2017年 1月23日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは 
『バイオフィルム』になります。

前回は虫歯細菌を除菌する3DSという治療法について
簡単に説明しました。

今後も暫くは、この3DS(スリーディエス)という治療法について詳細に解説していきます。

本日はこの3DSを理解するために
バイオフィルムということについて解説していきます。

バイオフィルムが理解できないと3DSが分からないからです。

非常に難しい話になってしまうのですが、
口腔内に存在する細菌についての話から始めます。

口腔内に存在する細菌はなにを栄養源として生きているでしょうか?

細菌だって生きているのですからなにか栄養源が必要になってきます。

細菌には大きく分けて2種類存在します。

一つが好気性細菌(こうきせい さいきん)です。
もう一つが嫌気性細菌(けんきせい さいきん)です。

好気性細菌の代表的な菌が虫歯菌です。

嫌気性細菌の代表的な菌が歯周病菌です。

好気性細菌は酸素があるもとで生きているのが基本です。

それに対して嫌気性細菌の多くは酸素が少ない状態で生きています。


歯肉縁上プラーク細菌(好気性菌)の主な栄養源は
唾液中のアミノ酸です。

また 好気性菌は 唾液以外にも ショ糖 や ブドウ糖
果糖を利用する細菌も多く存在します。

しかし 唾液中には抗菌性物質が存在しており
唾液は細菌を殺す働きもあります。

唾液は細菌を退治する非常に重要な面(抗菌性)を持っていると共に 
アミノ酸は細菌の栄養源ともなっているのです。

面白いですよね。

歯肉縁下プラーク細菌(嫌気性菌)の主な栄養源は
歯周ポケットという歯と歯肉の溝の中から
出てくる歯肉溝滲出液という液体の中のアミノ酸です。

この歯肉溝滲出液は、
正常状態では 歯周ポケット内部を1分で満たす程度の割合で分泌されています。

歯肉溝滲出液は、
歯周ポケット内部に侵入してきた細菌を
洗い流す働き や 抗菌成分含まれています。

すでに難しい話ですよね。

これからもっと難しくなりますよ。

次にバイオフィルムについて解説します。

歯の表面(歯根面)には
ペリクル(唾液の糖タンパク質)という薄い膜が存在します。

難しいことはさておいて
歯の表面にはちょっとネバネバした薄い膜があると思って下さい。

この膜がペリクルと言います。

ペリクルは、細菌(好気性菌)が出す酸(乳酸)から
歯を守る重要な働きをしています。

歯は細菌の出すによって
歯が溶け出すのです。

口腔内が酸性に傾くことで歯の成分が溶け出すことを
脱灰(だっかい)と言います。

薄い膜であるペリクルは、酸から歯を守るバリアーなのです。

しかし バリアーである反面
細菌が付着しやすくなっているのも事実です。

だってペリクルはネバネバしているから

また 好気性菌の中には食物中のショ糖から
粘液性多糖体(水不溶性グルカン)を作るものがあります。

また難しい言葉が出てきましたね。

粘液性多糖体もネバネバしたものです。

細菌の中には 細菌自体が歯面に付着しやすい構造
(線毛 等)を持っているものもありますが

歯面に付着しにくい細菌もいるのです。

歯の表面に付着しにくい細菌は、
先ほどの粘液性多糖体(水不溶性グルカン)を介して歯の表面にくっつきます。

細菌同士が情報伝達を行い 細菌が凝集するのです
細菌同士が手に手をとって集まる状態を共凝集と言います。

この歯の表面にヌメヌメ、ネバネバした状態がバイオフィルムなのです。

バイオフィルムは、単にヌメヌメ、ネバネバしたものではなく、
細菌が大量に潜んでいるのです。

細菌の塊と思って下さい。

バイオフィルムを他の例えで表現すると
台所のシンクをきれいに洗っていないと
「ヌルヌル ヌメヌメ」としてきます。

この「ヌルヌル ヌメヌメ」がバイオフィルムなのです。

このバイオフィルムがあると
外来からの影響を受けにくくなります。

通常口腔内細菌が繁殖すると
唾液により洗い流されたり
唾液の抗菌作用により細菌が繁殖するのが抑えられます。

しかし バイオフィルムの中に生息する細菌は
唾液の影響を受けにくくなるため
バイオフィルムの中で細菌は増殖していくのです。

怖いですね。

ちなみにバイオフィルムの状態になると
歯磨きで完全に取り除くことは難しいです。

飲食後 好気性菌 の一部は ショ糖 から酸(乳酸)をつくります。

先ほど説明しましたように酸は、歯を溶かします。

酸は虫歯予防にとって大敵です。

問題なのは、このバイオフィルムです。

バイオフィルムというバリアで囲まれた中に生息する細菌は、
産生した酸の拡散を防ぎ 唾液に流されないために局所に停滞します。

そのため 虫歯予防をするためには
バイオフィルムという細菌の住処を破壊することが重要なのです。

先ほど説明しましたように一旦バイオフルムになると
歯ブラシでは取り除くことが困難になってしまいます。

虫歯は夜間作られます。

就寝時は、当然のことながら物を食べませんから
細菌の餌はなくなります。

しかし、飲食物として虫歯細菌が大好きな糖が供給されなくなると
糖(ショ糖)から合成され細菌内に貯蔵した
水溶性の粘液性多糖体(グルカン および フルクタン)
を利用し持続して酸(乳酸)などを産生するため
脱灰が起きてしまいます。

バイオフルムの中は、虫歯細菌の好きな糖がいっぱいあるのです。

つまり物を食べなくても歯の表面についたバイオフルムがあると
虫歯細菌の好きな糖が常にあるということです。

これがバイオフルムの恐ろしいことの一つです。

虫歯が夜間作られるというのは
食物がなくなった後でも
細菌内に蓄えられた粘液性多糖体をエネルギー源として利用しながら
酸(乳酸)を産生し続けるためなのです。

今日は結構難しい話でしたね。


また次回も虫歯細菌除菌療法である3DSについて解説します。





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