スイス村だより 第75号 2007年6月2日発行

スイス村の野菜作り

  春は一年のうちで畑仕事が一番忙しい時期です。堆肥をまいてトラクターですき込み、種を蒔いたり、苗を植えたりしなければいけません。苗を植えればすぐ支柱をしたり、虫除けのネットをかぶせたりすることが必要です。大半の野菜を自給しようと思えば、ある程度、たくさんの量と品数を植えなければなりません。現在、畑で栽培している野菜はサツマイモ、ニンジン、ダイコン、ジャガイモ、タマネギ、サトイモ、ヤマイモ、キクイモ、スイカ、トウモロコシ、フルーツホウズキ、エゴマ、カボチャ、イチゴ、トウガン、ニラ、ネギ、トマト、ミニトマト、キャベツ、シソ、ウド、アスパラガス、アサツキ、ミョウガ、ショウガ、カラシナ、ナス、ピーマン、シシトウ、メロン、マクワウリ、ニンニク、キュウリ、オクラ、トウガラシ、パセリ、セロリーなどです。これらの野菜のうち、いくつか詳しく紹介すると、
<ジャガイモ>75-1
およそ種イモ50kg植えました。種類は料理し易いメークイン、冬季保存がいい赤ジャガ、さらに果肉がサツマイモと同じような黄色になるジャガや、ムラサキになるジャガなど4種類植えました。葉を食べに来るテントウムシモドキを毎日退治していますが、今年は今までになく、少ないです。
<タマネギ>75-2
昨年の秋に2000本苗を植えました。寒さが厳しい冬は、たいてい1~2割は枯れてしまうのですが、暖冬のせいか、ほとんど枯れず、無事でした。今のところ順調に育っていますが、あまり球が肥大しないのが気になります。適度な寒さがなかったせいでしょうか。
<イチゴ>75-3
毎年、ランナーで増えた子株を移植して200本程度育てていますが、昨年はタヌキとカラスにひどく荒らされ、あまり収穫出来ませんでした。今年は、隙間なく、しっかりトタンの柵をして、タヌキが入らないようにし、カラスよけの筋糸も張りました。そのお陰で、毎日、夕食後にイチゴのデザートを食べています。さらに南側の斜面にもイチゴがかなり増えて、一度に食べきれない時はアイスクリームの材料にまわしています。
<スイカ>
白い布のようなものを被せているのは、スイカの葉を食べにくるウリバエから守るためです。スイカは肥料によって糖度が変わってきます。鶏糞、油粕、米糠、牛糞などの有機肥料の他、灰や腐葉土もしっかりすき込みました。スイス村のスイカはみずみずしく、その上品な甘さは最高です。ただ残念なのが、夏の終わり頃でないと、完熟しないことです。

子どもたちも野菜作りをがんばっています。

子どもたちも自分の畑をもっています。今年3月にスイス村を巣立っていったT君は大人顔負けの上手な野菜作りをしました。彼に刺激されたせいか、今年は小学生、中学生5人が野菜作りに挑戦しています。数日前に、彼らの畑でできた廿日大根が食卓にのぼりました。ナスビやキュウリやトマトの苗を植えましたが、果たしてうまく育てることができるかどうか・・・。彼らは野菜作りの経験がほとんどないので、しっかり教えてやり、収穫の喜びを味わわせてやりたいと思っています。