虚を突かれた、
9月中旬、せみ時雨の大音響
2018年9月14日(金)
外出から戻って仕事部屋の窓を開けたら、
コオロギの鳴き声が闇のなかから響いてくる。
ああ、季節だな〜と。
9月に入ってあわただしくなった動きにかまけて、
虫の音に耳を傾ける時間もなかった。
時刻は午後6時半。
40分ほど前に日没を迎えた。
曇り空だから、5時半になると宵闇が忍びよっていて、戸外はもう薄暗い。
9月も中旬だから、コオロギの鳴き声が珍しいわけではないが、
実は昨日、自転車を走らせて小金井の学芸大学構内を走った。
午後5時頃だったろうか。東門につづく大きな並木道に入った途端、
アブラゼミをはじめとして、いきなりせみ時雨の音響が降りそそいできた。
虚を突かれたようで、唖然とした。
秋の虫の鳴き声ではなく、まさしくせみ時雨で、
「9月の半ばに、これだけの蝉が鳴くのか?」と、
思わず頭上の枝葉を見上げていた。
まあ、季節の変わり目であり、夏と秋が混在している今の時期だから
それはそれで珍しいことでではないものの、
今週に入って、毎日がぶ飲みしていた冷たいものから、
暖かい飲み物を欲するようになった。
そんな季節の変化、身体的な変化もあって、
頭上の“盛りの真夏”にギョッとしたのだった。
とまれ、片や真夏の鳴き声、片や秋を忍ばせる好対照の鳴き声に
一日違いで触れて、何事かを感じいった次第。