ゴール直後からどうなるのかと思っていたら、いったんは降着+ポイント取り消しで落ち着いた。ところが、その後、失格。フランス語のオフィシャルサイトも、そうなっている。もともとキャヴェンディッシュの方が悪評高かったのだが、サガンもたいがいで、おそらく前日にもまったく同じラフプレーをやっていた件が再燃したのだと思う。前回だけなら、たまたま、とも言い逃れができるが、二日続けてでは、レッドカードもやむをえまい。

 当たった当たらないを写真で言い争うのは、あまりにバカバカしい。物理学の法則からして、60キロで前進している物体は、よろけ倒れても、スリップして斜め前に飛ぶはずだ。ところが、それが、ほぼ真横に倒れたとなると、時速60キロの慣性をはるかに超える、かなり強烈な横向きの力が新規に加わったということ。ふつうには、むしろ60キロで前進するものに、真横の力を加えることのほうが難しい。ありうるとすれば、同じく60キロで前進するものが、横向きに、というより、斜め後ろにド突いた、からにほかならない。

 それにしても、そもそも、コースが悪い。逃げも無く、切れもせず、各チーム、まったく消耗なしで、全員がゴールに殺到。その前の落車を含め、起こるべくして起こった感がある。いくらスプリンターステージだとはいえ、あえて途中で各チームのメンバーを振り落としていくのでないと、こうなる。

 背景には、ブックメーカーの都合があるのだろう。日本ではほとんど表沙汰にならないが、チャリンコレースなんて、将棋や相撲、野球などと同様に、賭けの対象として生まれてきたものだし、それで新聞を売ってきた。勝敗が見えては困るが、やたらベットが集中しても困る。それで、このように、ゴール直前まで管理レースのような展開になりそうなコース設計になる。

 とにかく運営の奪い合いを含め、いかにもヨーロッパ的な陰湿なドロドロが百年来うごめいているゲーム。だれが勝つか、なんて、チームを横断して、いかにもいろいろありそうなところが、また魅力。それにしても、この季節、このあたりの景色は、ちょうど麦の実りの時期で、とても美しい