この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2016の企画として書かれたものです。


 Yau method4×4キューブを揃える上で現在最も主流となっている解法で、様々なキューブの解法などが掲載されているCube Voyage 様でも紹介されています。(ちなみに僕は「ヨウ」ではなく「ヤウ」派です。)

 動画も付いたこの記事を読めばYau methodSub60~70ぐらいになることはできるかもしれませんが、今回はそれに加えてさらに僕が使っているテクニックを紹介していきたいと思います。エッジ上級編という名前ですが他の編はありません。

〜この記事を読むに当たっての注意〜
 ※基本的なYau methodの解法は知っている前提です。上の「Yauメソッド 解法、解説」の記事やその動画を見ながらだとこの記事の内容がより分かりやすくなると思います。

 ※執筆者の4×4のレベルはAo12 Sub45したらかなり良いくらいのレベルなので、それよりも速い人がこの記事を読んでも全く役に立たない、それどころか「もっと良い手順があるでしょ」といった事例が発生する場合があります。その時はご了承ください。出来れば教えて下さい。

 これからの解説は青クロスの自分としては誠に遺憾ですが使用者の多い白クロスで行います。またL8Eの最初はUwからに統一します。

 ※この記事特有の表現としてFLエッジの特に上側パーツを「FLUパーツ」、URエッジの特に奥側のパーツを「URBパーツ」という風に表記します。

 

1. 対面センター&3クロスエッジ

 上の記事に加えて特に言うことはないです。ですが経験上白と黄色のどちらも同じくらいバラバラな場合は白色から揃え始めた方が良いです。対面センターを揃える時にクロスエッジのパーツも探しておくのは上級者には必須ですが、 白センターを揃えながら白クロスエッジを探すのは目移りしやすいので。

2. 残りセンター&ラストエッジ

 ここも特には無いです。強いて言うなら 「完成したセンターはD面に持っていって二度と見ないようにしよう」「センターを構成する1×2の棒があれば縦向きにしておこう」程度のごくごく基本的な話です。

 ちなみに、センターを揃えている途中に四つ目のクロスエッジが偶然できた場合は、すでに出来ているセンターの横に置いておくと崩れずに済みます。U2、またはクロスを下にしてL2R2R’ F R F'などで一気にL8Eに行ってしまいましょう。

3. L8E

 L8E Last 8 Edgesの略で、すでに完成しているクロスエッジ以外の8つのエッジを揃えるパートです。(本記事のメインです!!)

8つのエッジが全て揃っていない場合

L8Eは最も基本的なパターンの場合、3-2-3の個数のエッジが揃います。

 

そこ、「何言ってんのコイツ」って顔をしない。(´・ω・`) 

 

 クロスエッジが完成したら一瞬見渡し、E列に完成しているエッジが無いようならまず問答無用でUw。その次にFLUパーツに対応するパーツをFRD部に入れてy持ち替え、そしてまたFLUパーツに対応するパーツをFRD部に入れてy持ち替え 、さらにそれをもう一度繰り返して(ここではy持ち替えはしません )Uw'すると、BRエッジ以外の3つのエッジが一気に揃います。(動作1)

 次に、BRUパーツに対応するパーツを今度は持ち替えずにFRD部に入れてUw。さらに先程同様FLUパーツに対応するパーツをFRD部に入れてUw'すると、完成したエッジがU面に2つ増え,BRエッジだけは残っています。(動作2)

 最後に動作2と同じ手順(実はただの三点交換)をすると残りの3つのエッジが全て揃います。 (動作3)

 上のパターンだとそれぞれの動作で3-2-3個のエッジが完成していますが、実際にやってみるとこうならない例外パターンが多々発生します。動作1を行った時にBRエッジも偶然できてしまった場合(4-2-2)、動作2で三つのエッジが完成して、残りが二つのエッジの単独交換になった場合(3-3-2)など様々です。このような例外パターンの時はエッジパーツが全く見つからなくて無駄に持ち替えたりしたこともあるのではないでしょうか。

 これを避ける方法はただ一つ、動作1の最初にFLUパーツは当然見ているとは思いますがここでFLDパーツも見ておいて、頭の片隅に入れておきましょう。動作1で三つ目に入れたFRUパーツがそれと同じであれば、「あっ、これはBRエッジも揃うな」とすぐに分かりますし、動作2の二つ目に入れたFRUパーツでも同様です。この例外パターンだと揃ってないエッジがE列に存在しない状態になるので、次の動作では二つのエッジをE列に下ろさなくてはなりません。この時にU' R' F R F'ではなくFU R U' R'ではなくR'などにエッジセットの手数を減らしたり、さらにE列に下ろさずU面に置いたままで処理する工夫なども考えられます。
このへん動画撮りました。↓
(縦横間違えたあああ…)

 ② 揃っていないエッジが7つの場合(すでに完成したエッジが一つだけある場合)

 すでに完成しているエッジが
U面にある場合は何も気にせずに、E列にある場合はそれをU面に追い出してから動作1を行います。Uwした結果エッジが完成した場合(下写真のFLエッジみたいなやつ)でも全く無視して動作1をしていれば勝手にU面に追い出されます。jpg-large


 厄介なのはぼやげ動画で発生したパターンです。動作1の一つ目のエッジ(黄、緑エッジ)を入れてさあ、y持ち替えして対応する黄、橙エッジを入れよう!としたら何と最初のエッジの下側(FLDエッジ)に相方が存在して袋小路状態になる例外パターンです。
こちら問題の画像↓
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 この場合はぼやげ動画の解説のようにUw'して緑黄色エッジを完成させるよりも、Uwして橙黄色エッジを完成させ、別のエッジを入れてから動作1をやり直しましょう。こちらの方だと緑黄色エッジの位置関係が動作1の関係になっているので手順の短縮になります。(Uw'すると橙黄色エッジが死んでしまいます)

③揃っていないエッジが6つの場合

…って、こんなのやっててもキリが無い!!

 最初の基本パターンでエッジは3-2-3個揃うと説明しました。3+2+3=8なので当然8つのエッジが揃っています。
 では、基本パターンかと思いきや動作2終了時点でBRエッジも揃ってしまった場合は?既に3+3=6つのエッジが揃っているので残りのエッジが単独交換であることはすぐに分かりますよね。
 では、動作1でBRエッジも揃った場合は?この場合はU面にまだ完成していないエッジが四つあるので上面を少し確認すれば単独交換エッジが二組なのかそうでないか判別出来ます。後者なら三点交換→単独交換(上動画参照)で、前者なら単独交換二つの特別手順をすれば良いです。
 それなら、動作1開始前に最初からエッジが一つ揃っていたら(②の場合)?動作1終了時にBRエッジが揃っていないのなら残りの揃っていないエッジは4つなので、上記のパターンのエッジの一つがすでにBRエッジに入れられている状態と捉えることが出来ます。
②の場合で動作1を行ったらBRエッジも揃った場合は?残りエッジは3つなので三点交換しかありえません。
もしくは動作2でBRエッジが揃ったら?でなければ動作1開始前にエッジが二つ揃っていたら(③の場合)??

もうこれ以上書く必要は無いですよね。要はただの「8を作る足し算」なんです。
最初から書き出すと

1. 動作1の前に揃っているエッジがあるのならU面に持っていき、完成していないエッジの個数を覚えておく
2. FLDパーツを念頭に入れながら動作1を行い、BRエッジでの特別パターンに対処する
3. 揃えるエッジの個数が8になるようにまだ残っているエッジ個数を判断し、ノンストップで交換する
だいたいこんな感じです。

 つまり、最初に見渡して「エッジが何個揃っているのか」 ということを確認して、動作1が終了した時点で、その後の行動は大体把握することができるのです。(残り2,3なら言わずもがな、4でも二種類だけなので)

 Uwした後、FLUパーツに対応するパーツが以下の位置に存在した場合にそれをFRDの位置に持ってくる手順は例えばこのようなものがあります。(基本的なものは省略)

FRUパーツ:R' F R F' R U' R' or R U R' F R' F' R
RBエッジ:R’ U R…
BLDパーツ:L U' L' R U' R' or y' R U' R' L U' L'
 このうち、BLDパーツは最も見つけにくいパーツの一つなのでy'持ち替えしてやっと見つかることも多いです。その場合は後者の手順が有用です。なぜなら、前者の手順は持ち替えこそしないもののF面エッジが埋まってしまうので結局二、三つ目のエッジパーツを入れる際に二度y持ち替えをするのに対して、後者の手順だと探すついでに一回分持ち替えているので二つ目のエッジパーツを入れる際に持ち替えの必要が無くなります。しかも前半のR U' R' で二つ目のエッジも入れるという下画像のような超絶技巧もこなせるかもしれません。
jpg-large
(FRUパーツは青赤)

おまけ動画:例外パターンなどの解説をしています。↓
 おまけ1の二つ目、最後に三点交換が残るのは読めましたか?最初にU面に追い出した一つ、動作1の最初に揃えた二つ、Uw2して揃えたBRエッジ、そしてその後揃えたFRエッジの合計5つ揃えたので、残りは3つです。ここでもしBRエッジも揃っていれば残りは単独交換です。
 おまけ2の一つ目はものすごく頻繁に使います。それに対して二つ目はRwやDも使うので4×4を回し慣れていないとキツいかもしれませんが、Mats ValkのAo5 28.24の第4ソルブでも使われていたのでしっかり単独交換であるという先読みが出来ていてノンストップで回せたら十分に有用な手順だということでしょう。揃ったエッジの個数を把握しておくのがいかに重要かということですね。

4 3×3パート


頑張るしかないっすね。


 L8Eの最後を回しながらのF2Lの先読み、OPやPPを回している間にOLLやPLLを予測する等の努力はできるかもしれませんが、当然3が速い人が勝ちます。こればっかりはどうしようもないので地力を上げましょう。それに尽きます。

 それではこれに載っていない便利なOPを用いたOLLskip手順を二つだけ紹介します。

(R U R' U' R) OP手順A (R' U R U' R')
(F R U R' U' F' U) OP手順A

何が起こるかは自分の目で確認してください。(決して画像を貼り付けるのを面倒くさがったわけではない)
 
あとがき
ダラダラと内容の薄い記事が出来てしまいました。
 そもそも僕がこの記事を書こうと思った動機は、「多分割の解説記事なんて別に役に立たないよ」ということを伝えたかったからです。
「出来るだけ速くクロスエッジを見つけ、センターを揃える。」
そんなことは誰だって分かってるんですよ。
 でも実際練習したら分かることですが、結局ひたすらパーツを早く見つけて速く回すしかないんです。結局自分にできることはエッジセットで意識して持ち替えを減らす工夫を伝えることだけでした。(ガチプロは動作1の二回の持ち替えさえ無くすこともあるらしいですが…)
とはいえ書きたいことは大体書けたのでこれでも割と満足しています。執筆者の文才が皆無なせいで読みにくい箇所が多数存在するとは思いますが、実際に4×4を手に取って何度も回してテクニックを自分のものにしてください。ここに載っていない超特殊なパターンが出てきても僕は一切の責任を負いません。それでは、良いYau methodライフを!(ぼやげに紹介とかされたりしねえかなあ…エッジ以外は数時間で適当に書いたけど)


追記:記事の一部を修正しました。HATAMURAさん、ご指摘ありがとうございました。

 

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