A.数えきれないほど


呪いのようにずっと愛子ちゃんに縋ってきて、ある意味過去の愛子ちゃんにずっと囚われていたわけだけど。
愛子ちゃんもプンプンもクズすぎてうわあああとなった。
多分、真っ当に生きてる人が読むと胸糞悪くてたまらなくなるんだろうなと思うよ。
でも、どこかで「わかる」と思ってしまうのは、私も甘えた根性を持て余したクズだからだね。
10巻前半、愛子ちゃんがこんなに真っ当に育ってるはずがないと思って、プンプンと一緒で嘘ついてるんだろうなあと思ってたら案の定。
「プンプンだけ人生楽しんでるなんて、…それって不公平じゃん?
ううん……本当はわかってた。
きっとプンプンだけは馬鹿だからつまんない嘘ついてるって。」

逃げてしまった初恋に後悔して縋り続けた結果、呪いで雁字搦めにされて、遂に捉えられた感じで。
愛子ちゃんは愛子ちゃんで子供のころからヤンデレちっくなとこはあったけど、ある意味愛子ちゃんは愛子ちゃんでずっと変われなかったんだなあ。
大昔、一度逃げると逃げる以外の道が選べなくなるよと言われて今でもそれはその通りだと思ってるんだけどさ。
逃げて逃げて逃げ続けたツケがまわってくるのもよくあるお話で。
小学生、中学生の頃はプンプンが逃げて終わった愛子ちゃんとの逃避行がまさに実現するわけだけど。
幸せな未来が見えない。
「好きだよ。」
「じゃあ、あたしも好き。」
字面だけだと甘くみえないこともないけれど、あの場面でこのセリフが出てくる絶望感とかね、もうね。
実際そのあとに続くモノローグが
…もしこの場所よりも堕ちる所があるというのなら、
そこはもう地獄なんじゃないだろうか。

と続くあたりとか。
好きとか嫌いとかじゃなく、本当にここまで来ると呪いだ。

ラストの南条さんがしんどい。
2巻の愛子ちゃんと被せてあるのね。
……でも、プンプンとはもう関わらない方が幸せになれるような気がしないでもない。

呪いのような悪循環から脱して、「前向きな」結論を出すことができるのか。さてはて。
心中エンドとか愛子ちゃん母殺害エンドとか来そうでびくびくしつつ。

お話として好きなのは2〜3巻で、あのころから心情的にグロい部分やえぐい部分はあったけどまだ可愛いもんだなあと。今回は過去最高にえぐくて下衆い巻だった。
プンプンいい加減成長しなよと思う気持ちと、ずっと俺と同じクズ人間でいてくれよという気持ちと半々。
泥水の中でぐずぐずと傷を舐めあうのは、とても楽でなかなか抜け出せないけどね。共依存はある意味とても居心地がいいからね。
いっそ逃げるんじゃなく完膚なきまでに見捨てるくらいしなきゃ、もう断ち切れないような気がしないでもない。

逃げ続けた末に辿りつく場所がユートピアであるはずもなく、当然のように地獄が口を開けて待っているんでしょう。

7巻感想までは各巻個別感想あり。8〜9は書いてない、多分。