2012年10月01日

FLLの魅力、そこから見えてきたこと>河本さん講演

昨日の米川さん主催の「ワンテーマサロン」での、河本敏志さんの楽しみな話は、感動したが、それ以上に得るモノが沢山あった。

レポートは別のブログ「一歩塾とブログ村」に書いた。

河本さんの講演内容の
「FLLの魅力とそこからみてきたこと」
である。
(FLLは、First Lego league の略。
Firstは、For Inspiration and Recognition of Science and Technologyの略)

私(すこや)は河本さんに聞きたいことがあった。
失礼を顧みず聞いた。「河本さんは、普通の人ですか?」
もしかしたら、「確信犯です」と答えられるかと思っていたが、答え
は「こんなことになるとは想像もしなかった、普通の人」とのこと。

どういうことかというと、若いころから(彼は40歳ちょっとだが)
強い考えがあり、それに精進していて、ある種の自信を身につけ
ているタイプの人がいる。
そうなのかと思ったし、そうでないかもしれないと思っていた。

河本さんの話は、
このFLL(国際ロボット科学競技会)参加を、10人の子どもとの
チームプロジェクトをすること、総合優勝することによって、確信
的に得たことは何か、だった。

沢山あるが、かいつまんで紹介しよう。
1)これからの世界は「複雑に」なる。新しい科学、世界の紛争。
 そういう困難は全く答えがない。その困難に立ち向かうのは
 今の大人ではない。子どもたちである。その子どもたちに
 学校は「答えがない問題への対処法」を学ばせていない。
 それでいいのか。その対処法が、FLLではないかと思う。

2)FLLとは、ロボットの技術競技ではない。子どのが困難に
 立ち向かい、他人と強調しあって技術課題を実現する、
 そのプロセスを実践するプロセスである。基礎的な技術の
 ベースは必須なので、それは技術競技で試すことはする。

3)「自分でテーマを決める」ということをさせ、食の安全という
 社会課題解決のテーマを検討し発表する。「まな板とサンマ」
 を発表したが、学校の理科実験のスタイルは全く通用しない。
 すべてを自分で準備する。しかも審査は内容ではなく
 「困難は何か」「どう解決したか」「商品化計画は」である。

4)アメリカでの大会は、素晴らしいハイテンションのお祭り。
 大人が踊りまわって楽しんでいる。そのハイテンションに
 驚いた、三鷹チームの子どもたちは、すっかり溶け込んでゆく。
 本番の審査や壇上でのダンス披露では、常に練習時に無い
 最高のパフォーマンスを発揮した。なぜそうなるのか。

5)コーチの河本氏の考えは、「みんなでやろう」は危険な言葉。
 個人の責任の所在が無くなる。「私がする」という言葉を出し、
 役割分担を決めさせる。それにより初めて「短期間に沢山の
 ことを成し遂げる」競技会参加が可能になった。
 これは学校の勉強ではなく「会社の仕事」に近いことだと思う。
 
6)子どもは優れた柔らかい感性を持つが、「言語化」「時間で
 成し遂げる責任」は不得手な部分である。そこにコーチや
 親という大人の出番がある。この関係ができるまでが難しい。

7)FLL世界大会では、アメリカのしたたかさ、強さの源泉を
 感じる。「アメリカで住みたい、仕事したい」と思わせ、こういう
 会社に勤めて仕事したいと、夢見させるモノがある。悔しい。

8)日本人(子供)に身についた「優しさ」「もてなし」「協調性」は
 外国のチームから賞賛された。しかし日本人はそれを言語
 表現できていない。

9)子ども10人の凄いチームができていったのは、保育園から
 一緒だった中核の子どもたちの信頼関係、コーチとの関係、
 親同士の関係がある。それですら、この実現まではもめ事の
 連続である。そういう関係を経なければ快挙は実現できない
 のは当然であろう。

10)だとすると、今後の更なる成果計画とは? の問いに河本
  さんも慎重にならざるを得ない。「個の強さと協調性」を
  教えるFLLへの参加で、今後も成果を上げるには、これか
  らは、個人だけでなく地域とか、を巻き込んだ子供、親、コ
  ーチの関係が必要になってきている。

こんな議論を、昨日はさせて頂いた。
河本さん、主催の米川さん、議論に参加の皆さんに感謝します。

sukoya2008 at 04:24コメント(2)トラックバック(0) 
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コメント一覧

1. Posted by 昭和のマロ   2012年10月01日 06:39
 FLL世界大会への挑戦と成功、そして体験は日本の将来を担う子どもたちの財産です。
 アメリカの<したたかさ>と<強さ>に対して日本の<優しさ>、<もてなし>、<協調性>の違いを体感した彼らは、国際社会における日本の今後のあり方に力強い役割を果たしてくれることでしょう。
2. Posted by すこや   2012年10月01日 07:04
ところが、子どもがこの体験を生かして上級学校で何を勉強するかについての親の判断は、良い大学へ入り良い会社へ就職というこれまでの発想があり、子どもが悩むような事態が出る可能性があるかもしれません。親が半田できないなら地域がこうした動きを評価する気風を持たないといけないという議論にもなりました。

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