久しぶりにブログを書いてみようと思う。なお、これまでの記事は、諸般の事情(高校の教師らに見られたり、ゼミの愚痴を言ってたら僕のいないゼミ合宿で鑑賞会をされたり、塾の生徒に知られたり)があったため、一括非公開にしている。多分、しばらくたてばまた公開にするかな…

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突然だが、皆には夢があっただろうか。いや、将来の夢とかたいそうなことを聞いているのではない、些細なことでよいのだ。
僕にはあった。小さいころ、家族で旅行に行ってた時の話だ。幼稚園だったか、小学校だったか確かではないが、物心というものがわからぬ頃であっただろう。父親が走らせている車から窓の外をのぞくと、それはもう立派なお城が見えたのである。どうして、こんな何もないような所にお城があるのかわからなかった。しかし、道路の脇に、ポツンと佇むようにたっていたその建物は、僕を一瞬で惹きつけ虜にさせた。しかも、見ると「ホテル」とかいてある!!つまり、これは!!!

僕「おかあさーん!!!お城がある!!ホテルだって!!泊まりたい!!!

しかしそれが何を意味するのかわからなかった無邪気な僕は、一瞬で車内を凍てつかせた空気にさせた。天真爛漫にはしゃぐ僕と、さらに小さかった弟の笑い声だけが車内にこだましていた。

いくばくかあって、母親がこういった。

母「…大人になったら好きなだけ泊まりに行けるよ笑」

僕「ほんと!?はやくおとなになって、あのお城にとまってみたいなぁ~!


それから15年程たったであろうか。

僕「…あのお城にとまりたいなぁ…

相変わらず同じことを言っていた。

しかし、当時と違うことは、もはやその意味がわからない年頃ではないということだ。
ああ、わかっている。わかっているともさ。あれは、男が一人でいって泊まるところではない。知っているとも。

本来、ホテルに泊まるなど簡単なことだ。僕も、中学生から一人でどこぞのホテルに泊まったりはよくしていたことだ。だが問題はそこではないのだ。あそこに行くには、さもRPGのように、あるアイテムが必要であるということ。

…そう、彼女である。

知っての通り、僕は彼女と別れて間もない。今日もサークルに行ったところ、「すきまくん彼女は?笑」とニヤニヤしながら聞いてくる性格が根底から悪いのかと邪推してしまうような先輩にパワハラを受けてきたばかりだ。

もちろん、セフレなどという都市伝説が僕にいるはずもなければ、それどころか、そういう関係なしでも、一緒におとまりするような友達すらもいはしないのだ(涙)。

だが、どうしても行きたい。あのオシャレな空間に身を置きたい。そう考えてやまないうちに、いつしか一人暮らしのワンルームでさえも「部屋がラブホ」と言われる程になってしまっていた。

※参考画像(なくなったものはうつってないところにあります)

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しかし、そうであったとしても、 やはり本物のラブホテルに行ったことにはならないわけだ。さながら、ソープにいった童貞の気分である。このようなことをしても、家に上げる女の子もいないならばただの自己満足にすぎない。

くそっ!!!このままだと、俺はいつまでたってもラブホにいけねえじゃねえかっ!!!!涙
 
…待てよ。
よく考えてみると、そもそもどうして、彼女がなければラブホテルにいってはいけないんだ??そんな法律はないし、誰が決めたわけでもないんじゃないか???

ならば、ラブホテルに行きたいなら、一人でいけばいいのではないか!?!?そう、普段吉野家やマクドナルドに一人でいくような感覚で!!!そもそも恥ずかしいって誰がきめたんだ??俺は純粋に文字通り「休憩」や「宿泊」をしにいくのだから、何の問題があるっていうんだ!?!?ないだろ!?あるわけねえだろうがゴルアアアアアアアアアアアア!!!!!サークルのあの女子かって、いつも一人で遊園地いってるんだから!!!



そういうわけで、今日、3限のテストを一瞬できりあげ、テスト中にもかかわらず残りの授業を全てきり、ラブホテルに突撃してきました。

行った場所は、錦糸町にある「ホテルバリアンリゾート 錦糸町店」。(http://www.balian.jp/shop/kinshicho/)
どうやら、普通に高級のラブホテルのようである。休憩で1番安い部屋を取るにしても、6000円くらいかかってしまう。まして宿泊しようものなら、高いと1泊15000円を超える。普通にどこか温泉旅館にでも泊まれる値段だ。さすがに貧乏学生の僕には、お遊び(認めちゃった)でこんな金を出せる余裕はない。

でも、あまりに安くしても、しょぼいところで欲望も満たせず、ネタにもならないとなったらそれこそ悲惨だ。なんのために言ったのかまるでわからない。なので、どうせ金を貢ぐ相手もいないのであるから、画像を漁っていて一番気に入ったホテルだし、それなら6000円くらい、と一番安い部屋を取ることにした。

…しかし、一人ラブホというのは、なんでもぼっち界の中ではかなり序列が上、というか、一番難易度が高いことだそうで。
晴れてぼっち界の頂点にたてたことを、僕はぼっち歴20年以上の身として誇りに思う。
ようやく、ぼっちを極めることができたのか…感慨深いな

というわけで、次回に続く。(前置きがめちゃくちゃ長くなってしまったのでこの辺できります)