イタリア人は、体調が悪いとき
スパゲッティに少しの塩とバターを加えただけの
プレーンのパスタを食べるそうだ。
日本のおかゆ感覚。

さすがのイタリアでも、そういうときはやっぱり、柔らかめにゆでるのだろうか。
イタリア人に聞くと
は?と、わたしが意味不明なことを言ったような顔をされた。
「いや?アルデンテ(芯が少しあるくらいの固めのゆであがり)だよ。
体の調子が悪いわけで、歯の調子が悪い訳ではないからね。
パスタは、"sempre, sempre aldente!!"(必ずいつもアルデンテ)に決まっているでしょ。」

おぉ、さすがだ。
異に優しいとか、消化がどうのこうの、とか言わない。
黄金のルール、アルデンテは絶対に譲らないのかぁぁ・・・妙に納得してしまった。

さらに、ミニ知識。
イタリア人のビジネスマンは、
ビジネスランチでは、ショートパスタを選ぶそうだ。
特にトマトソースの場合。
「長いスパゲッティだと、巻いているうちにソースがぴちゃぴちゃ飛ぶでしょ?ネクタイや白いシャツに。」
おぉ、飛ばしちゃう!って言う感覚は本場でも同じなのか。
それがビジネスマンの知恵になっているところがおもしろい。
日本のビジネスマンが、あまり会話をしたくない接待の場合はカニ料理へ、
というのと似ているかも。
ふふ。