歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

オールセラミック治療

オールセラミックモニター募集

2015年 2月23日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『審美歯科 オールセラミック and ジルコニアセラミック モニター募集』
になります。

現在 審美歯科に関するサイトを作成中です。

そのサイトに掲載させていただく症例を募集しています。



後で詳細は記載しますが
モニターの方には、治療費の20%を差し引かせていただきます。



オールセラミック や ジルコニアオールセラミックは、非常に審美性の高い 治療です。

以下のような方に適しています。

1.歯の色を白くしたい方!
     ・オールセラミックの色は、見本の中から ご希望の色を選択していただけます

2.歯の形をきれいにしたい方!
     ・歯並びが悪いが矯正治療は行ないたくない
     ・歯が前に出ている
     ・歯と歯の間に隙間がある
       *(多少の歯並びが悪い程度であればオールセラミックで審美的に改善可能)

3.現在被せ物を行なっているが、審美的に問題を感じている方!
     ・歯肉が退縮して被せ物と歯肉との境目が黒く見える
     ・以前被せ物を行なったが、変色した
     ・被せ物の色が悪い、白くしたい
     ・被せ物の形が悪い
     ・被せ物が前に出ている(出っ歯)

また、オールセラミック治療は、単に歯を削って被せ物をするだけではありません。
さまざまな対応でトータル的に審美性を改善させます。


例えば、
前歯に1歯のみ被せ物が行なってあるとします。
その被せ物の色が黄色く変色しており、審美的に満足できない場合、
「その被せ物を新しくしたいが、周囲の天然歯の色も一緒になんとかしたい」
という場合には、
まず、被せ物以外の歯(天然歯)の色の改善を行ないます。

具体的には、ホワイトニングを行い天然歯の色を白くさせます。

そして、白くなった天然歯の色と合わせて、
被せ物の色を決めます。(被せ物をオールセラミックに変える)

こうすることで、審美性を得ることができます。

ただし、この方法ですと少し問題が残ります。(少しですが…)

ホワイトニングは、歯の表面に薬を塗り漂白する治療法です。
確かにホワイトニングにより天然歯は白くなりますが、
ねらった色(希望する色)に漂白することはできません。

またホワイトニングの最大の欠点である
「後戻り」が必ずあります。

そのため、治療直後は、
ホワイトニングした天然歯 と セラミックの色 は調和していますが、
時間の経過とともにホワイトニングした天然歯の色は、元に戻っていきます。

どの程度で後戻りするのかには個人差がありますが、
ホワイトニングした状態がづっと維持される方はいません。

オールセラミックは変色はしません。
そのままの色を維持させることが可能です。

ホワイトニングした天然歯の色が後戻りすると
オールセラミック と 天然歯 に色の違いがでてしまいます。

もちろん そうした場合には、
再度天然歯のホワイトニングを行なうことで色調の改善は可能ですが、
長期的に維持するためには、定期的にホワイトニングを行なうことが必要になります。

このように天然歯 と 被せ物が混在している場合には、
審美性を獲得することが難しいことがあります。

もちろん 被せ物のみを再製して
周囲の天然歯と色を合わせてオールセラミック治療を行なうことで
天然歯の色がさほど変化しなければ、長期的に審美性を維持させることは可能です。
(もちろんこうした方もいらっしゃいます)


それでは、被せ物 と 天然歯が混在する場合には
どうしたら高い審美性を維持させることができるのでしょうか?

前歯を全体的に同じ色にして、
その状態を長期的に維持させたい場合には、
天然歯自体の治療を行なうことが必要です。

天然歯の色を長期的に維持させるためには、
天然歯自体もオールセラミックとすることが有効です。

しかし、天然歯を大きく削りオールセラミックを被せることに抵抗がある方には、
ラミネートベニアという治療法があります。

これは、歯の表面のみ若干削除し、
そこにオールセラミックを 貼付ける治療法です。

削除するのは、歯の表面のエナメル質の部分のみですので、
歯へのダメージは最小限です。

ラミネートベニアを例えて言えば、
「付け爪」のようなことです。

ただし、歯をまったく削除しないでラミネートベニアを行なうことは、
できませんので、ほんの少しですが、歯の表面の削除が必要になります。

ラミネートベニアは、非常に薄い素材ですが、
それでも0.1ミリの厚みで作製させることはできません。

しかし、歯の表面のみを若干削除するだけで
歯の色を変えることが可能であり、それが長期的に維持できるのです。
歯を全体的に削除する一般的なセラミック治療とは大きく違います。

もちろんラミネートベニアは、
見本色から選択していただくことが可能です。


歯科医師の間でも ラミネートベニア治療を大きく誤解している方が多いです。

ラミネートベニアは、歯の表面にくっついているだけなので
取れてしまうのではないのか?
という誤った考えです。

一般的なセラミック治療を行なう場合、
歯を全体的に削除して被せ物を装着します。

この場合、歯を約1.0〜1.5ミリ程度は削ることになります。
(素材によっては さらに削除が必要になります)

歯の表面は、「エナメル質」という組織がありますが、
セラミック治療を行なう場合に 歯を削除すると
この「エナメル質」は完全に削除することになります。

「エナメル質」が削除された歯の表面には
「象牙質」という組織が露出します。

歯を接着する場合、
「エナメル質」
「象牙質」
が非常に大きく関係してきます。

現在、歯にオールセラミックを接着させる技術は、格段に向上しています。

この接着技術の向上が
オールセラミック治療の成功に大きく影響しているのです。

オールセラミック自体は、非常に脆いものであり、
歯に接着させていないオールセラミックを足で踏むと割れます。
しかし、歯にしっかりと接着させたオールセラミックは割れにくいです。

非常に強固に 歯とセラミックがくっついているからです。


話は戻りますが、
「エナメル質」
「象牙質」
かが接着に大きく関係しているのです。

ちょっと難しい話になりますが、
「エナメル質」
「象牙質」
の違いについて説明します。

「象牙質」の成分ですが、
無機質が 69%、
有機質が 18%
水分が  13%
となっています。

この水分を含んだ有機質が接着をしにくくしているのです。

セラミックは、「無機質」という組織です。

無機質有機質を多く含んだ物を接着させることは簡単ではないのです。

歯 以外のことで接着について説明すると分かりやすいと思います。

例えば、プラスチック同士を瞬間接着剤で着けた場合、
しっかりとくっつく感じがしますよね。

金属と金属、プラスチックと金属も
接着剤でくっつく感じがしますよね。

しかし、食べ物(例えば 肉 )と金属を接着剤でつけようとすると
しっかりとはくっつかない感じがすると思います。

肉は有機質
金属は無機質だからです。

このように素材の違いによって
接着剤でくっつきやすい物もあれば、くっつきにくい物もあります。

エナメル質の成分は、
無機質が96%
有機質が2%、
水分が2%
で象牙質と比較するとカラカラに乾いており、接着しやすい状態です。
(歯の組成以外にも接着させるためにはさまざまな要因があります)

歯を削った表面(象牙質)は、
水分を含んだ有機質ですので、
非常に接着剤がくっつきにくい状態です。


ちょっと話がズレてしまいましたので、
「ラミネートベニア」がなぜ取れないのか?
という話に戻りますが、
ラミネートベニアは、歯の表面をわずかに削るだけで、
エナメル質に接着剤で付けることができますので、
非常に強固にくっつくのです。

それに対して、
歯を全体的に削った場合、
象牙質にオールセラミックをくっつけることの方が難しいのです。



ここまでだいぶ話は長くなってしまいましたので
この話の続きはまたしたいと思います。



最後にオールセラミックモニターの詳細です。


オールセラミックのサイトを作製するにあたり、
症例を掲載したいと考えています。
この症例にご協力いただける方を募集しています。

オールセラミックモニター治療費

オールセラミック 1歯 43.200円(消費税込)、

ジルコニアオールセラミック 1歯 86.400円(消費税込)

となります。


まずこの治療費で行なえる歯科医院はないと思いますので、
ご希望の方は、この募集中の機会に是非ご利用下さい。

症例が集まり次第オールセラミックモニターは終了します。

ご希望の方は、
電話(045-891-3334)
もしくは、インターネットオンライン予約(ネットでは担当医の指定はできません)
をご利用下さい。

初診時は、口腔内診査と今後の治療についての説明となります。
2回目には、治療計画書をお渡しし、治療方法、治療期間、治療費 棟をご説明致します。
その後、ご希望により治療開始となります。







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現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
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なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その10

始めに夏期休診案内です。
8月11日(月)〜18日(月)まで休診とさせていただきます。
休診中の連絡は以下よりメールでご連絡下さい。
    夏期休診中の連絡メール



このブログは、歯周病に関するブログです。

現在は歯周病の内容ではなく、
オールセラミックの接着方法について解説しています。



今日のテーマは、
『なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その10』になります。


本日は、オールセラミッククラウンについて詳細に解説します。

ちょっと難しい話になりますが…

オールセラミッククラウン:e.max(イーマックス)の特徴

はじめに オールセラミッククラウンの話をする前に
セラミックとの違いについて解説します。

セラミッ クオールセラミックは何が違うのでしょうか?

また、どちらが良いのでしょうか?

患者様が知っていられるセラミックという素材の正式名称は、
メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)と言います。

中(セラミックの内部)は金属で作製されており、
外から見える部分のみにセラミック(陶器)を貼付けた冠(クラウン、差し歯)です。

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)の歴史は非常に長く、現在も使用されている素材です。

メタルボンド(セラミック)の利点として、
 1.金属製と比較すると審美性に優れている
 2.前歯、臼歯を問わず、ほとんどの症例に使用できる
 3.連結、ブリッジ 等対応可能な範囲が多い
 4.使用されてきた期間(歴史)が長く、利点、欠点がはっきりしているの
   で 使用しやすい。

メタルボンド(セラミック)の欠点として
1. 保険が適応されない
2. 内部が金属であり、作製するタイプによっては内側に金属の部分が見える
3. 金属アレルギーの方には適さない
4. 内部に金属を使用しているため、歯肉が退縮すると金属部分が見えてきたり、歯肉が黒く見えることがある
5. 内部が金蔵製のため、光の透過性が悪く、審美的には金属をまったく使用しないオールセラミックと比較すると劣る場合がある

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)の審美的なことを言えば、
セラミックの内部に金属を使用しているため、
金属色を消すために下地(オペーク)が必要になるので、
セラミックに当たる光の状態によっては、作り物感がでてしまいます。
オールセラミックと比較すると自然感が劣ります。


次にオールセラミックですが、
最大の特徴として金属をまったく使用しないことがあります。
そのため、審美性に優れ、金属アレルギーの心配もありません。

利点もいっぱいあるオールセラミックですが、
従来あまり使用されなかった理由の一つとして、破損することがありました。

オールセラミックが破折する 理由はいくつかあるのですが、
1.オールセラミック自体の強度の問題、
2.オールセラミックを歯に着ける技術的な問題(接着)
がありました。

しかし、この両方とも医療技術が進み、劇的に改善されています。

また、神経のない歯に対して以前は
金属製の土台(メタルコア)が使用されていることが多かったのですが、
これを金属をまったく使用しないファイバーコアという素材に変わってきたことも
オールセラミックの成功率を向上させた要因の一つになっています。

ファイバーコア(ファイバーポスト)により、
歯の根が破折する確率も減少しましたし、
審美性も向上しました。

ファイバーコア(ファイバーポスト)の詳細については、
以下を参考にして下さい。

         口腔内金属の除去方法     



オールセラミックといってもさまざまな素材があります。

ここではe.max(イーマックス)という素材を中心に解説したいと思います。

e.max(イーマックス)は、
Ivoclar Vivadent社から発売されているオールセラミックであり、
二ケイ酸リチウムという素材からできています。

e.max(イーマックス)には、大きく分けて
「キャド:IPS e.max CAD」 と
「プレス:IPS e.max Press」
という方式がありますが、
ここでは「キャド:IPS e.max CAD」について解説します。

従来のセラミック(メタルボンド:陶材焼付鋳造冠)の硬さは、
80〜120Mpa(メガパスカル)という強度があります。

IPS e.max CADは、
360Mpaという硬さを持っていますので、
従来のセラミックの3〜4倍の硬さがあることになります。
この点は、従来のセラミックの強度を遥かに超えています。


次にオールセラミックの問題点であった歯とセラミックの接着ということを解説します。

まず 最初の従来の金属を使用した虫歯治療について解説します。
従来の虫歯治療は、
虫歯を削り、
型を取り、
金属製の詰め物 や 被せ物を 歯に装着します。
この時に使用するのが「セメント」という材料です。

従来の金属材質を使用した虫歯治療は、
「セメント」という素材でつけていますが、
厳密に言えば、歯と金属が接着しているわけではありません。

従来の虫歯治療に使用する金属製材料は、歯と合わさっているだけなのです。
これを「合着」と言います。

金属を合着するセメントを大雑把に解説すると
家の周囲にある外壁を作る時に
ブロックを積み上げる行為と同じです。

ブロック と ブロックの間に セメントという泥をはさみ込み、
固めてブロックを維持させる行為と同じようなことです。
ブロック間のセメントが固まることで、壁を維持しているのです。

歯科で使用する金属の詰め物 や 被せ物も同様であり、
金属と歯との隙間にセメントを介在させ、
セメントが硬化することで、金属性の詰め物が取れないように
維持しているのです。

決して金属と歯がくっついているわけではありません。

歯を削った穴に 金属性の詰め物を入れ、
セメントという泥で固めているのです。

固まったセメントが崩壊すれば、取れてしまうのです。

オールセラミック自体は、硬さはあるが、脆い素材であり、
しっかりくっついていないと壊れます。

オールセラミックは、歯としっかりとくっついていないと壊れてしまいます。

そこで歯とオールセラミックを しっかりとくっつけて一体化させる方法が
「接着」と言います。

この「接着」が劇的に進化したことにより
オールセラミックの成功率が格段に向上したのです。


現在当医院では、オールセラミックの一つとして、
e.maxを使用しています。

しかし、これは現時点での選択肢の一つでしかありません。

それは、歯科で使用する材質は、日々進化しているからです。
今、優れているとされる素材でも
1年後には、さらに良い材質が開発される可能性が高いです。

新しい素材が開発され、その臨床評価が高ければ当医院でも採用することになります。

ここで気をつけなければいけないのが、新しい素材の長期予後評価です。

オールセラミックに限らず、日々多くの新しい歯科素材が提供されています。
毎年、毎年新しい素材を目にします。

しかし、それらが5年、10年と使用され、
全ての製品 素材が高評価を受けるかと言いますと 
そうではありません。

始め良いとされた製品でも 数年後には
なくなってしまってしまう製品 素材もあります。

そのため、きちんとした情報を知った上で、使用する材質を選択していかないといけません。

また、良い素材であれば あえて新しい素材に変える必要性もありません。


次回のブログは、8月18日(月)になります。

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今年の4月から毎週 大学で講義を行うことになったため、
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なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その8

2014年 7月14日(月曜日)です。

始めに夏期休診案内です。
8月11日(月)〜18日(月)まで休診とさせていただきます。
休診中の連絡は以下よりメールでご連絡下さい。
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このブログは、歯周病に関するブログです。

現在は歯周病の内容ではなく、
オールセラミックの接着方法について解説しています。



今日のテーマは、
『なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その8』になります。

このシリーズもだいぶ長くなりました。

今日は8回目です。

前回 口腔内金属を除去し、
CR(コンポジットレジン)という治療を行った症例をアップしました。

保険も適応されますし、
1回の治療ですみます。



本日は、金属アレルギーの方の
口腔内金属を除去する際の注意点について解説します。
以前にも少し解説した内容ですが、
症例を追加してさらに詳細に説明します。


金属アレルギーと診断された場合には、口腔内金属を撤去することになります。
しかし、この金属の撤去が大変なのです。

小さな詰め物、
大きな金属の被せ物、
ブリッジのような大きな物でもそうですが、
接着剤で強固にくっついているため、
取り外すことは非常に大変なのです。

被せ物のようなタイプは、切れ目を入れてから撤去することも多いですが、
小さい金属製の詰め物であれば、そのまま削り取ってしまうこともあります。

この金属製の詰め物 や 被せ物を除去(撤去)する際に問題が起こります。

金属を口腔内で削ることで、多量の削りかす(削片)が飛び散ります。
削った金属片は、粘膜 や 歯肉、舌に付着するだけでなく、
飲み込むこともあります。

こうしたことで、金属アレルギーの症状を悪化させることがあります。
(フレアーアップ)

また、金属を削った削片は 非常に細かいため、
イオン化しやすいことも問題です。

ただし、こうしたことで起こる症状(フレアーアップ)は、
一時的なことであり、ほとんどの場合は心配いりません。

こうした口腔内金属を撤去する際の問題点を解決するために
「ラバーダム」という装置を使用して金属を撤去します。

ラバーダムは、ゴムのシートのことです。
このゴムのシートを歯につけて口腔内に金属の削片が飛び散らないようにします。

実際に模型を使用した参考例の写真で見てみましょう。

左側は奥から2番目の歯に作製した金属製の被せ物です。
この部分にラバーダムを装着したのが
右側の写真です。
緑色の部分がゴム製でできた シート(ラバーダムシート)です。
治療対象となる歯が周囲の歯以外は、ゴムのシートの下(中)にして
削った金属削片が口腔内に飛び散らないようにします。
8



また、口腔内に見える金属だけが問題なのではありません。

歯科材料に含まれる金属成分は、
金属製の詰め物 や 被せ物以外にも さまざまな材料で使用されています。

その一つが「コア」という土台です。
神経のない歯には、『土台』というものが装着されています。

専門用語で『コア』と言います。

神経のない歯は、まず『コア』を作製し、
その上に『セラミック』等の
被せ物を行うことになります。

それではコアについて実際にどのような物なのか見てみましょう。

コアの説明をする前に虫歯が深い場合などで
歯の神経を取る治療(抜随)についての説明から始めたいと思います。

下図1― aは、虫歯がない健康状態の歯です。

下図1−b は虫歯が大きく(深く)神経まで達した状態です。
   
虫歯が神経に触れていたり、                 
虫歯により強い痛みが起こっている場合には         
神経を取る治療が必要になります。
                      
神経を取り除く治療のことを『抜随』と言います。

下図1−c は、虫歯を削り取った時点で神経と接していたため、神経を取り除いた後の状態です。

歯は大きく削られているのが分かります。
このままでは 噛むこともできませんし、
歯(差し歯)を作製することもできません。
8−1img01



そこで 虫歯で削った部分を補うため と
薄くなった歯を補強し、被せ物を作製するために、       
コアを作製します。
8−2img02



下図3がコア(コア自体)です。

このコアはあくまでも『土台』であり、
被せ物(差し歯)ではありません。

最終的な被せ物(差し歯)は、
この『コア』を装着した後に型を取り装着します。

8−3img03



以前の治療では、 この『コア』の材質は金属が多く使用されてきました。
特に保険診療においては『銀合金』のコアが多用されてきました。

現在は、金属を使用しない「ファイバーコア」が使用されるようになっています。

以下の図は、コアを歯につけたところです。
8−4img04


最終的な被せ物(差し歯)はコアを装着した後に型を取ります。

下図5になります。
8−5img05



これで「コア」についてだいぶ分かったかと思います。

話は長くなりましたが、このコアが金属製である可能性があるのです。

特に だいぶ前に治療を行われた場合や
保険診療の治療ではこの金属製のコアが使用されている可能性が高いです。

また、セラミックの被せ物を行っていたとしても、中の土台(コア)は金属製の可能性があります(可能性が高い)。

また、通常セラミックと言われる被せ物の素材は、
オールセラミックのことではなく、
見えない内部(内側)は金属製です。
一般的に言われるセラミックの日本語の名称は、
陶材焼付金属冠(金属陶材焼付冠)と言います。
金属のフレームに瀬戸物を焼き付けて作製されているため、
内部には金属が使用されているのです。

このように口腔内に使用されている金属は、口腔内から見える部分に存在するだけでなく、歯の中(金属製のコア)や セラミックの内部にも使用されているのです。

金属アレルギーに陽性反応があり、
口腔内金属を撤去する場合には、こうした見えない部分の金属も全て撤去する必要性があるのです。


それでは実際の臨床症例を見てみましょう!
以下は、治療前です。
奥から
3番目の歯に金属製の大きな被せ物が装着してあります。
これを除去します。
この患者様は、金属アレルギーの方です。
スライド1


レントゲン写真を見てみましょう
青印の歯を除去します。
歯の内部に白く見える棒状が見えます。
これが金属製のコアです。
スライド1


金属を撤去する際に、
金属片が口腔内に飛び散らないように
ラバーダムを行います。
金属の被せ物を少し削ったところです。
スライド1



以下の写真は、金属製の被せ物 と 金属製のコア を撤去した後です。
ラバーダムの上に 細かい金属片が飛び散っているのが分かるかと思います。
このラバーダムをしなければ、
この削り取った金属片は、口腔内に飛び散ってしまうのです。
スライド1


金属アレルギーの方は、
ラバーダムを使用しないで金属を除去することが
危険なことが分かるかと思います。


7月21日(月)と
7月28日(月)は、
このブログ(歯周病ブログ:今はオールセラミックの話ですが…)は休みになります。

8月4日(月)にアップします。






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なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その7

2014年 6月30日(月曜日)です。

始めに休診案内です。
以下日程を日本口臭学会出席のため休診とさせていただきます。
• 7月 4日(金曜日)16:30まで
• 7月 5日(土曜日) 
• 7月 6日(日曜日) 


このブログは、歯周病に関するブログです。

現在は歯周病の内容ではなく、
オールセラミックの接着方法について解説しています。


今日のテーマは、『なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その7』になります。

このシリーズも 7回目になりました。

今までの内容で、
今まで行われてきた金属治療の問題点と
オールセラミック治療についてだいぶ分かってきたと思います。

また、前回のブログでは、CR(コンポジットレジン)治療について
どのような治療であるのかを見ていただきました。

前回の症例を見ると
簡単で、見た目もいい!
と思われるかと思います。

CR(コンポジットレジン)は、1回の治療で完了しますし、保険も適応されます。
もちろん色は白いいため、審美的です。

しかし、CR(コンポジットレジン)には欠点もあります。


欠点1 :強度が弱い
     セラミックと比較すると強度が弱いのが欠点です。
     そのため、一般的には上下顎がしっかりと噛み合う部位には不適です。
     通常は、前歯の歯の間 や 奥歯の上下顎が噛み合ない部分に使用する
     ことが多いです。
     ただし、こうしたことは、噛み合わせ 等の状況によっても異なります。

欠点2 :重合収縮を起こす
     コンポジットレジンは、使用前は軟らかい餅状 や ペースト状 です。
     この流動性のあるCR(コンポジットレジン)を
     歯を削った(虫歯を取った)部位に充填(流し込み)します。
     そして、可視光線という光を当てることで強固に固まります。
     この固まる過程で収縮を起こします。(重合収縮)

     この収縮率は、コンポジットレジン製造しているメーカーによっても
     変わりますが、約2%です。

     この重合収縮がCR(コンポジットレジン)の大きな欠点です。

     2%の重合収縮を起こすということは、
     虫歯で歯を削った穴が1ミリだとします。
     この1ミリの穴にコンポジットレジンを充填し、固めたとします。
     つまりCRは、約0.02ミリ収縮するということです。
     0.02ミリは、20ミクロンです。

     この隙間が歯とコンポジットレジンの境界部に生じた場合には、
     細菌がそこから入り込み虫歯になりやすくなります。

     口腔内細菌の大きさは、0.5〜100ミクロンです。
     そのため、小さい細菌にとっては、
     20ミクロンという重合収縮で生じた隙間は、非常に大きな穴と言えます
     もちろん こうした話は、臨床的なことではなく、理論上の計算ですが…

     また、重合収縮により 他の問題も起こります。
     現在の接着学は、非常に進化しており、
     歯とコンポジットレジンは、非常に強固に接着します。
     この歯と強固と接着したコンポジットレジンが重合収縮することで
     問題が起こるのです。
     先にコンポジットレジンは、固まる段階で約2%の収縮を起こすことを
     解説しました。

     この重合収縮で歯が引っ張られ、歯の一部に亀裂が入ることがあります。
     この亀裂により、
     治療後に歯がしみたり、 
     噛むことで痛みが生じたり、
     亀裂が入った部分に飲食物が入り込み、
     茶渋 等で 黒っぽい線が生じたり、
     白っぽく見えたりすることがあります。

     特にこうした重合収縮による問題は、
     一度に多量のコンポジットレジンを使用することで起こりやすくなります。
   
     理論上は、
     コンポジットレジンを1ミリ詰めれば、2%収縮するので
     0.02ミリ歯に亀裂が入る可能性があります。
     もし、一度に3ミリのコンポジットレジンを詰めれば、
     0.06ミリ歯に亀裂が入る可能性があるということです。
     これは、単に計算上のことですが…

     そのため、CR(コンポジットレジン)治療を行う際には、
     削った穴に 一度に多量のCRを詰めないように
     少量づつ詰める(充填する)のが基本です。

     CR図1


     CR図2


     CR図3

     

欠点3 :虫歯の大きさ や 治療部位により CRを詰めるのが難しい場合がある
     CR(コンポジットレジン)治療は、治療を行う歯科医師の技術力に
     大きく差がでる治療法です。
     奥歯であったり、虫歯の大きさ や 部位によっては、
     削った穴にCR(コンポジットレジン)をぴったりと詰めるのが難しい
     ことがあります。
     そのため、歯科医師の技術力に差がでてしまいやすいのです。

欠点4 :変色が起こることがある
     CR(コンポジットレジン)の種類にもより大きく変わりますが、
     セラミックと比較すると変色が起こりやすいのも事実です。

   
まとめ :CR(コンポジットレジン)は、セラミック治療と比較すると
     治療回数が1回で終了しますし、
     保険も適応される材質ですが、
     虫歯が大きくなり、噛み合う歯と強くぶつかるような場合には
     セラミックを選択した方が良いですし、
     削った穴が大きい場合にも重合収縮による問題が起こりやすいので
     セラミックを選択した方が良いでしょう。
       
以下は、前回もアップしたCR(コンポジットレジン)の写真です。

治療前です。
金属製の詰め物が装着してあります。
金属アレルギーの方なので、金属を除去し、
CR(コンポジットレジン)で治療することにしました。
金属アレルギーの方の場合、削除した金属片が口腔内に飛び散らないようにすることが大切です。
IMG_5913 のコピー


金属を除去する際に、削った金属片が口腔内に飛び散らないように
ラバーダムというゴムのシートを治療する部位に装着します。
以下は、ラバーダムを装着し、金属片を除去した後です。
IMG_5941 のコピー



金属を除去した穴に
CR(コンポジットレジン)を少量づつ充填します。
この少量づつ というのがポイントです。
また ラバーダムは、口腔内の湿気(呼気)を遮断することにも有効です。
接着には、湿気は大敵です。
IMG_5944 のコピー



高さを調整し、CR(コンポジットレジン)治療は終了です。
IMG_6161 のコピー




CR(コンポジットレジン)治療は1回の治療で完了しますし、
保険も適応されます。

ご希望の方は、お近くの歯科医院でご相談されて下さい。


次回もこの続きです。


来週の月曜日(7月 7日:月曜日)は、学会 等があるため、ブログも休みです。


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なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その2

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今日のテーマは、『なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その2』になります。


前回から始まったこのテーマですが、
前回のブログを読まれていない方は、是非 その1のブログをご覧になって下さい。

なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その1


本日は前回の続きからです。

以下では、金属製の詰め物の脱落過程の一つを図説します。
図1は歯の基本的な構造で
図2は虫歯になった状態です。
むし歯になっている部分を削りとることで、感染をこれ以上進まないようにします。
スライド1



図3は、虫歯を取り除き、詰め物を装着するための穴を削った状態です。
穴に金属製の詰め物を行うため、便宜上 下図のような四角い形に削ることが
必要になるのです。
従来の金属製の詰め物の治療は、セメントという材料を歯と金属の隙間に介在させて外れないようにする必要性がセメントは接着力がないので、詰め物が外れないようにするためには歯を「はめ込み型」に削る必要がありました。
図4は、型を取り、後日 削った穴に
金属の詰め物を装着している状態です。
スライド1



図5は、金属製の詰め物をセメントでつけたところです。
(合着:従来の治療方法)
この治療法は、金属製の詰め物をセメントという泥のようなもので動かないように固めた状態です。
金属製の詰め物の周囲のオレンジ色が歯 と 金属 の隙間に詰めたセメントとお考え下さい。
金属と歯では構造、性質とにも大きく違うため、さまざまな問題が起こります。
その一つが「熱膨張係数の違い」です。
スライド1



金属は熱膨張係数が大きいので、膨張 収縮を繰り返します。
図7、図8
スライド1



図 9:金属が 膨張 収縮を繰り返すことでセメントが崩壊し、
    セメントが溶け出し、隙間ができる。
   (セメントが砕けて、口腔内に流失する)
図10:隙間に ばい菌(虫歯菌)が入り込む。
スライド1



図11 詰め物の中ではばい菌が増え、虫歯になってしまう。
    金属製の詰め物の下では虫歯菌が増殖する。
図12 ついに 詰め物が取れてしまう。
スライド1



本日のブログはこれで終了です。
次回もこの続きになります。




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日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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