2022年05月08日
2022年03月04日
常識的な憑依6 ~回帰~<完>
朝食を終え、食器を下げて、制服に着替えて、まだ不慣れではあるものの一連の動作は昨日と同じだ。途中、身支度は七尾さんのお母さんに手伝ってもらった。
「大変お世話になりました。学校に行ってきます」
「行ってらっしゃいませ、三雲さん。またいつでもいらしてください」
七尾さんのお母さんに見送られて、七尾さんの家を出発した。七尾さんのお父さんは先に出勤したので家にはもういない。
七尾さんの両親とも優しくていい人だったけれど、ブレスレットで変な補正がかかってしまっているので、元々の人柄はわからないままだ。物腰丁寧なところはたぶん元のままなんだと思うけれど。
昨日とは逆方向に、七尾さんの家まで来たときの道を逆に辿りながら学校を目指した。
続きを読む七尾さんの両親とも優しくていい人だったけれど、ブレスレットで変な補正がかかってしまっているので、元々の人柄はわからないままだ。物腰丁寧なところはたぶん元のままなんだと思うけれど。
昨日とは逆方向に、七尾さんの家まで来たときの道を逆に辿りながら学校を目指した。
2022年03月02日
2022年02月28日
2022年02月26日
2022年02月24日
2022年02月23日
常識的な憑依1 ~祝福~
「ハッピバースデートゥーユー♪」
僕たちが歌う誕生祝いを聴いていた本日の主役、七尾(ななお)さんは顔を輝かせた。
「ありがとうございます、香音(かのん)ちゃん、三雲(みくも)くん。私のために」
七尾さんはにこにこと微笑みながら深々とお辞儀をした。そんなにかしこまらなくてもいいのにと思うけれど、そんなところに彼女の魅力が現れている。
「もう、そんなにかしこまらないでよ~。今日は遥奈(はるな)の17歳の誕生日なんだし、もっと偉そうにしてていいんだからね。でもそんなところも好き~」
「か、香音ちゃん……!」
道川(みちかわ)も同じことを考えていたようだ。っていうか、どさくさに紛れて七尾さんに抱きついている。ずるいぞ。
その一方で、七尾さんは照れているようだ。嬉しいやら恥ずかしいやらで感情が忙しそうだ。
「ちょっと、何見てんのアンタ。見世物じゃないんだから、しっしっ」
「えっ、ひどくない?」
目の前でベタベタしてるところを見せつけておいて見るなだなんて無茶にもほどがある。道川は今日も今日とて強引だ。続きを読む
僕たちが歌う誕生祝いを聴いていた本日の主役、七尾(ななお)さんは顔を輝かせた。
「ありがとうございます、香音(かのん)ちゃん、三雲(みくも)くん。私のために」
七尾さんはにこにこと微笑みながら深々とお辞儀をした。そんなにかしこまらなくてもいいのにと思うけれど、そんなところに彼女の魅力が現れている。
「もう、そんなにかしこまらないでよ~。今日は遥奈(はるな)の17歳の誕生日なんだし、もっと偉そうにしてていいんだからね。でもそんなところも好き~」
「か、香音ちゃん……!」
道川(みちかわ)も同じことを考えていたようだ。っていうか、どさくさに紛れて七尾さんに抱きついている。ずるいぞ。
その一方で、七尾さんは照れているようだ。嬉しいやら恥ずかしいやらで感情が忙しそうだ。
「ちょっと、何見てんのアンタ。見世物じゃないんだから、しっしっ」
「えっ、ひどくない?」
目の前でベタベタしてるところを見せつけておいて見るなだなんて無茶にもほどがある。道川は今日も今日とて強引だ。続きを読む
2021年12月15日
2021年10月06日
2021年09月17日
ボクとお姉さんの秘密の時間(企画参加)
toshi9さん(@tskaitai)主催のTS解体新書企画「第2回入替モノ祭り」に私も参加させていただきました。
井澄ミストが執筆しました『ボクとお姉さんの秘密の時間』が14日目ということで公開されましたので、リンク先でお読みいただければと思います。
http://tskaitai.jp/itadakimono/2021_irekae2/special_irekae_matsuri2.html
普段の私の作風とは違うと思いますが、ご興味がありましたら。
ライトな入れ替わりモノです。
よろしくお願いいたします。
井澄ミストが執筆しました『ボクとお姉さんの秘密の時間』が14日目ということで公開されましたので、リンク先でお読みいただければと思います。
http://tskaitai.jp/itadakimono/2021_irekae2/special_irekae_matsuri2.html
普段の私の作風とは違うと思いますが、ご興味がありましたら。
ライトな入れ替わりモノです。
よろしくお願いいたします。