2017年02月19日

悩める少女と優しい幽霊1

「はぁ~」

花崎菜奈はため息をついた。

花崎菜奈はこの4月に県立梅口高校に入学した高校1年生。中学時代に高校見学会などを通じて行きたい高校を検討しているうちに、彼女はこの梅口高校を目指すようになった。しかし、この高校は偏差値が高く、菜奈の学力では少し合格が難しいのではないかと、進路指導の際に担任教師からも言われていた。それでも彼女は諦めずに受験勉強を続け、見事この高校に合格することができた。

無事入学することができた菜奈であったが、彼女を待ち受けていたのはハイレベルな高校の授業だった。元々中学時代の成績は中の上かもう少し上ぐらいで、決して悪いほうではなかったのだが、いざ高校生活が始まると、授業の難しさについていけなくなっていた。初めての中間テストも散々だった。

勉強ができなくなると、それに追いつくのに必死になり、普段の学校生活にも余裕がなくなっていた。友人はあまり多いほうではなく、また数少ない友人ともあまり深い仲にはなっていない。遊んでいる余裕がないという雰囲気からか、友人とは少し距離ができていた。そんな状態なので、恋なんてもってのほかである。気になる人はいないわけではないが。部活も始めたかったが、結局何にも所属せず帰宅部である。

「はぁ~~」

自分で選んだ高校なのに、全てがうまくいかず、菜奈はさらに深いため息をついた。

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2017年02月12日

リレー小説

憑依好きの人さん(@hyoui_lover)主催の企画で、憑依モノでリレー小説をすることになりまして、自分も参加することになりました。

そして、そのトップバッターにこの井澄ミストがくじにより選ばれてしまいましたので、なんとか書き上げて憑依好きの人さんに提出しました。リレー小説は憑依好きの人さんの「憑依ラヴァー」で読むことができます。

自分が投稿したものはこちらから読めます。

「憑依リレー小説【第一弾】」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-25.html

このあとはあるべんとさん(@TS_rrrr)、憑依好きの人さん、皆月なななさん(@ab_ebi1)の順となっております。続きをよろしくお願いします。


・2/14追記
第二弾(あるべんとさんパート)がアップされました。

「憑依リレー小説【第二弾】」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-26.html


・2/19追記
追記が遅れましたが、第三弾(憑依好きの人さんパート)がアップされました。

「憑依リレー小説【第三弾】」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-27.html


・2/19追記2
第四弾(皆月なななさんパート)がアップされました。これで完結です。

「憑依リレー小説【第四弾】終」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-28.html


2017年02月10日

100,000アクセス

2月9日のどこかのタイミングでアクセスカウンターが100,000を超えたようです。
皆様いつもお越しいただきありがとうございます。

ここまで19作品をアップすることができました。昨年は特に秋頃の執筆意欲が高く、毎週更新というハイペースでいろいろ書いてきました。今年に入ってからは少しペースを落としたのと、またここ最近は忙しさもあり、ここからはさらにペースが落ちるかと思いますが、ご容赦願います。

次の20作目は連作の予定です。ある程度書けたら少しずつ投稿していこうと思いますので、首を長くしてお待ちいただければと思います。その前にとある企画に参加しているので、先にそちらのほうを優先で動きます(Twitterのつぶやきで御存じかもしれませんが)。


sumimist at 00:00コメント(0)雑記

2017年01月30日

スイッチ・オーバー

「次は小丘。小丘です」

車内アナウンスが次の停車駅を伝えてきた。通勤通学の時間帯のせいで乗客が溢れかえっている満員電車の中で、俺は身体を押し潰されていた。

人波に揉まれながら、俺は自分が穿いているスカートを直した。こんなひらひらしたものを穿いているのはとても心もとない。とは言っても別に女装しているわけではない。なぜならこの身体は俺のものではなく、偶然見かけた女子高生の身体を拝借したものだからだ。

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2017年01月14日

ランナーズ・ハイ

俺は今、公園で物陰にこっそりと隠れている。しかも今は土曜日の朝早い時間だ。
誰かに見られたら、いったいこんな時間から何をやっているのかと疑問に思われることだろう。俺だって、目的もなくこんな時間にこんなところに一人で潜んでいる男を見たらそう思う。

もちろん俺には目的があってここにいる。
もうすぐ目的の人物が訪れるはずだ。
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2017年01月02日

奇妙な巫女

「はぁー、お正月の巫女ってこんなに忙しいの……?」

奥泉彩歌はため息をついた。

冬休みに特に予定もなく、欲しい物を買うために年末年始にお金を稼ごうと思った彼女は、時給がそこそこで、ちょっと面白そうだと思った巫女のアルバイトに応募した。気軽な気持ちで面接を受けて採用されたものの、年始の巫女の多忙さを甘く見ていた彩歌はこのバイトを選んだのを後悔することになった。

「はぁー、疲れた……」

彩歌はまたため息をついた。年始は忙しいため、なかなか休憩時間がもらえないものの、他の人の計らいもあり、なんとか休憩をもらうことができた。疲れにうなだれながら彼女は休憩室で休んでいた。

「違うバイトにしておけばよかったかな……。でももう今更だし、終わるまで頑張ろ……」

独り言をつぶやいた彼女は、スマホを弄って、冬休みでのんびりしている友人とメッセージでやりとりしていた。

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2016年12月24日

侵食される聖夜

○12月24日(土)
<12:00>
さてさて、お昼お昼。今夜はイツキくんとデートだし、食べ過ぎないように、でも途中でお腹空かない程度に食べておかなきゃ♪続きを読む

2016年12月18日

変わり種道具 ~入れ替わる女~

「これを受け取ってほしいの、鶴橋くん」

同じクラスの神尾さんに呼び出されて、放課後人目に付かないところで彼女のところに行ってみればこれだ。まさかのラブレターである。しかし慌ててはいけない。このパターンは誰かに渡してほしいかドッキリかのどっちかだ。じゃなければこんな僕を呼び出すはずがない。とは言っても僕は友達が少ない……いや、多くはないし、いったい誰に渡せばいいんだ。

「……あー、えっと、それでこれを誰に渡せばいいの?」
「違うの、これは鶴橋くんに渡してるの」
「あ、じゃあ、ドッキリ? 誰かがどこかで見てるんだよね」
「だからち・が・う・の! 鶴橋くんに書いたんだってば」
「……えっ、本当に?」

まだ信じられない。だって僕、これまで生きてきた中でこんな経験なかったよ? なんで?

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2016年12月11日

変わり種道具 ~作り変わる女~

俺の隣の席に座っている女子、名前は早瀬璃菜。絵にかいたような堅物女で、見た目美人なのだが、人当たりが強く、綺麗だが怖い女だ。これで性格がとっつきやすければ文句なしなんだけどなあ。勿体ない。

「早瀬さん、ちょっといい?」
「……何?」

今も隣の席で早瀬のやりとりを見ているが、やっぱり今日もきつい。機嫌が悪いのだろうか。でもやっぱり見た目はいいし、どうにかできないものか。

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2016年12月04日

変わり種道具 ~皮に変わる女~

「ちゃんと金は持ってきたんだよね。こんなところに呼び出してさ」
「はい、網代様の仰せのままに」
「キモいんだよこの豚が。ったく、なんでこんなところに」
「金額が金額なので、誰にも見られないところがいいかもと思いまして」


かわいい顔して汚い言葉を吐くクラスメイト、網代茉衣と対峙している俺。
俺は放課後の空き教室に網代を呼び出していた。

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