5日夜にNHKEテレで放送された「ETV特集 フェイクとリアル 川口 クルド人 真相」を見ました。大雑把にまとめると、
被害者である可哀想なクルド人と勝手な噂を広めて攻撃する悪い日本人・日本社会
というところでしょうか。「○○人と悪い日本人・日本社会」というのは戦後様々な場面で使われてきた伝統的な手法なので制作したディレクターやプロデューサーはその出来に満足していたと思われます。
ただ、本来主役であるはずの川口市民は記憶では病院前の騒動を撮影した人だけでした。
そもそも「クルド人問題」とはゴミ出しその他様々な行為で近隣住民が迷惑を蒙ってるというところから始まったように記憶します。これを以前からフォローしていてブログでも何回か取り上げたジャーナリストの石井孝明氏が取材してXやブログに投稿したことで近隣住民以外にも広まったのだと思います。石井氏は「埼玉クルド人問題」として本にまとめ、結構売れているようです(拙ブログはまだ買っていない)。
従って、「クルド人問題」を取り上げるとすればクルド人が居住しているところの周辺住民や石井孝明氏に取材するのが第一歩だと思うのですが、それをすると「クルド人と悪い日本人・日本社会」という制作意図に反することになるため、一切取材しなかったのだと思います。
続きを読む