玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIRなどの仕事をしています。 折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

短編にして長編級のどっしり感で読ませるノーベル賞作家

2017年2月18日(土


アリス・マンローの短編集『イラクサ』から
最初の作品「恋占い」を読了。

たったの一遍だけど、
まさに稀代の書き手によるたぐいまれな短編との実感。

短編に抱いていた確かなイメージをいともたやすく覆される。

ぼくには初めての作家。カナダ人でノーベル文学賞を得ている。
「短編の女王」とも称される。

イラクサ


この作家を柳美里のツイッターで知った。

彼女が次のような意味合いで
マンロー作品の衝撃を語っていた(最後に柳の言葉の引用)。

短編だけど、
まるで長編小説を読んだ後のような重量感や読後感を感じると。


興味を覚えて読んでみた。

短編にしてはちょっと長く、中編にしては短いくらいの作品。

それにしても、やや入り組んだプロット展開というか、
仕掛けの展開というか、

たったこれだけの短い作品なのに、

人と人との関係の妙を巧みなプロット(仕掛け)で展開し、
それが読み手に、作品の重みとなって伝わる。

読みながら唸った。

正直なところ、なかなか読み終えることができなかった。
とくに仕事の後の疲れた頭では。

読んでると、「えっ、どうだったかな」とばかりに、
何度も前に戻って読み返すことの繰り返しで、

素直に一回で読み通せず、数日がかりになった次第。
何気なく読み通してしまえないのだ、これが。

同じ仕掛けでも、

ミステリーの〈謎〉とはまるで次元の異なる
巧妙な展開(あえて触れなかったり、省かれたり)。

繰り返すが、短い作品人にもかかわらず
人間の情や心理に根差したプロットが、

二重三重に織り込まれて関連付けられ、
物語として展開する。

これもまた小説を読む悦楽であり、快楽。

まだ一作にして、
しかも短編で――その重量感、どっしり感を味わう。

こんな作品は初めて。

英国に、やはり生きていたら
ノーベル文学賞を取っただろうと言われる、

短編の名手ウィリアム・トレヴァーがいるが、
彼の系譜ということか。その前にはチェホフも……。

このトレヴァーも僕には未知の作家だったが、
併せて読むことにした。




※下記は柳美里新聞からの引用

「素晴らしい短編小説とは何か。日本文学において名作と言われる短編を読んでみると、省略方法というか、切り口の鮮やかさが印象に残ります。でも『イラクサ』を読んでみると、まったく違うのです。人生に差し込む一瞬の愉悦、人の心の奥深いところに留まる秘密、その光と影を驚くべき手法で交錯させています。」 


「素晴らしい長編小説は、登場人物と共に一つの人生を行き終えたような重量感を与えてくれますが、短編小説でもその重量感を味わえる、ということが、わたしにとっては衝撃だったのです。」


















明敏性あふれる、新旧米大統領演説スピーチについてのインタビュー記事

2017年2月10日(金曜)


今週、個人的に目を通した新聞やネット上の記事の中で、

更にいえば、昨年来のトランプ関連の数ある記事や情報の中で

「ダントツで素晴らしい」と思えた記事は

慶応の片山杜秀教授へのインタビュー記事(日経ビジネス)だ。


下記の二本がその記事だ。

・「スッキリしたい」言語麻薬がトランプを走らす

・身もふたもなくいえば、ヒトラーそっくりです


それにおまけの映像として、
・「クリティカル・リーデング」の手法も。


記事は、オバマ退任とトランプ就任の新旧米大統領の

演説を聞き比べて「どう思うか」について

片山教授が答えたもの。


読んでいて片山教授に対して

“英明・叡智・英俊・俊傑”等の

普段まずあまり使わないような言葉を想起したした次第。


トランプ関連で昨年来、

かなりの数を好むと好まざるとにかかわらず読んできたが、

関連記事ではこの記事が(単体記事の内容としては)

個人的にはNO1に思える。

僕は片山教授を知らなかったが、

この記事でたちまち彼の著書を読まなければと思った次第。


片山教授は音楽評論家(クラシック分野で

現代音楽から古典まで論ずる博覧強記ぶり)でもあり、

大学での専門は政治思想史(近代日本の思想研究=特に

右翼思想の第一人者のよう)。

新たにこうした知性に出会えるのは、うれしい……。


それから、意外な事実。

片山教授は武蔵境の幼稚園に通ったとのこと。

しかも当時の教授の家は

僕の自宅から玉川上水をはさんだ向こう側にあり、

樫山文枝・綿引勝彦夫妻の近所で、

当時、綿引勝彦に抱っこされて可愛がられたらしい。








「合格おめでとう」で、返信200件!

2017年2月3日(金曜) 節分

一昨日の1日に中学受験をした娘さんを持つ地元の知人ママさん。
彼女のフェイスブックに「合格おめでとう」が200人弱はいっている。

僕は登録はしているけれど、SNSはやらないからよくわからないんだけど、
そのお祝いコメントに対してすべて返信しているようだ。

とっても嬉しいことだから、仕事そっちのけで返信したり、
娘さんのお祝い事で動き回ったりとうれしい悲鳴の様子。

それにしても一件一件への返信というのも楽ではない。
ないけど、その一方でこの方への、
周囲からの「好かれ具合」が半端なものではないのが分かる。

僕は彼女にコメントしなかったけど、
受験した娘さんも知ってるから、
それはそれで「オメデトウ 良かったね」と胸の内でつぶやいた次第。








あわただしい2月になる

2017年2月1日(水)

2月になった。

ナスパ
ずいぶんと昔、仕事で関わったホテルです(NASPAオータニHPより)

ぼくの1月は、

仕事がらみであれをやり、

これに手を出し、

そして新たにそれを受けるという、まるで落ちつかない有り様で、

言い古されたとおり「一月行っちゃった」で終わってしまった。

そんな合間に、

トランプ絡みで「保護主義って何なのさ」とばかりにエマニュエル・トッドや佐伯啓思らの

YouTube映像を見たり著書を繰ったりしつつ、

日本人の作家や識者のブログに「トランプ暗殺」などの文言が

当たりまえで出てきているのに出会う。

でも、そういう文言や言説に僕自身驚くこともないし、

最悪、もしかしたら地球を破滅にもちこまないとも限らない人物として

むしろほとんどの人がその可能性を否定できないとも思ってるだろうから、

ある意味あれだけ人間性の表出した

すさまじい(無茶苦茶でデタラメな)人間が大統領になる国なら、

そういうお国がらだから……あり得るのかもと思ったりもする。

それでトランプ政権では

これまでのジャパンハンドラーの

アミーテージとグリーンの二人が外されることが決まったらしい。

それから、まったく興味はなかったのだが、

たまたま知った孫正義の経営指針でもあり、

起業家にとってとても参考になる事業指針ともいえる

25条ある「孫の二乗の兵法」に興味をもったりして、

寒い中にもあわただしい2月の入りとなった次第。











カジノ法成立とアメリカのカジノ王の存在  それに岸元首相のお孫さん対米自立の立ち回りが逆では

2017年1月13日(金)


大前研一が言ってたが、安倍首相がカジノ法案をいきなり採決したのは、

トランプへの大きな影響力を持つユダヤ系ロビイストで

アメリカのカジノ王と言われる人物の存在だったと。


カジノ1

カジノ3

このカジノ王、大統領選でトランプ陣営へ28億円規模の最大の寄付をしたとのことで、

トランプはカジノ王へ耳を傾けざるを得ないと。。

それで阿倍首相がトランプに「IR法案(カジノ法)を通せ」と言われて、

はいはいとなったわけだ。

このカジノ法だけど、日本は民族資本での運営を考えているらしいが、

いざ始まったら、アメリカの圧力で、この人物が参入してくる可能性もあるとのこと。

それでももし1兆円を投じて参入してくるのであればそれも悪くないとのこと。

カジノそのものは200億円程度の建設費で出来るし、

残りでツーリストや会議の集客施設などのインテグレーテッドリゾートを建設するのなら

それも悪くないとも。

安倍首相


それからこれは元外交官の天木直人のブログからだが、

天木が読んだ(最近公開されたとおぼしい)外交文書に、

安倍首相の祖父の岸信介元首相が

日米安保条約の改定交渉に注力して対米自立を目指していたと。


つまり岸信介元首相は旧安保条約を改定して、もっと日米を対等にしようと考えていたと。

ところが、結局米国に押し切られて果たせなかったと。

で、天木が語る。

安倍さん、あなたが岸首相を尊敬しており、

その岸首相を超えることが念願だというなら、

あなたが成すべきは、岸首相が果たせなかった

対等な日米安保体制の構築に専念すべきだと。

そのためには真っ先に祖父が果たせなかった

日米地位協定の改定だと。

そして天木は最後は次のようにしめくくる。

「ところが、安倍首相の行っている事は祖父がやろうとしたことと真逆だ。

 どこまでいっても不平等な日米同盟を、さらに強化、固定化しようとしている。


 さぞかし祖父は嘆いているだろう。

 腰抜けでふがいない孫だと(了)」

そうだよね、ここまで隷従、隷属した首相って過去にいたかな……。















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