21世紀の共感文章術

2016年09月09日

21世紀の共感文章術
坪田知己さんが7月に出した新刊。
2,000冊販売されたとのこと。

下記の書評を書いた。
アマゾンに投稿しようとした
が、本の購入しているが
パスワードがうまく行かず、
問い合わせ中。







====(坪田本への書評)=====
「納得し自信を持って本が書ける」教科書。マニュアルに使える。
                Sep.9/2016 堀池喜一郎

 「みんなに向かうのではなく、その人に伝えろ」
 坪田流の文章術塾のこの言葉で、本の文章を書けなかった
私は開眼した。
 
 人に会って話す、説明をするのには自信があったが、何故か
 出版物となると文章が書けなかった。氏の「共感文章塾」の
 つまり本書の肝は、「一般のみんな」に「よい文章」を書くな。
「役立つであろう特定の人」に向けて伝えるのが文章という。
私には自分が得意なことをすればよいのであり、目からウロコ
であった。そして、『特定の人に伝わるように書く』には条件が
あり、その手順を添削の事例で学ぶことで、私は納得して文章
を書けるようになった。

本書の3〜5章の15節には、文章を書ける条件と手順が基本の
5項目がしっかり書かれ、添削の事例がある。この部分はよい
文章を書く度に、マニュアルとしてチェックできるところである。
この本を一気に読める本だ、という人がいるが私はそう思えな
い。
3つの章は頭に入れる作業をしながら長時間をかけて読んだ。
今後も文を書く度に繰り返し使いたい。

しかし本書はマニュアルで終わらない。前段の1〜2章に共感
した。「現代社会における文章を書く意味」を論じている。
情報発信術や発信の場が氾濫する情報化社会において、
「何を言いたいかを明確にする」こと、つまり「特定の人に伝え
る」がなにより重要だとよく理解できた。

 さらに本書は後半がすばらしい。著者が1000人を添削指導
してきた「共感文章術講座」の経験を紹介する部分である。
氏は「前向きの、肯定しあう人間関係」の社会を求めている。
その社会構築実践として文章塾を様々に展開している。読者は
「世の中を面白くしてゆく」著者の意欲に共感を覚える筈だ。

 「話せるが、書けない」という実践家の人は多いと思う。
そういう人にお勧めの本である。
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sukoya2008 at 22:04コメント(0)トラックバック(0) 
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