ベルギーなんて小国。ところが、ヨーロッパの首都だ。昔、東西が分かれ、西ドイツとフランスの仲も悪かったころ、アムステルダムとコペンハーゲン、プラハが、あやしい国際都市だった。いろいろな意味での中立地帯で、いろいろな連中が入り込んでいた。

 しかし、東西冷戦が終わり、EUができて以来、ベルギー、というより、その首都ブリュッセルが、さまざまな国際交渉の中心になった。もともとここは、あるアルジェリア(北アフリカ系)の移民が多い。かつてフランスが植民地にして、その後、ほったらかして事態を悪化させた。おまけにフランスで差別をしまくるものだから、同じフランス語圏のブリュッセルに逃げ込んできた。ちなみに、ドイツは、旧東ドイツとトルコの連中でいっぱいで、アルジェリア系が入り込む余地がなかった。

 そんなこんなで、ブリュッセルは、テロなんかなくても、ずいぶん前から、しょっちゅうデモをやっている。それを平気で警察が攻撃。そういう意味で、ブリュッセルに、もともと治安なんかあったもんじゃない。それでよけい、金持連中、外交関係の連中は、ブリュッセルの中でも特定の地域に立てこもる。今回、攻撃の対象となったのは、まさに連中の空港とマルビーク。ブリュッセル公園とサンカントネール公園の間。日本で言えば、六本木・麻布のようなところ。

 ベルギーも、ブリュッセル以外は、いたって静かで穏やかな田舎。もともとアルカディアのブルゴーニュ公国だ。ブリュッセルは、ヨーロッパの首都になったのがよかったのかどうか。日本もそのうち外国人だのハーフだのが東京に集住し始めるだろう。彼らとタワーマンションの連中と揉め事が起こったとき、日本の警察はどうするのだろうか。

 現地では、2つの原発発電所に警察ではなくもはや軍隊が出動し、作業員を「退避」させているニュースが流されている。正確に言えば、「排除」しているのだ。原発のような危険な仕事は、これまでほとんど移民まかせ。その中にテロの同調者がいたら、一巻の終わり。これまでの一連の逮捕者から、なにかそんな情報があるのだろうか。ヨーロッパも偏西風の関係で、風は西から東へ吹く。なにかあったら、ケルンやデュッセルドルフが汚染される。