玉川上水(武蔵野市)の事務所から…

ライターの仁です。企業広報分野でIR(Investor Relations)などの仕事をしています。折々の、あることないことで、気にとまったことを発信します。

September 2018

三船・高倉・仲代を抜く、 岡田准一の剣技(殺陣)のスピード――目では 見えないほど



三船・高倉・仲代を抜く、

岡田准一の剣技(殺陣)のスピード――目では

見えないほど



散り椿
※(C)2018「散り椿」製作委員会より





剣を振るう岡田准一。



昨日28日に封切られた、
映画「散り椿」(木村大作――監督・撮影 葉室麟――原作)での
岡田の殺陣だ。

※上記青文字クリックで「公式サイト」へ。サイト上記の「予告編」をクリック


その岡田の殺陣を、
三船敏郎・高倉健・仲代達矢と較べても
「一番ではないか、
目では確認できないほどの速さだった」
と絶賛するのは、この映画の木村大作監督!



日本を代表する撮影カメラマンでもあり、
自身の目で
三船・高倉・仲代等の
生の殺陣を見てきている。



果せるかな、
格闘技のインストラクターの資格を持ち、
今どき珍しくアクションにも強味を見せる
俳優でもある岡田准一。



時代劇をやると決めて
思い浮かんだのが岡田だったとのこと。



賛美が続く。
殺陣については
「俺より、殺陣師より岡田君がやってくれたね」



殺陣はワンカットで撮ることを描いていた監督。



岡田が3パターンぐらいを示し、
「俺はそこからチョイスするだけだったんだ」
と木村監督は、べた褒め。



しかもこの映画、
映像の美しさでは定評のある木村監督だ。



予告編映像でも分かる通り、
オールロケを敢行した自然の重厚感は
息をのむほどの映像美の世界に彩られており、
スクリーンで観るのが愉しみになってくる。



このところ、スクリーンではなく
自宅で観ることが多くなった映画だが、
この映像美と岡田の殺陣は
スクリーンで是非観たい。



原稿仕事が終わる週明けに吉祥寺で観よう。
わざわざ都心に出なくとも
この映画は吉祥寺でも上映されるから。





※上記の素材は、
9月28日の朝日新聞夕刊より











同性愛者の悩み――「恋人(彼)」が結婚して不安



同性愛者の悩み

――「恋人(彼)」が結婚して不安

 

2018年9月20日(木)



先週の朝日新聞の「人生相談」欄。


とり上げていたのは
男性の同性愛者からの悩みだった。


相談者のこの人は30代後半で、


年下の彼が、


親の強いすすめを断り切れずに
見合い結婚したとのこと。


恋人の彼は子供が欲しいとも。


そう言いつつも、その結婚した彼が言う。


「今でも一番大切なのはあなたで、これから先も、ずっと会いたい」


で、相談者がつぶやく。


彼の気持に偽りはないと確信しており、
自分も彼を愛しているので別れたくない。


自分たちの関係は一切ばれていないが、


結婚相手への嫉妬や、


紙切れ一枚での結婚に負けてしまう
自分への悔しさなどの感情から、


そうした気持と葛藤する日々で
不安な気持を抑えきれない。


この先、どう過ごしたものか、


回答者である
美輪明宏さんの意見を聞きたいと。


おそらく相談者は、
若い頃に同性愛をカミングアウトした美輪だからこそ、
尋ねてみたい、
と思ったのかもしれない。


とまれ、
いや〜、この悩み相談を読んで、


どう答えたものか、
僕にはまったく思い浮かばなかった。


色恋沙汰はまったくお手上げ
でもないけど、


「同性愛」となると
その感情はなかなかおぼつかない。


いやいや、待てよ……つまりは同じかな、
異性愛であれ、同性愛であれ、恋愛ならば。


でも、今という時代ですね〜、
こうした相談事は。


かつての朝日なら、
いや、一般紙ならまず掲載は考えられない。


それとも水田議員の「新潮45」LGBT批判論文への
反論に対しての反論(水田擁護)特集が「新潮45」から出てこの数日、
騒がしいご時世もあってのことだろうか。


ともあれ、同性愛者の悩みと、
美輪の回答が面白いので
とり上げた次第。


回答は、
舞台演出者でもある美輪らしく、
なかば物語仕立てのように説いてある。


美輪曰く。


「愛している」と書いていますが、


「愛してなんかいません」と
真っ向から相談者をまず否定する。


「恋慕しているだけ、それは恋です」とも。


で、愛と恋の違いについてひとくさり。


「狂恋」「邪恋」はあっても
「狂愛」「邪愛」という言葉は存在しないと。


「恋愛」とは言っても
「愛恋」とは言わない。


恋が先で、愛はあとに来るものだから……。


「恋」は自分の欲望なのだと。


「ずっと抱き合っていたい」


「セックスしたい」


これらは自分が主語で、


欲望を満たし、
孤独から逃れるために
相手が必要な状態だと。


だから待ち合わせで待たされると
相手をなじり、
怒る。


自分の方が大事だから。


買い物では
「彼に褒められたい」
「かわいく見せたい」
という思いで品物を選ぶ。



これが愛に行き着くと、
どうなるか。


世の中のすべてが
相手中心に回り始めるもの、だと。


自分は二の次、三の次になる。


それが「愛」だと。


自分の物を買いに行っても


「相手に似合いそうだな」という物を
見つけて買ってしまう。


自分のものは後まわし。


待ち合わせに来ないと
「事故に遭ったのでは」と心配になる。


「仕事で忙しいのに無理させたのでは……。
だったら来なくていいのに」とも、思うとも。


遅れた相手がやって来てあやまると、


「いや私もきたところだから」とうそをついて、
相手に負担をかけないようにする。
 

だから、
相談者がしているのは「恋」だと。

 
相手の妻に嫉妬しているのが
何よりの証拠だと。

  
愛しているのであれば、
相手の妻に感謝するはず。


自分だけでは
相手を満足させることができないし、
子供も産めないのだから、


妻が子供を産んでくれて、


彼がパパとして幸せになれば、
それでいいと思う。


それが「愛」でしょう、と。


彼の妻とあなたは同志ですとも。


「彼を幸せにしてくれてありがとう」
という気持で、


彼の妻にも子供にも
親切にしたくなるでしょう。


そうしたことに気づかず突き進めば、
ストーカーです。


ストーカーは犯罪だし、ウザいだけ。


現状のまま彼に感情をぶつけると、
彼には重荷になり嫌われます。


「ここは大きな愛情で、
彼のすべてを受け入れる覚悟を持ってほしい」


そうすると相手も楽になり、
自分も解き放たれる。


要は「惚れようが足りない」
と締めくくっている。


お見事。


相手が異性であれ、同性であれ――。
人間が人間を愛する、
それだけだ。


そういうことを、
美輪は言っていたはず。




虚を突かれた、9月中旬、せみ時雨の大音響



虚を突かれた、

9月中旬、せみ時雨の大音響




2018年9月14日(金)


外出から戻って仕事部屋の窓を開けたら、
コオロギの鳴き声が闇のなかから響いてくる。




ああ、季節だな〜と。




9月に入ってあわただしくなった動きにかまけて、
虫の音に耳を傾ける時間もなかった。




時刻は午後6時半。




40分ほど前に日没を迎えた。




曇り空だから、5時半になると宵闇が忍びよっていて、戸外はもう薄暗い。




9月も中旬だから、コオロギの鳴き声が珍しいわけではないが、
実は昨日、自転車を走らせて小金井の学芸大学構内を走った。




午後5時頃だったろうか。東門につづく大きな並木道に入った途端、
アブラゼミをはじめとして、いきなりせみ時雨の音響が降りそそいできた。




虚を突かれたようで、唖然とした。




秋の虫の鳴き声ではなく、まさしくせみ時雨で、
「9月の半ばに、これだけの蝉が鳴くのか?」と、
思わず頭上の枝葉を見上げていた。





まあ、季節の変わり目であり、夏と秋が混在している今の時期だから
それはそれで珍しいことでではないものの、
今週に入って、毎日がぶ飲みしていた冷たいものから、
暖かい飲み物を欲するようになった。



そんな季節の変化、身体的な変化もあって、
頭上の“盛りの真夏”にギョッとしたのだった。





とまれ、片や真夏の鳴き声、片や秋を忍ばせる好対照の鳴き声に
一日違いで触れて、何事かを感じいった次第。










原発事故の避難者と、車中で隣り合わせに


原発事故の避難者と、

車中で隣り合わせに



2018年9月9日(日)


昨日、僕は法事で東京〜仙台間を往復した。




帰りの普通電車内でのことだった。




「あなたは、どこなのよ,どこなの?」




70歳前後とおぼしいご婦人の5、6人連れだった。




そのうちの一人が、通路をはさんで座る別の一人に尋ねた。
周囲に聞こえる声だ。




話の様子から、
以前住んでいた町を、出身地を尋ねたのだった。




「○○よ、○○」




町の名の返答があった。




ただし、その町名の響きに僕は、一瞬ハッとしつつ、
小さなショックが覚醒するように頭の中にひろがった。




返ってきた町の名は僕の耳にも馴染んだ、それだった。




メディアを通じて幾度も耳にしている町名だ。




福島の原発事故で避難を余儀なくされた地域の町名である。




すると、このご婦人たちは……。




東北線の福島始発で郡山方面へ向かう上り普通電車の中で、
まだ発車はしていない。




僕はいわゆる〈乗り鉄〉で、
阿武隈急行で福島駅に着いたのだった。
そして、新幹線に乗り変えるつもりでいた。




それがうまい具合に東北線普通列車の乗り継ぎがあったので、
それなら郡山まで行っちゃおうということで、乗ったのだった。




ご婦人連れは、失礼ながら、個人差はあるけれど、
顔のシワや振る舞いなどから70歳前後とおぼしく、
僕とは席が隣り合わせと、向かい合わせになったのだった。




車内はやや混んでいて、遅れて乗り込んだご婦人連れは、
座っている人の一人目が立ち、二人目が立ち、
三人目が立ちというい具合に、席をそれぞれ譲られている。




このご婦人連れは、浜通りの福島第一原発事故の地元の
被災地の町々から、中通りの郡山市に避難している人たちのようだ。




福島市で何かの集いがあり、その帰りらしかった。




ご婦人連れは、話の様子から一部にはかつて職場で一緒だったという、
長い付き合いの人もいるものの、
それ以外の人はそれぞれが付き合いは浅く、
避難先が同じ所か近所なので、
せいぜい避難者同士の知り合いということなのだろう。




ご婦人連れが話しているのはもちろん福島弁で、
それもどうやら浜通りの福島弁のようだ。




福島と宮城の県境近くの田舎町で育った僕は仙台弁だが、
浜通りの福島弁は話せなくとも、会話の内容はほとんど分かる。




その町名がずしんと響いて聴こえたきり、隣同士の話し合いになって、
あとは何を話しているのかはよく分からなかったが、
郡山に着いて、一緒に下車したのだった。




老境に入ってからの震災、つまり原発事故に遭遇し
以来それまでの穏やかな生活がガラリと一変し、
それこそ察するに余りあるが、
数年に及ぶ避難生活の苦痛きわまる日々の
精神的なストレスは如何ばかりのものだろうと……思いつつ、
ホームに降りたご婦人たちの背に、「皆さん、より交流を深めて、
そしていつまでもお元気で」と、つぶやいたのだった。




原発事故による避難している人を目の前にしたのは初めてのこと。




メディアでは何度も見たり、聞いたりしているけれど、
やはり非難している人を直接目の前にすると、
感じるものが全くことなる。ビリビリと胸中に響いてくる。




法事の帰りの我が身である。やはりいつもと何かが違う――。
















気に入った美容室を探すのも、結構手間がかかる……

2018年9月5日(水)

台風21号の影響で関西地区が、関空をはじめ各地で

多大な被害を被った翌日の今日(東京でも暴風のすさまじさに驚愕、

10年ぶり、いや数十年ぶりとかで、確かにこんな強風を経験した覚えがない)、

空いてるだろうと見込んで、出向いた美容室がいっぱいだった。初めての店だ。

終末に法事があるので、一応カットだけでもしておこうかとのことで出向いたのだ。

週に何度もその店の前を通っており、そんなに混んでいるとは思えないのだった。

それでも一応、ネットでチェック。でも、予約もせずに出向いた。

そしたら店の前に自転車がいっぱい並んでいる。

その店の前で、そんなに並んでいる自転車を見たのははじめてのこと。

意外だったけど、これは混んでるな、と思いつつドアを開けたら、

案の定、客がいっぱい。

で、引き返す。

10年通ったお店の担当さんがよそに移ってしまい、

それを機に他店をさがしてみた。

それでその後、二か所に出向いてカットした。

が、いずれも外れ。

それで今日、新たな店に出向いたのだった。

話がかみ合って、腕もまあまあとなるとなかないるものではない。

あるいは話はかみ合わなくとも、なんとなく気心が通じ合う相手であれば、

それでもよいのだけれど、これがなかなかいないのだよ、これが。

僕はもうシニア言ってよい年齢だけど、20代の頃から美容室に通っている。

若い頃、広告など創っていたから、

青山当たりの有名な美容室の有名な美容師さんなどとも仕事をしたことがある。

撮影などで、彼らにスタッフとして参加してもらうのだ。

だから、そういう店にも(とびぬけて高い料金だけど)何度も出向いていた。

それや、これやで美容業界とか美容師さんの裏側とか、いろんな話を聞いた。

今は、そんな有名店に出向くなどの贅沢はできないし、しようとも思わない。

思わないけど、これって僕の内部で習慣化してしまっているということか、

上述したような美容師さんをそれとなく求めているんだよね、なんか。

もしかしたら、なかなか居ないかもしれないけど……それでもなんとかしたいもの。

で、いつになったら、「お任せ」というだけで分かってくれる、気心の知れた

新しいお店の担当者が見つかるのか――。








記事検索
読者登録
LINE読者登録QRコード
Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ