低出力光エネルギーです。

発熱を起こすこともないため、痛みを感じることはありません。

光エネルギー(Periowave)を照射することにより、色素(バイオジェル)が結合した歯周病細菌は破壊されます。
このバイオジェル(色素)は、人間の身体の細胞には結合しません。

また、光が照射される1〜2ミリが有効範囲であるため、その効果は限局的です。

そのため、ピンポイントでバイオジェル(色素)を塗布し、光を照射することが必要です。

以下は、「Periowave」という光エネルギーを照射する装置です。

非常に小さいものです。
スライド2



これでだいぶPDTについて分かってきたと思います。

次回はさらにこの続きの解説です。






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