「カザル・ガルシア/ヴィーニョヴェルデ」

このお酒の名前を知っているとしたら、あなたはなかなかのワイン通で、好みがシブいのではないでしょうか。

残念ながら、ワインに余り興味のない私は、2年ほど前に友人から贈られるまでその存在を知りませんでした。
でも最近は、このワインを愛飲するようになっています。

「カザル・ガルシア/ヴィーニョヴェルデ」はポルトガル産で、白とロゼがあり、ともにアルコール度数は9.5%alc./vol.で、ワインにしては軽いものです。
値段も手頃で、ネットでまとめて買うと、1本あたり1,200ー1,500円で手に入ります。

何と、世界で一番飲まれているワインなのだそうです。

カザルガルシア

最初は、いただいたにもかかわらず、スクリューキャップで、水のように透き通って見えるので、率直に言ってすぐには手が出ませんでした。
きっとそのまま1年以上、我が家の酒置き場の隅に置かれていたと思います。
でも、何となく簡素でおしゃれなデザインのラベルが気になっていました。全体にシンプルで、涼しそうな容姿です。

去年の春先、夕方の庭に下りて、何か飲みたいと思って、ストレージを覗くと、写真にあるような白とロゼが目に入ったのでした。
贈ってくれた人の「このワイン、なかなかいけますよ」というひとことが思い出され、半信半疑で青いラベルの白を呑んでみることにしました。

キャップを捻ると、シュワーッと言う音がして軽く泡が上りました。
飲んでみると、炭酸ガスは開けた時だけで続かず、舌触りがスパークリングワインとは違います。
最初の一口飲んだときの印象は、「うすい、青臭い」といったものでした。

これは普通のワインとは違うなと思い、ラベルを見て、「カザル・ガルシア/ヴィーニョヴェルデ」とあるのを初めて知った次第です。

白に書いてある能書をそのまま引用します。
「北ポルトガルの広範囲なミーニョ地方で獲れる最高の品質の葡萄のみで醸造されフルーティでデリケートなワインが生まれました。僅かに炭酸ガスを含み、若々しいフレッシュな味わいが特徴です。食前酒として、又は軽めの食事と共にお楽しみください。冷蔵庫で良く冷やしてからお飲み頂くことをお薦めいたします。」

だいたいにおいて、ワインの説明というのは翻訳そのママであることが多く、書いてあることがストレートに伝わってこない場合が多いのです。
もっとも、翻訳でなくても、説明してみろといわれると、抽象的な言葉を並べるしかなく、むずかしいのですが。

飲み進むうちに、この「うすい、青臭い」ワインが、妙になじんできます。
まろやかな味わいにはほど遠いけれど、ドライで、フルーティで、すっきりとした飲み口・・・・瑞々しい若葉のような味わいに魅了されました。

成熟した上等なヘヴィーさはないので、フランス料理で飲むには物足りません。
しかし、この未熟な感じ、未完成な味わいが、格式張らず、くつろいだ気分にさせてくれるでしょう。

「ヴィーニョヴェルデ」というのは、“若い(緑の)ワイン”という意味で、「カザル・ガルシア」というのは、商品名で、「獺祭」とか「八海山」というのと同じです。
どうやら、完熟しない若い葡萄を使うらしく、そのせいで青臭く、軽い仕上がりになっているのでしょう。

ミモレットやピンチョスがいかにも合いそうです。

さわやかな、夏向きのワインとしてお薦めします。
どうぞ一度お試しください。
きっとやみつきになりますよ。