一橋大学KODAIRA祭での百田尚樹氏の講演会中止について、実行委員会のメンバーが反対派への対応に疲弊していたらしいことは、

「厳重な警備体制」のヒント 一橋大学での百田氏の講演会中止

で触れました。その前に書いた、

百田尚樹氏の講演を中止に追いやったのは誰なのだろう?

に入れた反対派の集会のポスターには「一橋大学在学生学生有志の会」となっており、伝えられるところによると「院生」が活動の中心にいるとのことでしたので、この人は「一寸年上のお兄さんぐらい」と考えていました。大学生だと歳が一寸上でも圧力を感じるだろうなと勝手に思っていたのです。そしたら、

中心人物は30代半ば

ということで吃驚仰天。
 拙ブログが考える一般的な院生から大学教授への流れは、

大学卒業(現役合格だと22歳)→修士(2年)→博士(3年)→助手(3年)→助教授(5年)→教授

というものです。いつからか「助教」や「准教授」という呼び方になっていますので、上はそれ以前のものです。現在のことは分かりません。
 また、一旦社会に出てから大学院に戻る人も少なくないのは知っていますし、カッコ内の年数は大学によっても異なると思います。東大では優秀な学生を大学卒業と同時に助手にしてしまうというのは以前に書いた記憶があります。これも現在はどうなっているか分かりません。

 この流れのイメージから「院生」は博士課程だとしても25歳前後だと勝手に判断していたのです。ところが、実際は35歳前後でした。
 ツイッターに「反レイシズム情報センター(ARIC)代表」とある梁英聖氏は「梁英聖 プロフィール」によると、

以下引用(太字は済印によるもの)

1982年東京生まれ。在日コリアン3世世代。東京都立大学卒。現在一橋大学大学院言語社会研究科修士課程。・・・

引用終了

 誕生月は分かりませんが、現在34~5歳ということでしょう。拙ブログからすると、これはズルイ。
 「在学生有志」の肩書きを持つ30代半ばの大人と社会経験があまりないであろう20歳前後の実行委員会の学生では勝負にならないでしょう。加えて、“脅迫的言辞”らしきことを告げられれば、「厳重な警備体制」が必要と考え、それでも対応できないと判断して中止にするのも無理からぬところです。

 その反レイシズム情報センター(以下、「反レイシズムセンター」と表記)がKODAIRA祭で監視活動を始めるようで、梁氏のツイートにこうあります。  詳しくは、「KODAIRA祭を差別・極右から守るため6月10日に差別監視活動を実施します」をご覧下さい。

 拙ブログからするとKODAIRA祭の参加者は、

反レイシズムセンターの基準に沿う表現行為をするという“みかじめ料”を払えば参加が許される

という状況になります。「差別的表現」、「極右的表現」に該当するかどうかは反レイシズムセンターが判断するのですから、参加者は反レイシズムセンターの意向に逆らうことは出来ません。

 実際にどうなるのかはまだ分かりませんが、明日10日の実績を基礎にして、一橋大学で今後に行われる様々な行事・イベントにも同様の干渉をするのだろうと推測します。

ちゃんと“みかじめ料”を払えよ。分かっているな

と。通常“みかじめ料”は金銭ですが、ここでは「表現行為」が対象であって金銭では済まないという点で、より深刻な状況です。
 想像を逞しくすれば、一橋大学で行われる行事・イベントのみならずいずれは講義にも干渉してくるのではないか、と考えてしまうのは「ヤクザ映画」の見過ぎでしょうか。

 学生の自主性に委ねた大学当局は恐らく、こんなことになるとは思っていなかったと思われます。一橋大学を「精神的に浄化する」という崇高な目的による、差別のない理想的な大学の誕生です。めでたし、めでたし

 ここで毅然たる対応をしないと、一橋大学は反レイシズムセンターの縄張りになり、学生団体のみならず大学全体が“みかじめ料”を払い続けることになってしまうのではないかと危惧します。
 一橋大学と全く関係ない拙ブログによる余計なお世話ですが、映画や漫画などにあるような「恐怖社会」が現実化しそうなので、慌てて書きました。





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