2017年03月23日

悩める少女と優しい幽霊4

菜奈の知らないうちに琢見が企みを働いた翌朝。菜奈はいつもより1時間ほど早く目覚めた。

目は覚めたが、どうにもすっきりしていないように感じた。すっきりしないというよりは悶々としていると言うべきか。

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2017年03月17日

わらしべ憑依

突然だが、俺は憑依能力を持っている。神様はなぜ俺にこんな能力をくれたのか。与える相手を間違ったのか、あるいはこの世には神様なんていないのかもしれない。そうじゃなければ、能力を悪用しかしないような人間にこんな危険な能力を渡すはずがない。

自分で自分を貶めるような言い回しだが、実際本当のことだから仕方ない。この能力を使ってそれはもうたくさんの女に憑依してきた。むしろ憑依しすぎて飽きてきたぐらいだ。いや、別に飽きてはいないのだが、少しマンネリ気味だった。

そんな俺はこれまた突然だがいいことを思いついたのだ。まず最初に適当に近くを歩いている女の子に乗り移る。次はその身体よりかわいい娘を見つけたら乗り換える。それを繰り返して最終的にどこまでかわいくなれるかを試す。そんなところだ。なんてことを思いついたのだろう。ありがとう憑依の神様。いるのか知らないけど。

そうと決まれば幽体離脱だ。

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2017年03月15日

悩める少女と優しい幽霊3

菜奈が琢見から2つ目の塊を受け取って少し経ったあとの梅口高校。

その教室では菜奈と数貴が仲良く話していた。

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2017年03月12日

悩める少女と優しい幽霊2

光る塊を受け取った菜奈は、不思議そうにそれを眺めた。

「ふーん、重いわけじゃないんだけど、不思議な重みがあるっていうのかな。それでこれをどうすればいいの?」
「僕がここから取り出したように、君のそこに入れればいいんだ」

琢見は自分の胸元を指して、そのまま菜奈の胸元を指差した。

「本当に効果あるんだよね?」
「まずは試してみてよ。ダメだったらやめればいいんだし」
「これってクーリングオフ効くのかな」
「別にお金取らないから」

たわいのない冗談を交わしあって、菜奈は光の塊を自分の胸元に近付けて自分の体内に入れた。塊は菜奈の中にすっと入っていった。

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2017年02月26日

特別な金曜日

現在時刻16時45分。今日は金曜日、普通の平日だ。なのに職場には現在俺しかいない。一人椅子に座りパソコンとにらめっこだ。

それもそのはず、今日は月末の金曜日。つまりプレミアムフライデーだ。ほとんどの会社がスルーをしているこの施策、なぜかうちの会社はちゃんと導入している。なぜかってことはないか。外面的には素晴らしいことだが、俺にとっては死活問題だ。今日早く上がったら仕事が終わるわけないだろ!

いや、まあ確かにここまで早めに仕事をこなしていればこんなことにはならなかったのかもしれないし、上司や同僚も効率的に仕事をこなして今日帰ってるわけだから、俺の能力不足というのもあるのかもしれないが、とはいえさすがにこれは業務量がおかしかった。ちゃんと早めに課長に相談しておくべきだった。今更後悔しても仕方ないが。

そういえば課長が何か奇妙なことを言っていたな。15時で仕事上がれ以外に、17時ぐらいまでは大目に見られるが、それを過ぎるとペナルティがあるとかなんとか。

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2017年02月19日

悩める少女と優しい幽霊1

「はぁ~」

花崎菜奈はため息をついた。

花崎菜奈はこの4月に県立梅口高校に入学した高校1年生。中学時代に高校見学会などを通じて行きたい高校を検討しているうちに、彼女はこの梅口高校を目指すようになった。しかし、この高校は偏差値が高く、菜奈の学力では少し合格が難しいのではないかと、進路指導の際に担任教師からも言われていた。それでも彼女は諦めずに受験勉強を続け、見事この高校に合格することができた。

無事入学することができた菜奈であったが、彼女を待ち受けていたのはハイレベルな高校の授業だった。元々中学時代の成績は中の上かもう少し上ぐらいで、決して悪いほうではなかったのだが、いざ高校生活が始まると、授業の難しさについていけなくなっていた。初めての中間テストも散々だった。

勉強ができなくなると、それに追いつくのに必死になり、普段の学校生活にも余裕がなくなっていた。友人はあまり多いほうではなく、また数少ない友人ともあまり深い仲にはなっていない。遊んでいる余裕がないという雰囲気からか、友人とは少し距離ができていた。そんな状態なので、恋なんてもってのほかである。気になる人はいないわけではないが。部活も始めたかったが、結局何にも所属せず帰宅部である。

「はぁ~~」

自分で選んだ高校なのに、全てがうまくいかず、菜奈はさらに深いため息をついた。

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2017年02月12日

リレー小説

憑依好きの人さん(@hyoui_lover)主催の企画で、憑依モノでリレー小説をすることになりまして、自分も参加することになりました。

そして、そのトップバッターにこの井澄ミストがくじにより選ばれてしまいましたので、なんとか書き上げて憑依好きの人さんに提出しました。リレー小説は憑依好きの人さんの「憑依ラヴァー」で読むことができます。

自分が投稿したものはこちらから読めます。

「憑依リレー小説【第一弾】」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-25.html

このあとはあるべんとさん(@TS_rrrr)、憑依好きの人さん、皆月なななさん(@ab_ebi1)の順となっております。続きをよろしくお願いします。


・2/14追記
第二弾(あるべんとさんパート)がアップされました。

「憑依リレー小説【第二弾】」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-26.html


・2/19追記
追記が遅れましたが、第三弾(憑依好きの人さんパート)がアップされました。

「憑依リレー小説【第三弾】」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-27.html


・2/19追記2
第四弾(皆月なななさんパート)がアップされました。これで完結です。

「憑依リレー小説【第四弾】終」
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-28.html


2017年02月10日

100,000アクセス

2月9日のどこかのタイミングでアクセスカウンターが100,000を超えたようです。
皆様いつもお越しいただきありがとうございます。

ここまで19作品をアップすることができました。昨年は特に秋頃の執筆意欲が高く、毎週更新というハイペースでいろいろ書いてきました。今年に入ってからは少しペースを落としたのと、またここ最近は忙しさもあり、ここからはさらにペースが落ちるかと思いますが、ご容赦願います。

次の20作目は連作の予定です。ある程度書けたら少しずつ投稿していこうと思いますので、首を長くしてお待ちいただければと思います。その前にとある企画に参加しているので、先にそちらのほうを優先で動きます(Twitterのつぶやきで御存じかもしれませんが)。


sumimist at 00:00コメント(0)雑記

2017年01月30日

スイッチ・オーバー

「次は小丘。小丘です」

車内アナウンスが次の停車駅を伝えてきた。通勤通学の時間帯のせいで乗客が溢れかえっている満員電車の中で、俺は身体を押し潰されていた。

人波に揉まれながら、俺は自分が穿いているスカートを直した。こんなひらひらしたものを穿いているのはとても心もとない。とは言っても別に女装しているわけではない。なぜならこの身体は俺のものではなく、偶然見かけた女子高生の身体を拝借したものだからだ。

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2017年01月14日

ランナーズ・ハイ

俺は今、公園で物陰にこっそりと隠れている。しかも今は土曜日の朝早い時間だ。
誰かに見られたら、いったいこんな時間から何をやっているのかと疑問に思われることだろう。俺だって、目的もなくこんな時間にこんなところに一人で潜んでいる男を見たらそう思う。

もちろん俺には目的があってここにいる。
もうすぐ目的の人物が訪れるはずだ。
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