なぜか今年はヨーロッパで『ハイジ』年。『みつばちマーヤ』や『小さなバイキング・ビッケ』と、瑞鷹のアニメの3D化をやってきたベルギーのstudio100が、今年は『ハイジ』を3D化。四月の頭から毎日、全39話(1話正味22分)をヨーロッパ各国で放送。キャラクターもストーリーも、瑞鷹のものを踏襲。ヨーロッパで作るだけあって、細かな時代考証や自然描写には、けっこう手が入っている。ピッチだの、子猫だの、スピリの原作には無いエピソードも、きちんと入っている。(元は52話なので、はしょっているところもある。)加えて、後半、おんじのところは、描き込みも深くなって、ちょっとハラハラドキドキ。DVDも出てはいるのだが、1枚3話10ユーロ前後なので、13枚にもなる。そのうち爆安のセットが出ると思うが。



一方、来月10日から実写の映画も公開。studiocanalのクリスマス作品。これまた不思議なことに、スピリの原作よりも、瑞鷹のキャラクターやストーリーの影響が大きい。それくらいもう瑞鷹のシリーズがヨーロッパでハイジのイメージとして定着してしまっているのだろう。

もともと日本でも数年前に『ヤマト』と並んで『ハイジ』のリメイクの話もあったにはあった。しかし、あの時代のものは、日本では複雑な恩讐が絡み合っていて、また、当時のように、世界の子供のために良い作品を作ろうなどという気風も失われてしまっている。studio100の3Dハイジも、元のアニメのイメージとズレるところもあって、こうるさいおっさんたちがあまり良くは言ってはいないようだが、子供のために、きちんと作ろうよ、という根本のところは、ヨーロッパの方がずっとしっかりしている