歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

歯周病の治療

Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その2

4/18(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

始めにゴールデンウィークの休診のお知らせです。
   4/28(木)休診
   4/29(金)休診
   4/30(土)通常診療
   5/ 1(日)通常診療
   5/ 2(月)休診
   5/ 3(火)休診
   5/ 4(水)休診
   5/ 5(木)休診


今日のテーマは、『Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その2』になります。

前回と前々回のブログを読まれていない方は、是非先に過去2週のブログをご覧になって下さい。

    •4/4のブログ(歯周病治療と菌血症)

    •4/11のブログ(Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その1)

前回のブログでは、
歯周ポケット
ルートプレーニング(歯周病細菌除去療法)
について解説しました。

このルートプレーニング(歯周病細菌除去療法) の進め方として
1回の治療で4〜7歯程度を行うため、
口腔内全体が歯周病の場合には 治療回数は4〜6回になります。
通常、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』は、1週間に1〜2回程度行うペースが最適です。
もし、これが、1ヶ月に1回というようなペースで行った場合には、問題が生じる可能性があります。

つまり、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』によって歯肉の内部がきれいになった(除菌)されたとしても、
他の部位がまだ汚れていれば、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』した部位にも 再度新たな感染が生じてしまう可能性があります。
ある程度短期間で行う必要性があることが『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』にとって重要なのです。
これが欠点でもあります。

ここまでが前回のブログの話しです。

本日の話しを始めます。
そこで、1日で 全ての歯周病に感染した歯に対してルートプレーニング(SRP、スケーリング・ルートプレーニング、歯周病細菌除去療法) を行えば、新たな感染を生じないという考え方が このテーマである
『フルマウスSRP法』です。
また、『Full Mouth Disinfection』とも言います。
『フルマウス(Full Mouth)』とは『口腔内全体』という意味で、
『Disinfection』とは『殺菌』という意味です。
口腔内全体を 1日で殺菌しましょうということです。
理論的には優れた治療法です。

しかし、現実的な問題点として 治療時間があります。
先程書きましたように7歯程度のルートプレーニング(SRP、スケーリング・ルートプレーニング、歯周病細菌除去療法) で約30〜60分の治療時間がかかるわけですから、
口腔内全ての歯を行うとすると 120〜240分かかることになります。

こんなに長時間は口を開けていられませんよね!

ただし、考え方としては 優れた方法だと思います。

そのため、60分程度で全体的にルートプレーニング(SRP、スケーリング・ルートプレーニング、歯周病細菌除去療法) が行えるような場合にはこうした方法を行います。

また、インプラントが既に埋入してある患者様で、歯周病が再発して場合には感染防止のため、歯周病に感染している歯は一度に全て行うことにしています。

さて ここで問題となるのが、前々回のブログで紹介したテーマの歯周病治療と菌血症 の話しです。
このブログをご覧になっていない方のために簡単にルートプレーニングと菌血症について解説します。

歯科治療における菌血症とは、
汚れ(細菌)が歯周病治療(抜歯 等の他の歯科治療でも起こります)を行うことにより、身体の中(血管内)に侵入することを言います。

歯周ポケット内部(歯肉の内部)には当然のことですが、血管が存在します。
特に歯周病で歯肉が腫れている方は出血が起こっていることが多いため、歯周ポケット 内部に存在する汚れ(歯石)と血管が触れていることになります。
他の言い方をすれば、汚れ(歯周病細菌)が血管に触れている状態といってもいいでしょう。
こうした汚れ(細菌)が一時的に血管内部に侵入することを菌血症と言います。
特に歯周病治療等の歯科治療を行うとこうした菌血症が起こることが報告されています。
ルートプレーニング では、報告に差はありますが、8〜79%の確立で菌血症が生じると報告されています。
事実ルートプレーニング を行った後(6分後)に採血して調べると血液中から歯周病細菌が発見されることが報告されています。
しかし、このような菌血症は、健康な方であれば1時間もしないうちにいなくなるため、問題となることはありません。
そのため、さほどご心配になることはないのです。
しかし、注意が必要な方もいらっしゃいます。
それは心疾患の方や 糖尿病の方など 全身的にご病気を持っていられる方や 抵抗力が低下している方です。

『フルマウスSRP法:Full Mouth Disinfection』を行うと大量の細菌が粘膜に触れることになるので、通常のルートプレーニングよりも菌血症の確立が高くなります。
こうしたことも『フルマウスSRP法:Full Mouth Disinfection』の問題点と言えます。

つぎに『フルマウスSRP法:Full Mouth Disinfection』を効果的に行うための治療方法について説明します。

『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として

1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』

2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』

3 『経口的抗菌薬の投与』

が考えられます。
順番に説明します。

『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』とは、
歯肉の内部(歯周ポケット )に 抗菌作用のある薬を直接注入し、
歯周ポケット 内部の細菌を直接除菌するという方法です。
日本の歯科界では、『塩酸ミノサイクリン』という 薬 が良く使用されています。
『塩酸ミノサイクリン』は、 テトラサイクリン系 の抗生物質で、細菌の発育を抑制する作用があります。
歯周ポケット内部 に薬を入れるだけの治療です。
痛みもありません。
しかし、『局所的薬物送達療法:LDDS』は、歯周ポケット 内部の細菌の数を減らすことはできても、
それ自体が 歯根表面 に付着した『歯石』そのものを取り除くことはできません。

次に『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』です。
『グルコン酸クロルヘキシジン』という 含嗽剤 は 歯周病細菌 に対して効果が高いものです。
『抗菌性があるクロルヘキシジン』を治療中に使用していただくことにより 口腔内の 歯周病細菌 の 繁殖 を防ぎます。

さらに『経口的抗菌薬の投与』です。
歯周病細菌に効果がある『抗生剤』をある程度の期間(2〜4週間程度)服用していただきます。
抗生剤の効果により、歯周病細菌を少なくするのです。
歯周病の進行程度によりこの抗生剤の効果は非常に高いと言えます。
しかし、全ての抗生剤が歯周病に効果があるのではありません。
効果がある抗生剤は決まっているのです。
有効性の高い薬を使用しなければ意味はありません。


次回のブログは、4月25日(月)になります。



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歯周病治療と菌血症

4/4(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

このところ歯周病ブログのアップができずにすみません。

今日のテーマは、『歯周病治療と菌血症』になります。

歯周病治療(歯科治療)を行うと菌血症ということが一時的ですが 起こります。
歯周病治療における菌血症とは、歯周病細菌が一時的に血管の中に入り込む現象です。
歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。
歯周ポケット という歯と歯肉の隙間から汚れが入り込み、歯肉を腫れさせたり、歯を支えている骨を吸収させる病気です。
shimiru_01

以下の写真は、歯の根に付着した歯石です。
スライド1

このような汚れが歯肉の内部に溜まっているのです。
この汚れの中には、歯周病細菌が存在するのです。
そして、歯周病治療のメインとなるのが、この汚れ(歯石)を取り除くことです。
歯周病治療として 最も初期の段階で行う治療がルートプレーニング という治療です。
スライド1

以下は模型上でルートプレーニング を行っているところです。

歯肉の内部には当然のことですが、血管が存在します。
特に歯周病で歯肉が腫れている方は出血が起こっていることが多いため、歯周ポケット 内部に存在する汚れ(歯石)と血管が触れていることになります。
他の言い方をすれば、汚れ(歯周病細菌)が血管に触れている状態といってもいいでしょう。
こうした汚れ(細菌)が一時的に血管内部に侵入することを菌血症と言います。
特に歯周病治療等の歯科治療を行うとこうした菌血症が起こることが報告されています。
ルートプレーニング では、報告に差はありますが、8〜79%の確立で菌血症が生じると報告されています。
事実ルートプレーニング を行った後(6分後)に採血して調べると血液中から歯周病細菌が発見されることが報告されています。
しかし、このような菌血症は、健康な方であれば1時間もしないうちにいなくなるため、問題となることはありません。
そのため、さほどご心配になることはないのです。
しかし、注意が必要な方もいらっしゃいます。
それは心疾患の方や 糖尿病の方など 全身的にご病気を持っていられる方や 抵抗力が低下している方です。
こうした場合には、歯石を取る治療や抜歯 等の歯科治療を行う際には注意が必要です。
また、重度歯周病の方は、炎症がある程度おちついていない状態でルートプレーニング を行うとよりリスクが高まりますので、歯周病治療前に歯磨きを徹底させたり、炎症を抑える治療を行った後でルートプレーニング 等を行った方が安全と言えます。
また、全身的に抵抗力が落ちている方の場合、治療前に抗生剤を服用して術前感染予防を十分に行うことも有効です。
当医院で治療を行っている患者様の中にも
当然のことながら 心疾患の方や 重度糖尿病の方もいらっしゃいます。
このような方の場合、状況によって治療の前日から抗生剤の服用を行ってからルートプレーニング 等を行うことがあります。

多くの歯科医院では、初診時に問診票で「過去病歴」を記載する欄がありますが、これをまったく記載されない患者様がいらっしゃいます。
たしかに 書くのが面倒なこともありますし、
単に虫歯治療や歯石を取るだけであれば、そこまで細かく病歴を記載する必要性はないと思っていらっしゃる方も多いのです。
しかし、たかだか歯石除去 や 抜歯といっても 問題が起こる治療もありますので、できるかぎり詳細に記載されていただきたいと思います。

話しはルートプレーニング に戻ります。
歯周病の治療を行う際には、このルートプレーニング はできるかぎり短期間で終了させることが重要です。
その理由として、歯周病は感染症 であるため、ある一部位のルートプレーニング を行ったとしても 他の部位の治療が終了していなければ、まだ感染している部位から 治療を行った部位(ルートプレーニング を行った部位)に感染が起こるのです。
そのため、ルートプレーニング はできるかぎり短期間で終了させることが必要です。
当医院では口腔内全体が歯周病の場合には、
一般的に4回に分けてルートプレーニング を行います。
一週間に1回の治療として
約1ヶ月間にルートプレーニング 終了するということです。
これは、歯周病治療の一つの方法として確立されたやり方です。
しかし、これは必ずということではありません。
患者様のさまざまなことを考慮して決定されます。
もし、非常に進行した歯周病の場合には、大量の歯周病細菌が歯周ポケット 内部に存在するということです。
このような方が重度糖尿病であった場合には、菌血症が起こる確立が高いため、できるかぎり炎症を抑える前処置を行ったり、4回に分けてルートプレーニング を行うのではなく、1回の治療での菌血症を抑えるために6回とか8回とかに分けて行うことも必要です。
もちろん抗生剤の前投与も検討することになります。

本日の話しは、菌血症という話しでした。
健康な方にとっては さほど気になさることではありません。
しかし、持病をお持ちの方は事前に担当医にきちんと伝えることも重要なことです。


次回の歯周病ブログは、4月11日(月)になります。



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歯周病は治るのか?:その2

2/ 7(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

始めに今週の休診日のお知らせです。
今週は、祝日や学会等があり 以下が休診になります。

2/ 7(月)定休日のため
2/10(木)定休日のため
2/11(金)祝日のため
2/13(日)学会のため

今日のテーマは、『歯周病は治るのか?:その2』になります。

前回のブログでは、「歯周病は治るのか?」ということをテーマに
歯周病の原因

中程度歯周病
について解説しました。
前回も説明しましたように 全ての歯周病が治るわけではありません。
あまりにも進行してしまった重度歯周病の場合には、治すことはできません。

本日は、
「非常に進行した歯周病とは どのような状態か?」
という話しをしたいと思います。

噛み合わせ等にもより違いますが、歯を支えている骨が1/3程度吸収してくると
“ 歯がグラグラ ” してきます。
骨の吸収が1/3以上ある場合には、中程度〜重度歯周病といってもいいでしょう。

しかし、重度歯周病といっても まだまだ 半分程度の 骨が残っている場合には、
抜歯にはなりません。

2/3以上の骨吸収がある場合には、非常に進行した重度歯周病になります。
shimiru_01



また、“ 歯のグラグラ ” 程度をあらわす数値として
『動揺度検査』という簡単な検査があります。
以下のようにあらわします。
動揺度0:歯がほとんど動かない
動揺度1:歯が頬側、舌側のみに若干動く程度
動揺度2:上記+歯が横(左右)にも動く
動揺度3:上記+上下にも動く

動揺度2以上であれば、重度歯周病です。
動揺度3であった場合、抜歯となる可能性が高くなります。

下の写真は、骨吸収がまったくない健康な状態のレントゲン写真です。
perio_p14


下の写真は、骨吸収が2/3以上ある重度歯周病のレントゲン写真です。
perio_p15

歯周病になると骨吸収が大きくなってくるのが分かるかと思います。

それでは、どこまで歯周病が進行したら抜歯になるのでしょうか?
前回も説明しましたように、歯周病の原因は さまざまあります。
そのため、抜歯の基準は正確にあるものではありません。

しかし、以下の場合には、抜歯になる可能性が高くなります。

1. 骨吸収が2/3以上ある
2. 動揺度が3
3. 6点法の歯周ポケット検査において、全てが7ミリ以上の歯周ポケット検査が存在する。
        ※1歯について6カ所を測定する歯周病ポケット検査については、
         こちら をクリックして下さい。
4. 歯磨きがまったくできていない

また、全身的に問題(糖尿病 等)がある方や
喫煙週間がある方は、
歯周病が治りにくいので、注意が必要です。

次回のブログではもう少し この話について解説していきます。

次回のブログは、2月14日(月)になります。



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歯周病は治るのか?:その1

1/31(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病は治るのか?:その1』になります。


『歯周病は本当に治るのか?』ということは、最も気になるところだと思います。

このHPでも 歯周病は治るのか? というテーマで解説してあるページがあります。
現在歯周病で悩んでいる患者様にとっては、
「歯周病は治るのか?」
ということは本当に気になるところであると思います。
まず 始めに その答えからお話します。
中程度までの歯周病であれば、十分改善します。
状況しだいで、重度の歯周病であっても改善する可能性もあります。
骨再生治療を行えば、骨の回復(再生)もかなり行えることができます。
しかし、あまりにも非常に進行した歯周病の場合には、治りません。
これが答えです。
具体的な話しは以下で解説しますが、
私のような歯周病専門医 であっても全ての歯周病を治療できるわけではありません。
しかし、大切なことは
どの歯が残るのか?(治療可能なのか?)
どの歯は抜歯なのか?(治療不可能なのか?)
をきちんと判断することです。
単に抜歯しないだけの治療はもっとも簡単です。
患者様が抜歯を希望しなければ、抜かなければ良いのですから…
これほど簡単なことはありません。
しかし、これでは歯周病は治らないのです。
歯周病は感染症 ですので、治療を行っても治らない歯を放置すると
必ず 他の歯に感染してしまいます。
つまり、さらに多くの歯を失ってしまうのです。
歯周病は、感染症 であることをしっかりと認識することが 歯周病治療を行うための第一歩なのです。
以下の図の左側は、正常な(健康な)状態の図です。
右側は歯周病が進行した状態です。
歯周病が進行すると骨吸収が起こるのです。
shimiru_01

実際の歯周病の方のレントゲンを見てみましょう。
スライド1

以下のレントゲンの青線は骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は骨吸収を起こした現在の状態の位置です。
赤色は骨吸収を起こした領域です。
歯周病になると骨吸収が進行することが分かるかと思います。
スライド5

次に重度歯周病の歯を抜歯した状態の写真を見てみましょう!
黒っぽく見えるのが歯石です。
こんなものが歯肉の中に付着しているのです。
大変なことです。
スライド1

このような状態は重度歯周病です。
こうなると治療することは不可能です。
こうなる前に歯周病治療 が必要なのです。
できれば、中程度歯周病までに治療すれば一番良いのですが…

それでは、
『中程度とはどのような状態であるのか?』
『非常に進行した歯周病(重度歯周病)とはどのような状態か?』
『どこまで進行したら、抜歯となるのでしょうか?』
『また、治る場合、どこまで改善するのでしょうか?』

歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。

そして、感染が進行すると 先程のレントゲンのように 歯を支えている骨が吸収 します。
この骨吸収がどの程度進行しているかが、歯を残せる大きなポイントになります。

ただし、骨の吸収だけで、治る基準 や 抜歯の基準 を正確に決めることは非常に難しいことです。
この理由として、歯周病は、生活習慣病であり、さまざまな要因から成り立っているからです。
歯周病の原因は、
1. 歯周病細菌
2. 歯磨きが適切にできていない(1.の原因になります)
3. 噛み合わせ (歯ぎしりを含む)
4. 喫煙者
5. 食生活、運動、飲酒、睡眠、ストレス…
等です。

そのため、単に骨の吸収があるからダメ(抜歯)ということではありません。

中程度以下の歯周病で、骨吸収がさほど少なくても、
歯磨きができていない、歯ぎしりが強い、噛み合わせが悪い、喫煙している ということが重なっている患者様では、治らない可能性が高くなります。

逆に骨吸収がある程度ある 重度歯周病でも
今後 徹底して歯磨きをきちんと行うことができる
喫煙や生活習慣が適切である
等も問題がなければ、治る可能性も十分あります。

それでは、「中程度の歯周病」とは どのような状態なのでしょうか?

歯周病の進行程度をあらわす検査には、
1. 歯周病ポケット検査
2. レントゲン写真による骨吸収程度の検査
3. 噛み合わせの検査
等があります。
この詳細は、こちら をクリックして下さい。

まず、歯周ポケット検査 において、5ミリ以上の歯周ポケットであった場合には、
中程度になります。
ちなみに7ミリ以上は、重度歯周病です。

しかし、もっとも重要なのは、レントゲン写真による骨吸収程度 の検査です。
歯周ポケットが7ミリ以上あっても、レントゲンで骨吸収がない場合もあります。
骨吸収がなければ、歯周ポケットが7ミリ以上でも 中程度以下の歯周病です。
言い換えれば、骨吸収が進行していると 状態としては悪いのです。

また、同じ歯周ポケットでも検査時に出血がある場合には、問題があります。
出血があるということは、現時点で進行している歯周病であるということです。
例えば、5〜6ミリ程度の歯周ポケットでも、出血があり、レントゲンで骨の吸収が進行していれば、重度歯周病ということになります。
※ ただし、出血がなくても歯周病が進行している場合もあります。
これは、喫煙者に多く見られる症状です。

1/3程度以下の骨吸収であれば、中程度の歯周病と言えます。

少し歯周病の程度が分かってきたと思います。
次回のブログでは、重度歯周病とは どのような状態であるのか?
ということと
実際に歯周病は治るのか?
という話しをしたいと思います。

歯周病の治療を行う際には まず歯周病の検査が重要です。
検査なしでの治療は考えられません。
適切な検査を行って 始めて 歯周病の治療計画が立てられるのです。
また、歯周病について患者様ご自身が十分理解をされることも重要です。
歯周病は生活習慣病です。
そのため、単に歯科医院での治療だけでは決して治りません。
これは 糖尿病 や 高血圧 といった病気と同じです。
高血圧 や 糖尿病の方は、
「病院から処方される薬を服用していれば 治る!」
ということはありません。
ご自身での 正しい食生活 等の改善を徹底して行わないと治らないのと同じです。
そのため、患者様ご自身が歯周病について十分理解することが
治療の第一歩なのです。
私が毎日 歯周病の患者様を治療する上で
この「歯周病について理解する!」
ということが本当に重要であることを感じています。
歯周病についてご理解が得られない患者様は現実問題として
ほとんと治っていない か 再発しています。
また、歯周病治療内容をご理解していないために
治療が中断されるケースも多いのです。
重度歯周病の患者様の典型的なパターンとして
治療が続かない!
多くの歯科医院を転々とする!
等が多く見られます。
歯周病に対して十分理解し、
治療に望むことが重要です。
歯周病は一度治っても 再発率が高い疾患です。
「ご自身の歯で一生食べていきたい!」
と思っていられる方は 真剣に取り組まないと治りません。
私自身は、重度歯周病の患者様が来院された場合、
かなり厳しく 現状を説明します。
患者様の中には そうした厳しい話しに嫌気がさしてきて
来院されなくなる方もいらっしゃいます。
しかし、私自身は、
重度歯周病は 患者様ご自身の
「治す!」
という強い気持ちがなければ けして治らないと思っています。
また、実際に一度歯周病治療を行っても 再発してしまいます。
「治したい!」
という気持ちをもっていただきたいからこそ
現状(歯周病)をきちんと理解していただきたいのです。


次回のブログは、2月7日(月)になります。

次回のブログは本日の続きになります。
さらに詳細な話しを解説します。

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骨再生治療(GTR法、エムドゲイン法):その2

10/18(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。


今日のテーマは 前回の続きで『骨再生治療(GTR法、エムドゲイン法):その2』になります。

前回のブログでは、
 歯周病の再生治療とは どんな治療か? 
 再生治療を行うと どこまで骨は再生するのか?
等を解説しました。

本日はその続きになります。

歯周病治療をご希望されて来院される患者様の中には、
 グラグラしている歯を再生治療で元の状態に回復させたい!
 他歯科医院で歯周病が進行しており、抜歯と言われたので治したい!
等 多くの悩みがあり、
『なんとか再生治療で治らないのか?』
『再生治療を行いたい!』
というご希望をお持ちで来院されます。

ただし、GTR法 や エムドゲイン法 は、魔法の治療ではありません。
こうした治療を行えば、骨がどんどんと再生するわけではありません。

本日は GTR法 や エムドゲイン法 の適応症について解説します。

GTR法 や エムドゲイン法の適応症は、垂直性の骨欠損です。
水平性の骨欠損は、適応症ではありません。
それでは、垂直性水平性は、どのような違いであるのでしょうか?

垂直性の骨欠損を例えて説明すると コップのような“ 穴 ”です。
コップの中に血液を満たしたとします。
壊れていないコップであれば、当然 血液はこぼれませんよね。
この満たされた血液の中で骨の細胞は、生きることができるのです。
そして、骨の細胞は再生し、骨が増大するのです。
コップの中 いっぱいに 骨が再生することもできます。
コップの“ 穴 ”が 骨が再生するのための『場所』なのです。
再生(増骨)する場所は、いっぱいあります

次に、水平性の骨欠損とは、平らな 浅い、お皿のようなものです。
コーヒーカップを置く、受け皿と言ってもいいでしょう。
平べったい、浅いお皿ですから、そこに血液を入れたとしても
さほど溜りませんし、いっぱい入れたら溢れてしまいます。
骨の細胞は、血液の中でしか生きられないのですから
骨の細胞が生きられる場所は限られてしまいます。
当然、骨の再生(増骨)する場所も限られてきます。

また、水平性の骨欠損の場合、他にも骨が再生する限界の理由があります。
それは、水平性の骨欠損の上方には、歯肉が存在するのです。
骨が再生しようと思っても、骨の上には、歯肉が下がってきています。
つまり、骨が再生する場所がないのです。
骨が再生する場所は、歯肉に押しつぶされてしまっているのです。
この話は、前回のブログで『骨が再生する原理』で解説したとおりです。

このようにGTR法 や エムドゲイン法 は、魔法の治療ではありませんので、
骨が再生するための、場所が確保できるような骨欠損でないと
その効果は発揮できません。
適応症とは、垂直性骨欠損なのです。

以下の図は、骨吸収がない正常な状態です。
reproduction2


以下の図は、垂直性骨欠損と水平性骨欠損の比較の図です。
reproduction3



次回のブログは、10月25日(月)になります。



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livedoor プロフィール

日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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