December 2011


ボリショイ・バレエ、2日目。
同じ演目を二日連続で観ても
まったく飽きない凄さ。
配役も変わるし、
きのう気づかなかったところに気づくし、
チャイコフスキーの音楽は何度聴いてもまた聴きたいし、
踊りは可憐で緻密で美しい。
もっと観ていたい!
自分がいかに舞台芸術が好きか、改めて自覚する今回である。


岩田さんはきょうは悪魔の役。
「昼と夜の間は一度メイクを完全に落とすのですね」
と言ったら、
「そりゃそのまま表に出て来たら大変でしょう!」
と言われました(笑)
そりゃそーだ。

バレエのあと。
きょうは、アート三昧で行きましょうという感じで、
岩田さんのお友達のオリガさんに、
ロシア美術の歴史をカバーする、
トレチャコフ美術館に案内していただきました。


ここは凄くて、
古代ロシア美術から20世紀美術まで
ロシアのアートの歴史を、
ものすごい作品展示数でくまなくカバーしている。
代々商家だったトレチャコフが、
1850年代から美術作品を集め始めたのが始まりで、
その後ほかのコレクションなども一緒になり、
今の美術館の形になったという。

展示室では、絵が縦にも三段くらいに並び、
壁中が作品でうまっている状態。
それで、62も展示室があるんだから迫力。
あまりに展示数が多く、
でも、それぞれ興味深くて、
解説本を読みながらじっくり鑑賞していたら、
飲まず休まずトイレも忘れ、3時間が過ぎていた。
鑑賞終わって気づけば、脚が棒やんかっ(汗)
しかし、それだけ引き込まれ、じっくり観たくなる展示室が多かったのだ。
知らない画家ばかりだし、
ロシアの美術もこれまであまり知らなかったが、
魅力的な作品がたくさんあることがわかった。
ふふ、ロシアの美術史に俄詳しくなった気分。

そして、なによりも感心したのは、
これだけ自国のアートに絞って、
その歴史を辿れるほどの大コレクションを作った人がいたということだ。
自国の貴重な美術作品って、
国外流出するケースが各国多い気がする中。
トレチャコフさんは、
「万人のための造形美術の民間所蔵庫の基礎」
をつくることにこだわり、
亡くなるまで私財も投じてコレクションを増やすことに務めたそうだ。
それが、この圧巻の数と豊富な内容につながっているのだ。

わたしを3時間集中させ引っ張り続けたのは、
そんなトレチャコフさんの情熱だったのかもしれない。
美術館を後にしたときはもう真っ暗だった。


美術館の前に堂々と立つ、トレチャコフ像。


ボリショイの大劇場での「くるみ割り人形」、
大感激の素晴らしさ!
劇場そのものが美しく、
さらに、踊り、セット、演出
すべて最高であった!
これまで人生で見たナットクラッカーの中で
一番よかった。
さすがボリショイ!
岩田さんがすごくリラックスして、
楽しんでいるように見えたのが印象的…
感慨深い。

バレエのあとは、
氷点下の気候の中、クレムリンなど、気合いで観光。
日が少ないから、気合いで行くしかないっ、のだ。
寒さに慣れたような気もしつつ、
やっぱり、
カメラを操作しながら手袋を少しでも外していると
手がキンキンに冷えてきて痛くなる。
ま、氷点下やもんね。

そして、夜は、
こちらに来て初めてのウォッカ。

チェイサーは、
こちらもロシアらしい飲み物、黒すぐりのジュース。

ウォッカ、いいねぇ★
たまたまモスクワに住んでいた、弟の同級生に
オススメ銘柄を教えてもらって飲んだので、
日本で飲む普通のものよりずっと美味しかった。
しかし、一杯の半分くらいですぐ回り、
身体ポカポカ、顔ホカホカ、
論理脳、ぼぉーっ。
さすがに動いたあとのウォッカはよく効く。
というわけで、今夜はばたんきゅーになりそう。
もっと詳しく書きたいが、
今も上の瞼と下の瞼がくっつきそう…
濃厚な、年末の、日々である。

モスクワ、一日目。

他ではまったく見たことのない景色のオンパレードで、
「わぁぁ〜」と言いっ放しだす。


そして、赤の広場with岩田守弘さん!
岩田さんは相変わらず、優しくておもしろい。
ワッシッシ。

きょうは、
岩田さんの参加したボリショイ・バレエ団の稽古を
見学させていただく。
ひえー!生・稽古見学だなんて、貴重!
瞬き出来ずな感じ。
見逃すまいと目を見開いていたら
コンタクトレンズが乾いていたよ。
稽古にも関わらずダンサーのみなさまの
身体の動きに凄まじく魅了された。

その後、岩田さんがボリショイ劇場のバックステージを
くまなく案内してくださり、
大感動。
めちゃめちゃお宝なところを
たっぷり見せていただいた。
歴史、美しさ、荘厳さ。
芸術がいかに尊重され、愛され、重要視されている国かが感じ取れる。
そして、おもしろい裏の小ネタ(笑)
もろもろ写真で細々紹介したいところだが、
それはまた帰国してからでも。

岩田さんは今シーズンが、ボリショイ・バレエ団での最後のシーズンとなる。
だからこそボリショイ劇場で踊る姿を観ようと思い立ったのだが、
すでに、来てよかったあ、という気持ちである。

その岩田さんのステージは、いよいよ明日…★
わくわく。

明日29日(木)15:00~15:55
TOKYO FMとJFN37局ネットにて、
ナビゲーターを担当した年末特番が放送されます。

『LOVE & HOPE SPECIAL: MY HOME TOWN〜3人の少年たち〜』

宮城県南三陸町に住む3人の少年たちが、被災したあと、
人生で初めて海外のマラソンに挑戦した姿を追ってきた番組の年末スペシャルです。
わたしも宮城県南三陸町を訪ね、
少年たちの住む仮設住宅にて、ご家族のみなさんにお目にかかり、
インタビューさせていただきました。

家族とは、
人生において大切なものとは、
成長とは、
人の思いとは・・・
忘れられない、けれどもあったかい”読後感”のあるお話をうかがってきました。

年末のお忙しいときとは思いますが、
よろしければ是非聴いてみてください。

2011年最後に、
海を越えることに!
二週間前に突如決めたのだが、
行き先は…


ツンドラの大地を越えて…

じゃじゃーん、

モスクワ!
と言っても、夜に着いたので、
真っ暗で、まだよく様子がわからない。

いやはや、初ロシア、初モスクワである。
空港着後いきなり大渋滞に合い、
ホテルについたらサービスの悪さに驚き、
まったく英語が通じない感じも味わい、
早速ロシアを体験しはじめている(笑)

しかし、今回の主目的は、
友人のバレエダンサー岩田守弘さんが
ボリショイ劇場で踊るのを観ること!
ふんがっ、ふんがっ。
この興奮を胸に、12時間以上の移動の疲れをとる睡眠に入るぞ。

おやすみなさい。

きょうで、仕事納め!
その代わり、いろいろな仕事が詰まっていて、朝から分単位で駆け巡った。
でも、とっても充実した仕事日だった。

そして、
仕事納めの日の仕事納めはっ・・・

なんと、この方へのインタビュー。
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横浜DeNAベイスターズの、中畑清監督!

ご自宅へ伺ったのですが、
話をしながらみかんを召し上がったり、
電話に出たり(笑)、
靴下を脱いで洗濯機に入れにいったり(爆)、
ものすごくくつろいだ雰囲気でのインタビュー。
はっはっは。
でも、そんな人間的な感じのところが、中畑さんのお茶目さであり、魅力なのだ。

お話も、雰囲気と同じくらいくつろいで、率直。
なにを聞いても正直に答えてくださって、おもしろいお話をたくさん伺った〜!

やっぱり、中畑さんって、めっちゃ元気です。
お話をしているうち、気づけばこちらも楽しい気持ちになっていて、
なんだかこれから楽しくておもしろいことがたくさんありそうな予感が生まれる。
今の時代、そういう方の存在って、社会にとって、とっても貴重なのではないかと感じた。
現に、わたしがすごく健やかな活力をいただきましたから。
わたしは野球をしたことがないからわからないが、
組織の部下だったら、こんな上司がいたら職場が明るくて楽しいだろうな、などと思った。

というわけで、とっても”絶好調”な仕事納めとなったのでありました!
すてき。

ちなみに、このインタビューの内容をみなさんにお伝えできる場については、
来月お知らせできると思いますので、またそのときに。

さっ。
明日からは、わたしにとっての冒険が待っている〜。

きょうは、世界のマエストロ、大野和士さんの指揮する第九コンサートへ!
いまもフランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者をつとめてらっしゃる大野さんだから、
日本で振る機会はかなり貴重。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」でインタビューしたあとも、
大野さんの指揮するコンサートを生で聴くチャンスはなかったのだが、
きょう、ついに!
東京都交響楽団の第九を指揮するコンサートに伺えることになったのだ。

そして、演奏は・・・
きゃーーーー!すごいっ!
オーケストラの演奏にはそんなに詳しくありませんが、
でも、でもっ、
音楽好きの感覚として、
あるいは、人間が自然に感じ取ってしまうクオリアのレベルで、
ぜったいにこりゃスゴイ!っていうのを感じた。
ピアニッシモとフォルティッシモの差がものすごく大きい(幅が広い)感があり、
オーケストラの出す音色の表情が、ものすごくバラエティに富んでいた。
そして、指揮棒を振る後ろ姿の表情の豊かだこと!!!
オケの音色の表情と、その後ろ姿の「雰囲気」が、やっぱりピッタリ同じなのよね。
これは、大野さんが醸し出す「雰囲気」が演奏者の方々に伝わり、
それによりうまく誘導され、
それが音に活きて、それで、ピッタリ同じになるのではないだろか、
と思った。

そして、
もう少し、会場全体という感じで聞いていると、
場が”ウネっている”のを感じた。
音が、まるで潮の満ち引きのように、
そう、まるで会場内が液体で満たされていて、その器が揺らされているように、
連続的に”うねる”のです。
それが聴いているほうとしては、気持ちがいいぃぃぃぃぃ、のです。

ああ、大野さんってほんとうにすごいな、と肌で感じたのであった。

コンサートが終わったあと、楽屋ではレセプションが行われた。
というのも、大野さんが、
震災の被災地の、吹奏楽部に入っている中学生など50人を
コンサートに招待してらしたのだ。
レセプションは、大野さんご自身が司会をして、
ベートーベンの第九が苦悩を乗り越えたあとに爆発する歓喜を表現した曲なのだ、
という話をして中学生を激励したり、
バイオリン・ソロや木管五重奏によるクリスマスソング・メドレーが披露されたりして、
とっても温かい雰囲気。
さらに、最後には
大野さん自身がなんとサンタに扮して、こどもたちにプレゼントを渡しに再登場!

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みんな大喜び、大爆笑!

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大野サンタは、被災地の中学生たちへのプレゼントとして、
今お住まいのベルギーの50人のこどもたちからのクリスマスカードを
ご自身の手で持ってきたそう。
ちなみにサンタの衣装も、もちろんベルギーから持ってきたそうだ(笑)
すごいわ〜、この徹底ぶり。
1時間以上に及ぶ第九の演奏で汗だくだくになられた直後に、
レセプションの司会、スピーチ、出し物、すべてひとりでこなして、また汗だくだくに・・・
オンステージでもオフステージでも、人を楽しませたいという気持ち溢るる方なのである。

ベルギーに住み、海外を中心に活躍している大野さんは、
日本の人たちだけではなく、世界中の人々が被災地の方々に気持ちを寄せていることを
少しでも多くの方々に伝えたいと、このようなプレゼントを考えついたという。
カードには、ベルギーのこどもたちからの生のメッセージが書いてあり、
素朴だけど、心にまっすぐ伝わることばがたくさん綴られていたみたいで、
カードを開けた中学生たちがすごく嬉しそうな表情をしていたのが印象的だった。
ベルギーのこどもたちのフェイスブック・アドレスやメール・アドレスも
書いてあるカードもあったようで、
これを機に、こどもたちの間で国際的な交流が始まればいいなと、
大野さんはおっしゃっていた。
素敵なクリスマス・イブだわ・・・★

いやぁ、しかし、世界のマエストロなのに・・・
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お茶目すぎるっ(笑)!
でも、そんなところが大野さんの魅力で、
だからこそ、あれだけ表情温かな音楽を引き出せるのだろう。

明日24日(土)19:00~20:54
TV東京系 特別番組の司会を担当します。

『そうだ旅(どっか)に行こう。〜もしも芸能人が突然休みをもらったら〜』

急に休みをもらったら、アナタだったらなにをしますか?
4組の芸能人の方々が、急に休みを言い渡され、自分たちで旅を組み立て、休みを満喫します。
休みの過ごし方って、人柄とか、普段どういうことかんがえてらっしゃるかとか、
そういうの出ますね〜。
おもしろい。
そして、自分だったら、どうするか。そんなことを想像しながら見ると楽しい番組です。
笑えますです。

昨日は西へ、
きょうは東へ。

TOKYO FMの取材で、南三陸町に行ってきた。
町の中心部だったところに立ち、残った建物の鉄骨を見上げると、
あそこまで水が到達したこと信じ難いと思うほどの高さまで、水の形跡があった。
それはテレビで映像を見ていたそのままだったのだけれど、
しかしやはり、自ら立ってみて初めて実感するなにかがある。

きょうは、仮設住宅にお住まいの二家族を訪ねて、お話を聞かせていただいた。
被災したときのお話や、その後の話、今の話・・・
伺っていたらあっという間に一日が過ぎていた。
目の前にいる方の生命力の力強さと、
家族のつながりの強さ、温かさ、
ひとりひとりの個性の輝きを感じ、
自分の胸には熱いものが残った。
こうやって言葉にしてしまうとなんだかありきたりになってしまうから嫌なのだけど、
わたしの中にはまったくありきたりではない”質感”が残っている。

真っ暗な帰りみち。
見上げた夜空には、満天の星。
それは今年見た中で、いちばん星の多い空だった。

出張で鳥取県米子へ。
空港の手荷物引取り所で、まず楽しくなるスーツケースが流れてくる。

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父さん、飛び出す〜!
そうだわ〜。水木しげるさんのお里だものね。

きょうは大山での仕事のため、
どんどん標高の高い所まで車で上がると、
地面に少しずつ白いものが増え始め、
そのうちに、真っ白になる。

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日本昔話を思わせるような風景。

ひさしぶりの雪!
なんだかワクワク。

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雪を見ると興奮して走り回るのは、犬だけではないね。

そして、さらに標高の高い、700mくらいのところまで行くと、
ほんとうに静かな銀世界だった。

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まるで東山魁夷の風景画。
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なんて清く、大きく、透明な景色なのだろう。
眺めていると、自分の瞳を通して、体内が浄化されるかのような気がしてくる。
圧倒的な美しさに惹き込まれ、しばし無言になる。
あと十日で今年も終わるのか、と思いながら。

そんな、静寂も束の間。
ひえええ、やること山積みで、忙しいよぉぉ(涙)の年末はつづく・・・。

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