さむぶろぐ

ルービックキューブが好きな大学生が日常生活、たまにキューブについての記事を書くブログ

この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2019 24日目の記事です。


昨日の記事はみねぼ君の「そのF2L、捨てませんか?」でした。

明日は最終日、Yuukiさんの「なんかかく」です。




初めましての方は初めまして、久しぶりの方はお久しぶりです。ブログで生計を立てている美少女キューバー、佐村健人と申します。



僕がスピードキューブを始めたのは2015年5月、大学一回生の時のことです。そしてその7ヶ月後、様々な種目の第一人者たちが自分の知識や経験、技術などを公開してくれるこの企画をとても楽しく読ませていただき、自分も何か書けることが身に付けば来年は書いてみようかなと思いました。


そして一年後さらに一年後そのまた一年後と様々な観点から開眼4についての記事を書いてきました。割と読者も多いようでありがたい話です。ズエさんの初心者導入記事とすがまさんの上級者向け記事、そしてさじーさんの非常に実践的な今年のアドカレと合わせてだいたい国内の4の整備は完成したと言えるのではないでしょうか。そして僕個人もまあまあな公式タイムを残したので記事の正当性も上がることでしょう。(これは何も冗談ではなく、内容を書き換えていなくとも筆者が速くなることで記事の内容は自動的に"正しく"なっていくのです。)


もう4について僕が書けることは細かいtipsぐらいしか残されておらず、正直内緒にしたいので,一つの記事に足るボリュームに膨らませるには限界があると判断しました。そんなわけで今年は例年と全く違う内容と、ただのブログ記事も書きました。開眼にあまり興味が無い人も暇つぶしだと思って読んでくれれば幸いです。量は増やして質は落ちてます




自分の意見を正しく伝える文章を書くのはとても大変ですが、だからこそとても楽しいです。スピードキューブと同じくらい。だから僕はスピードキューブについての文章を書くこの企画が好きです。カツカレーみたいなもんだし(雰囲気台無し)。


おそらく今年が僕の最後のアドカレ参戦となります。こんなこと言って「割と仕事楽だったわ〜ww」とか言ってる可能性はありますがまあ無いと思います(そもそも書くことが無い)。

僕のこれまでのキューブ人生はだいたい伝えました。次はあなたが某日の主役になる番です。僕にあなたのことを教えてください。まあ来年もこの企画が行われると決まったわけではないですが。







〜〜〜お品書き〜〜〜




① 佐村健人の2019年公式大会まとめ

私、佐村健人が今年出場した9(4日後の広島大会を含めれば10)大会の結果と雑な感想を詰め合わせた一品。
FMCも開眼競技も行わないお客様の暇つぶし、またはメインの前菜にどうぞ。




Ao5 8.806 解説&思考過程+α 〜おまけソルブを添えて〜

なんか平均Sub9の動画が撮れたので一体どんなことを考えてソルブしたのか、上手かったところ、ダメだったところ、おまけソルブの解説を主にF2L中心に行った一品。

真面目に読み込まずに赤茶色の手順を覚えるだけでも良し、alg.cubing.netで遊ぶだけでも良し、おまけの神ソルブだけ回してみるも良し。お好きなお召し上がり方でどうぞ。
(ソルブってソルベに似てて一瞬見間違えるよね(いいえ??))



③ 6Yau L8E変えてみた(4×4&5×5 pairingの紹介)

おそらく日本で自分ぐらいしか使用していないであろう6Yauの新たなエッジセット、「4×4&5×5 pairing」について紹介した一品。

リダクションでは絶対不可能な方法となっていますが6を解く方はぜひお召し上がりください。 



Nemesisを無くそう〜新時代の幕開けを祝って〜


皆さま、「Nemesis」 という言葉をご存知でしょうか?この言葉とそれに非常に関わりの深い「Sum of Ranks」を絡めて紹介した非常にコンパクトな一品。


2020年、ついにその牙城は崩される。 
 

キューブ界隈には様々なつよつよ選手が存在しています。アイデンティティを確立しようにもNRは到底無理だし、超々多分割の人だったりZBLLの人だったりもすでに存在してるし…


そんなあなた、「Nemesis」を無くしてみませんか?


Nemesisとは「全ての競技の単発平均が自分よりも速いタイム(または少ない手数、多い個数)の人」のことです。ここに自分のWCAIDを打ち込むと調べることができます。   複数形はNemeses






世界に目を向けてしまうと化け物が何人か存在しているのでNemesisが存在しない日本人は一級品の選手に限られてしまいます。






なのでまずは日本国内でNemesisをゼロにしてみましょう。今回はあなたのNemesisゼロ計画を阻む最強の日本人キューバー8人を紹介します。





① 田中 隆喜選手

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ついにNRを獲得できて本当におめでとう。そんな彼は有名な全種目erであり、彼の記録を抜かすのはそれなりの努力が必要です。しかし一競技に絞ればそこまで厳しくはないでしょう。


狙い目はピラミンクスやスキューブなので練習して彼をNemesisから引きずり下ろそう。



② 矢内 拓選手

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最強のBLDerの一人であるのはもちろんのこと、やると決めた競技は結果を出すまでやり抜くタイプの選手であり、BLD系以外の競技も抜かすのは容易とは言えません。


弱点は6×6、7×7ですが5のタイムから考えても更新するのは確実でしょう。今のうちに抜かしておくことをお勧めします。






③ 端村 航選手
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元Sum of Ranks NR2の実力は半端ではなく生半可な練習では到達できないでしょう。僕も大学に入学した当初は(こんなん一つも抜かせる気がしない…)と思ったものです。


ただ最大の弱点として4BLD、5BLD、MBLDの記録を保持していないため、Nemesisブロッカーとしての役割を踏まえてこの位置で紹介しました。
 






④ 高木 佑平選手

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足と片手が特に強いですが、BLD系も2013年頃までNRを連発していました。今確認したけど4と5以外ほとんど勝ってねーや…。

弱点ですが、強いて言うならスキューブの単発などでしょうか。強いて言うならですが。





基本的に強い人をNemesisから外すには単発パンチでなんとかしましょう。(最低のアドバイス)


⑤ 小林 知広選手
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なんなんだこの選手は。多分割、少分割、FMC、全てにおいて隙が無い。(僕も5で抜き返されたので4以外全敗です、ツライ)


唯一にして最大の弱点がMBLDです。2/2で抜かせるので頑張りましょう。(これ以外はちょっと無理でしょ)


⑥ 中島 悠選手

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言わずと知れた最強のキューバー。最後に大会に出たのが2015年であるにも関わらず未だに頂点に君臨し続けています。そのあまりの難攻不落さから賞賛の意味を込めて「Nakaji数(中島選手の記録をいくつ抜かしているかを示した数。僕のNakaji数は4単発平均、5平均、6単発で4)」という言葉まで生まれ、その競技をしっかりやりこんだ指標として用いられています。


一番の狙い目はピラミンクス単発です。それ以外だと超多分割のハードの進化によってNRが徐々に下がっているのでそのあたりでしょうか。(僕の独断と偏見による)


⑦ 上野 柊斗選手


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Sum of Ranks日本2位ですが2020年に足が廃止されることで中島選手を抜かすことが確定しています。いやほんまなんもかてねえ…(僕は4単発と6単発だけですがたぶん関西大会で6は殺される)


弱点?見たら分かる通りそんなもんないです。強いて言うならクロックとかで、それ以外ならかなり頑張って3BLDか5BLDで抜かすとかでしょうか。無理




⑧ 洲鎌 星選手

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Sum of Ranks日本3位ですが足廃止によって現状のままだと中島選手と上野選手を抜かしてNR1が確定しています。おめでとうございます。(ミスリードでしたが洲鎌選手と上野選手の足のNRの差によって上野選手は2位のままとなります)


さて、立方体で抜かすのは不可能なので一番の狙い目は5BLDです。「よっぽどのことがない限り二度とやらない(本人談)」らしいので頑張って仕組みを覚えましょう。 






まとめですが、ただただSum of Ranks上位をピックアップしただけになりました。(そりゃそうだ)



7年間君臨していた中島さんの最後のNR(NRという表現は少し微妙なところがあるけど)がついに更新されるのは時代の流れを感じます。そんな少しの寂しさと中くらゐのめでたさを感じるおらが春にこんな記事を投稿させて頂きました。そして僕は洲鎌さんにピラ単発しか勝ってないからスゴクヤバイ。



国内で僕のNemesisがいなくなったのは今年のことです(1月に4単発で中島さんとうえしゅうさんを同時に抜かしました)。種目を絞っているので仕方ないとはいえなかなか時間がかかりました…。



NRなど到底無理で自分より優れたキューバーがたくさん存在するのは紛れもない事実ですが、「自分に全種目で完全勝利している人はいない」というだけでも界隈にほんの少しの爪痕を残した気持ちになります。ゼロは無理でも3人以下にするなど、様々な方向からキューブを楽しんでいきましょう。




最後にそんな僕の記録一覧です。

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Sum of Ranks 日本45位でした。


じゃあな!



※記事公開前にまっしゅに読んでいただきました。この場を借りて感謝します、どうもありがとうございました。 
 

この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2019 24日目の記事です。

 
と、いうわけで6Yauの後半、エッジの解法についての話です。まあ基本的には去年らみが書いていたこれ読めば良いんですが、今年になってごく一部の界隈で「この解法、良いんじゃね?」となっているのがタイトルに書かれている「4×4&5×5 pairing」という解法です。Robert Yauがやってみたら普通にSub100する程度にはポテンシャルがあるみたいです。僕も最初は水素水を見るような目で見ていたのですがいざ試しにソルブしてみると、あれ、案外悪くない。


それでは、この解法の概要を動画も交えて説明していきます。 








利点として上げられることは…

①4と5Yauの解法そのものであるのでシンプルに馴染みやすいし、探索範囲を大幅に減らせる

これはそのままです。4×4パートでは内側の二層だけ(なんか良い略し方無いかな…そうだ、Middle 2Layerの略でM2Lってどうだろう???)を探せば良いし、5Yauパートでは5Yauのエッジセットをすれば良いので当然指は止まりにくくなります。



②内側のエッジを4×4のエッジとして扱って揃えるので内側のウイングエッジ交換が出現しない


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これのことです。僕はこれ回すの苦手なので嬉しい。


③センターをスライスせずに揃えるのでエッジセットの切れ目が無くなる(理論上、止まらずにエッジを最後まで揃えやすい) 

センタースライスをせず、クロスエッジをモタつかずに揃えることができれば完全にこの部分は上位互換と言えます。上の解説動画ではかなり強引(と言うか紛れもなく下手)な方法でセンターをずらすことなくラストクロスエッジを揃えましたが、改良すればもっとタイムロスを無くせると思います。



そしてやはり欠点としては手数がかなり増えてしまうことです。







「5をSub60したいのならYauが楽だがSub40したいのならReductionが楽」という言葉があります。



あ、言ったの僕です。




つまりSub60程度ならかなりソルブにムラがあっても出せる、僕程度でもSingleなら出せる。その理由はクロスを先に埋めることで探索範囲を狭め、止まる確率を減らしているからです。あとは自分のtpsに任せて止まらずに回せば良いというわけです。


一方でSub40は手数が少ないReductionでも非常にギリギリであり、下のエッジを探索しても全く指が止まらない天才でないと到達できないというわけです。Yauの天才がいかに止まらずに回しても絶対的な手数が多いのでSub40は難しいということですね。



同様のことが6でも言えます。Sub90が目標ならReductionの方が良いですがSub120ならYauの方が出しやすいと思います。この4×4&5×5 paringはクロスエッジを先に終わらせて探索範囲を狭める通常の6Yauに加え、前半は内側エッジだけを揃えて後半は実質5のエッジを揃えるという風にさらに探索範囲を狭める、言わばYauの中のYau、Yauの本質とも言える解法なのです。(僕は5×5パートを棟梁式で行うのでさらに探索範囲を狭めています。Yauerの中のYauerの中のYauerというわけですね(意味不明)。)




他につらいことを挙げるなら4×4パートで関係ないパーツが目移りしやすいです。通常の4のエッジは終わったら全部揃っているので(当たり前)。

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これはすでに4×4パートが終了しています。でもすぐには判断しにくいですよね。


こういう時こそ僕の3年前のアドカレの出番です。そう、8を作る足し算を強く意識するやつです。
エッジが初めから一個揃ってるので後半は4点交換が出てきやすいな〜とかそういうのです。これがきちんとできていると3パートの時に二点交換を忘れていたことに気付くみたいな悲劇を避けることができます。


こんなこと考えなくてもすぐ判断できるのなら別に見なくていいです。

あとは細かいtipsを少しだけ紹介します。




(まだ研究中です)





この方式を用いた僕の今のタイムはAo100が2:15ぐらいです。もうちょい速くなると思いますが…。




安定感が売りのYauをさらにYauチックに洗練することでさらなる安定感を産む新解法、mean競技に非常に向いているのではないでしょうか。全国1億2000万の6Yauerの皆さん、ぜひとも導入を検討してみてくださいね。(現在使用者は僕とRobert Yauの二人)


では最後にこの解法を使ってSub120する動画が撮れたのでそれでお別れです。


 











※記事公開前にらみに読んでいただきました。この場を借りて感謝します、どうもありがとうございました。 

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