すみよのひとりごと、、、

ボイストレーナー池崎すみよの泣いたり笑ったり、、、日々ささやかなことをひとりごとしています。

2007年02月

昨日は「ドリームガールズ」の歌のことを
テンション高く書いた私ですが、実は、先日の日曜日は、
自分が歌っている歌を録音したMDを聞いて、
ひどく落ち込んでいました。

その曲は、ケルティック ウーマンの「You raise me up」。
次の発表会のプログラム最後の講師演奏で歌う曲です。
毎年メンバーは同じで、2人の先輩講師と3人で歌っています。
2人とも、合唱やジャズコーラス暦の長い方達です。
いつともは、3人の中でメロディーが行ったり来たりするパターンが
多いのですが、今年は私がずっとメロディーを歌い、
2人がハーモニーをつける、というパターンです。

その練習中の歌を録音したものを、家で改めてじっくりと聞いてみると
「ひどいっ、、、、、!」
練習中も1回ごとに聞いてはいるのですが、
ちゃんと聞けていなかったのか、最近の私がコーラスや録音から
離れていたせいなのか、あまりの音程の悪さに自分でも
愕然としました。地声の響きが低かったり浅かったり、
ボイスチェンジの流れが汚なかったり、、、
そして一番は、所謂ピッチと言われる点で、とにかく低いのです。
「こんなメロディーに、2人はハーモニーをつけてくれていたんだ、、」
と思うと、恥ずかしいやら情けないやら、かなりへこんでいました。

世の中には、何もトレーニングをしなくても音程がばちっと決まる人や
ものすごい声を持っている、恵まれた人もいます。
私は、声には決して恵まれていないし、トレーニングし続けないと
声はすぐ出なくなり、音程感も悪くなります。

ティーチャーとプレイヤーは一致するとは限らず、歌わなくて、
「口だけで仕事ができる」ティーチャーだけをしていると、
こんな結果が待っています。レッスンで偉そうに言っていますが、
「これじゃ背中を見せられないよ」と、
日曜日は、ひたすらキーボードでメロディーを叩いては、
細かい音程をチェック。そして響きの作り直し。
本番に間に合うでしょうか? 間に合わせなくてはいけません。

今日も朝一番から3人で練習です。
「ひとりごと」を書いている場合ではないのです。
早く寝て、ちゃんとした声が出るように準備しないと!
まして私は一番後輩の上、こんなにひどい声を出しているのですから。

昨日の養成所のレッスンで、私は偉そうに、こんなことを言いました。
「声は自分で作るもんだよ。とにかく出来る限りこつこつ
発声練習をして声作りをしなきゃ!」

これを、自分に言い聞かせることにします。
反省!!



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ジェニファー ハドソンか、、、!

朝、家を出る前につけたTVのチャンネルで、
「菊池凛子さん、49年ぶりのアカデミー賞受賞になるでしょうか?」
という放送が流れていた。

夜、帰宅してマンションのポストから夕刊を出すと、
「凛子さん受賞逃す」の見出しが一面に、そして記事には、
「受賞者はドリームガールズのジェニファー ハドソンさんだった。」
という文があった。助演女優賞の受賞だ。

2週間ほど前に、私は「ドリームガールズ」の試写会を見て来た。
仕事の準備に追われている最中だったが、
どうしてもこの映画は見たかった。

私の家には、20年以上前の、ブロードウェイキャスト版
カセットテープ!の、「ドリームガールズ」がある。
当時、シュープリームスをモデルにしたミュージカルだ、
という情報くらいしか知らなかった私は、
ストーリーも知らず、英語もわからないまま、そのテープを聞いた。
その時から、その中の「I AM CHANGING」という曲が、
強烈に耳に残った。そして、レコードを買った。
当時の演出はマイケル べネットだった。(「コーラスライン」の!)

私の知る限りでは、日本でこのミュージカルは、
一度も上演されていないのではないかと思う。
(上演情報をご存じの方がいらっしゃれば、情報をお寄せ下さい。)
だから、私の「ドリームガールズ」体験は、
その古いカセットテープとレコードと、そして、
映画が上演される前に買った、輸入版(ブロードウェイ版)CDだけだ。

映画は、、、良かった!!
すごくテンポ感のいい映画で、「シカゴ」と同じ脚本家と知り、
なるほど、と思った。「シカゴ」に通じるリズムがあったからだ。
でも、シカゴよりもっとテンポ感はあったと思う。
そして、とにかく歌が圧巻だ!

この話は、私のレッスンを受けている人達は皆聞いているが、
黒人のシンガーがソウルフルに歌い上げる口は、
それでなくても、ものすごく開いているが、
この映画の歌は、それぞれの心の叫びのような歌が多いので、
その口の開け方が、強烈だった!大きく開いている上に、
舌が口の中の下の方にきれいにおさまっていて、
人によれば、そのおさまった舌の真ん中に、縦に線が入る位だった。
その頃、自分が受けたレッスンで、
その舌のおさまり方や、喉の奥を深く使う発声をしていて、
自分のレッスンでも取り入れていたので、
歌のシーンでは、私はどうしても口にばかり目がいった。
その度に、どの人もどの人も見事な舌のおさまり方をしているので、
「さすがに皆、見事にトレーニングされている口だなぁ、、」と、
妙に感心して、翌日から全てのレッスンでその話をして、最後に、
「映画としてもとてもいいから、絶対見てね!」と付け加えていた。
(口を大きく開けて歌えばいいというものでは、決してないのですが)
この映画を見て、俳優の口ばかり見ているのは私くらいだろう?、
とは思ったが、勿論感じたことはそれだけではない。

歌が心の叫びとして歌われる時、その歌から伝わってくる思いが
すごかった。(正直言うと、その歌に私は何度も泣いた。)
振付けも、簡単なステップタッチや、ボディを軽く動かすだけなのに、
とにかく格好いい!

始めは、ジェニファー ハドソンが主役かと思われる台本の流れだった。
途中からビヨンセが主役らしくなっていったが、
確かに、彼女は、主役を食う位の存在感を放っていた。
歌も、すごい迫力だっだ。
あとは、「レイ」のジェイミー フォックス(この映画の話も、
昔、この「ひとりごと」に書いた記憶がある)の出演、
そしてエディー マーフィーも歌いまくる。
(私はエディー マーフィーが歌手でもあることを知らなかった!)

とにかくボーカルトレーニングをしている人には、
絶対見てもらいたい映画だ!(「レント」同様)
、、、という訳で、この私の力説を読まなくても、
私のボーカルレッスンを受けている人は、
さんざんこの話を聞かされているので、今週あたりはきっと、
「先生、HPにまで書いてる」なんて思われていることだろう。

私が行った試写会は古いホールでの上映だったので、とても音が悪く、
おまけにギリギリに滑り込んだので、
その音の悪いスピーカーの横の席だったから、
出来ればもう一度、今度は音のいい映画館で見てみたい。

そう言えば、あさっては「映画の日」だ♪

映画版のCDも欲しい。

試写会で、最後の字幕が全部流れ切った後、
一部の人が拍手をしたので、私も一緒に手を叩いた。














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母が入院してから3週間が経った。
毎日は無理だが、少しでも母の病院に行くようにしている。

入院してすぐの或る日、
いつものように病室の戸を叩いて中に入ると、
テーブルの上の湯飲み茶碗にかけられた白いふきんが目に入った。
白いパリッとした布の四方に、
黄色のパイナップルと、赤いさくらんぼの刺繍がされていた。
私は「あれっ?」と思った。
、、、この刺繍には、見覚えがあった。

「これ、私が小学生の時に刺繍したものじゃない?」
「そうよ。小学生にしてはよく出来てるわねぇ」
「取っておいたの?」
「そう」
そのふきんを手に取って、私は改めてしげしげと、
小学生の私の作品を眺めた。
「ふーん、これ、小学生にしては、なかなか上手だよねぇ、、」

母は手先が器用で、今でこそ無理だが、昔は、洋裁、和裁、刺繍、
編み機(これ、知らない人もいるかもしれませんね!)など、
何でもござれで、そういえば刺繍もよくしていた記憶がある。
白い生地に丸い木の枠をはめ、色々な色の糸を、一針一針刺していく。
細かい根気のいる作業だ。
その母の血を受け継いだのか!?
小学生「すみよ」の作品は、ちょっと荒いところはあるが、
なかなどうして可愛くできていた。(自画自賛?!)

その白いふきんに、うっすらとコーヒーの染みがついていたのに
気がついた私は、「これ、持って帰って洗ってくる!」と母に言った。
「いいわよ、そんなの。どうせ汚れるんだから」という母の言葉に、
「私が嫌なの」と言って、かばんの中に入れた。

家で「がんこ汚れ落とし石けん」で手荒いした後、
漂白剤につけたふきんは、見事に染みが落ちて真っ白になり、
再び母の病室のテーブルの上で活躍している。

小学生の私が刺した刺繍、、。
をれをずっと持っていた母。
何十年も経っているのに、その刺繍を見た途端、
それが自分が作ったものだという記憶がいっぺんによみがえった。

何だか懐かしいような、子供の頃に戻ったような、
不思議な体験だった。





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ここのところのバタバタしている時期に、
東京と九州から、手紙が届いた。
どちらも写真入りだった。

北九州からは、
16才の時、関西に来て、こちらに住んでいたAちゃん。
1年程で九州に帰ってしまったが、歌のレッスンをしていた。
写真には、20才の成人式の着物姿が写っていた。
彼女は、北九州に戻り、1年遅れで高校に入学し、
(中学卒業と同時に、関西に来たので)
今は、OLをしながら、週末にモデルの仕事をしているらしい。
(スレンダーでスタイルが良く、奇麗な女の子だ)
この何年間かにきつい事があったらしく、
その間の、たくさんの人との出会いに感謝、と書いていた。
人の気持ちを感じることができるようになったAちゃん。
大人になったんだなぁ、、。
彼女は、携帯から私の「ひとりごと」をよく見てくれているらしい。
Aちゃん、ライブの時は、奇麗なお花をありがとう!
そして、手紙どうもありがとう!とても嬉しかったですよ!!
元気で頑張っているようで、安心しました。

もう一人は、東京でプロの役者として頑張っているSちゃん。
実は彼女も九州、大分の人だ。
すごくバイタリティのある人で、大学時代は、リーダーとなって
演劇活動をしたり、その後九州で小学校の先生をしながら、
子供達の芝居作りをしていたが、もっと芝居の勉強をしたいと、
関西の公立の演劇スクールに入り、コンビニでアルバイトをしながら
ダンスのレッスンなどを受けていた。たまたま見かけたビラで、
私のミュージカル講座を受講したのが縁で、
(家も、私の住む私鉄の駅の隣駅だったこともあり)
歌の個人レッスンに来るようになった。頑張りやで、
ヤマハのボーカルスクールとダブルで歌のレッスンをしていたが、
お母さんが大きな病気をされたので、九州に戻った。
そして再び、学校の先生をしながら、演劇スクールを立ち上げていた。
でも、どうしてもちゃんとしたプロの世界で演劇の勉強をしたいと、
おかあさんが亡くなった後、再び故郷を離れ、今度は上京した。
そして、ある劇団の研究生から劇団員となり、
目標だったプロの舞台に立った。
最終的には、東京での経験をもとに、九州で子供達と芝居作りを
するのが彼女の計画なので、今少しずつ、その準備をしているらしい。
どんな時も明るくて前向き。会ったり、手紙をもらったりする度に、
彼女からはパワーをもらう。思った事を必ず実行し、着々と自分の夢を
実現している彼女の行動力には、ただただ感心するばかりだ。
そんなSちゃんからは、舞台衣装を身に付けた写真が同封されていた。
Sちゃん、いつも手紙ありがとう!
九州に戻るまでの間に、益々東京での芝居の勉強を充実させて、
九州で役立てて下さいね。また、元気なお便り、待っています!

最後の写真は、手紙ではなく、メールで送られてきた、
東京のボーカルレッスン仲間の同窓会のものだ。
懐かしい面々。ミトコンドリア病と戦う響ちゃんのおかあさん、
親友、Yちゃんの顔もあった。
Tちゃん、いつもメールやいろんな東京の皆の情報、ありがとう!
こちらからは、なかなか東京に行くことはできないけれど、
メールや写真は、楽しみにしています。

それぞれの地域で、それぞれの場所で、頑張っている皆。
手紙や写真、どうもありがとう!
私もね、私なりに頑張っていますよ。
また、皆に会えることをとてもとても楽しみにしています!!!
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今週の衛星NHK放送では、ミュージカル映画が目白押しだ!

今日、19日夜9時から「フェーム」
21日、9時から「オズの魔法使い」
22日、9時から「シカゴ」

「フェーム」は、もう20年以上前の、
私にとっては、懐かしく、バックボーンのような映画だ。
ニューヨークの芸術高校で、俳優、ダンサー、ミュージシャン等、
アーティストを目指す若者達の夢と挫折を描いている。
東京時代、このTV版が夜中に放映されていて、
とても楽しみで、一生懸命、録画したものだ、、。
随所に出てくる、ダンスシーン。食堂だったり、路上だったり。
思わず体が動いてきて、わくわくするシーンだ。
貧しさの中でのダンス、ステージでの挫折、親と子の関係、、。
色々なドラマを織り込みつつ、若者達の夢を追う姿が印象的だ。
お勧めの1本です。

「オズの魔法使い」
1939年ということは、なんと68年前の映画だ!
主演のジュディ ガーランドは、私が昔好きだったミュージカル女優、
ライザ ミネリのお母さん、監督のビンセント ミネリは、お父さんだ。
そして「OVER THE RAINBOW」は、素晴らしい名曲だ。
その後1978年に、マイケル ジャクソンや、ダイアナ ロスなど、
オール黒人キャストで出来た「ウィズ」も有名だ。

「シカゴ」
これは、まだ最近の映画だが、見逃した方は是非、見て下さい。
テンポが良く、ミュージカル嫌いの人でも大丈夫かも?
テーマは好き嫌いがあると思うが、歌とダンスは圧巻だ。
ダンス好きの人には、たまらない作品だろう。

でも、残念なことに、レッスン生の人達にこの情報を伝えても、
「衛星放送、見れないんです」という答が返ってくることが多い。

BS放送のある方、どうぞ、是非御覧下さい♪
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ここに、母の入院のことを書いてから、
ぴたっと「ひとりごと」しなくなっているので、
おかあさんの世話が大変なのだろうと心配して下さり、
ご心配や励まし、応援、ご自分の介護体験談など、
メールを下さった皆さん、本当にありがとうございました!

確かに、少し時間があるなら、できるだけ母の病室に行きたいと、
仕事に行く前や、自分が通う接骨院と仕事の合間に、
母の入院する病院に行ったり、
母が必要な物や買って来て欲しいと言った物を買いに行ったりと、
母の為にたくさん時間を使ってはいますが、
ここのところは、自分の仕事がとても忙しくて、
このページに向かえなかったところがあります、、。

新しい場所に指導に行くようになったり、
滋賀県の楽器店に、一日だけの振付けに行ったり、
大阪、名古屋で行う講座の為の資料作りや音選びに追われたり、
母の事を優先させていると、その資料作りの準備が後回しになり、
直前に何時間もパソコンとデッキの前で格闘、、、の合間に、
毎回のことなのですが、ボーカルのレッスン生の人達の発表会の
提出物の不備に、メールや電話で確認したり、対処したり、、等の
細かい雑事が入ってきた上(これは、私が全て再確認していれば
いいのですが、そこまでの時間が取れず、皆大人だから大丈夫だろうと
思っていますが、いつも何か不備が起こるので、今回も、
私のまとめの悪さで、ギターのM先生には、ご迷惑をおかけしました!
すみませんでした!)、前から時々痛んでいた膝が、
バレエやジャズダンスのレッスンを少し詰めて受けていると、
痛みがひどくなり、去年からの骨折した指も治りきらないので、
接骨院にも行っていて、そんな体の状態の時に限り、
体を使う仕事があるので、テーピングをしてもらう為や、
使った後の膝のフォロウの為に、余計に通わなくてはいけない、、、
というのが、ここのところの私の毎日でした。

地方で朝10時始まりの仕事の時は、8時頃の新大阪発の新幹線に乗る為
私にしては早い6時起きを決行し、体を動かした仕事をして、
次の仕事に向かうと、帰宅した時は疲れがピークで、
「ひとりごと」好きの私も、さすがに「無言」!でバタンキューッ、
の日々が続いていたのでした。
お陰で、随分朝型の生活になってきました!

今回の「講座」というのは、似たような事は何度もしていますが、
初めてのパターンで、メニューも「お任せ」状態だったので、
その内容と、使う音楽、時間配分を考えるのに、かなり時間がかかり、
前日は、一歩も外に出ないで10時間ひたすら音をかけては書類を作り、
という作業を繰り返していました。
いつもそうなのですが、こういう、一日だけ、一回だけの仕事には
かなりプレッシャーがかかります。
1回だけで絶対に仕上げなくてはいけない、その時間の中で、
進行に躊躇していると時間が足りなくなって、
依頼された二ーズに答えられなくなる、というプレッシャーから、
事前の綿密な準備が必須です。
私は、その場で突発的にアイディアが浮かぶタイプではないので、
現場での色んなパターンに備えて、準備をしていく必要があります。

そんな風に、終わるまでは精神的にも結構きつい状態なのですが、
必死で準備しただけに、終わってうまくいった時の達成感は、
とても充実したものが有ります。

今回、大阪、名古屋で、講座を受けて下さった皆さん、
いかがでしたでしょうか、、?最後に皆さんにお伝えしたように、
今後の為にも、率直な意見や感想をお聞かせ下さいね!
お世話になったスタッフの方々、ありがとうございました!

I楽器店のAさん、M先生、A子先生、社長さん、お世話になりました!
練習の方は、進んでいますでしょうか?
本番のDVDができましたら、是非拝見させて下さい!

私の状態を心配して下さった皆さん、「忙しいと思いますので、
返事はいいですよ」と言って下さったりと、色々お気づかい頂き、
ありがとうございます。大丈夫です。
私は、家で介護に追われている、という状態ではないので、
こんな風にひたすら仕事もしていますし、すぐにではなくても、
少しずつお返事位は出せますので、またメールさせて頂きますね。

今は、日にちが接近していた仕事が一段落して、講師演奏として、
1曲だけ歌うコーラス曲の練習に取りかかっているところです。

仕事が忙しいことはいい事です。
貧乏暇なし!働かざる者食うべからず!
(前にもこんなこと書いたなぁ?)

ああー、久しぶりに書いた書いた!夜中の「ひとりごと」!
やっぱり私は書くことで、疲れを解消しているようです、、?!












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昨日、母が入院した。

病院は、父が胃ガンで2度入院し、手術した、同じ病院だ。
(ありがたいことに、今、父は元気で普通に暮らしている。)

昨年12月中頃から、母は、食欲があって食べても、
食べたものをすぐに吐くか、
食欲が無くて、ずっと食べられないかの状態が続いていた。
体重は、だいぶ前からずっと減り続けていた。
私は近くに住んでいるが、同居ではないので、
「今〜キロなのよ」と母から体重を聞いた時は、びっくりした。
一番太っていた時より17kgも減っていたからだ!
早く検査に行かないと!と、父と私はせかしていたが、
病院嫌いで頑固な母は、なかなか腰をあげなかった。

やっと近くの病院で検査、その後すぐ、
父が入院していた病院で何種類かの検査を終え、結果が出た。
結果は予想通りだった。即、入院だった。

病院は、バスで15分程、自転車でも30分以内で行ける場所なので、
それほど遠くはない。
父の入院の時は、仕事の合間に自転車を飛ばしたものだ。
病院は近いに限る。
空いた時間に、少しだけでも顔を覗かせることができる。

検査の結果は、父と母と私の3人で聞いた。
(リハーサルをキャンセルしてしまって、すみません!)
私は聞けて良かったと思う。
でも、まだまだ聞き足りないことがたくさんあったし、
二人の先生の話を聞いたが、それぞれの立場の意見があり、
治療の結論は患者が決めることなので、
もっと病気について知らないとまずいとも思った。

こういう時、今は、セカンドオピニオンを聞く為に、
検査の資料を借りて、何件かの病院を訪ねたりするのだろう。
私が「先生に、時間を取ってもらって話を聞く」と言うと、
父は「そんなことはできないだろう」と言い、母は、
「先生の機嫌が悪くなったら嫌だから、そんなことやめてね」と、
何とも昔タイプの二人で、こちらに対処するのも大変だ。

でも私は、新聞で病気についてのシリーズの記事を読んだり、
色々な情報から、今の時代は、インフォームドコンセントの大切さ、
セカンドオピニオンを求める正当性は認識していたし、
時々、総合病院で薬剤師をしている友人の意見等も参考に、
昨日、母の入院に付き添いで行った折に、ナースステーションで、
治療の副作用について聞いたり、もう一度、母のいない場所で、
先生に、母の体の現状や治療方法の詳細を聞きたい旨と、
この4,5日の間に、私が仕事の合間に病院に向かえる
細かい時間帯を伝えた。それをメモしながら、親身になって
話を聞いてくれた看護婦さんは、若い婦長さんだった。
(夜、先生から電話があり、ちゃんと話を聞けることになった!)

父が1回目の入院をした時、この大病院は、相当古くて汚かった。
2回目に入院した時は、立て直している最中で、殆どが新しく
立て直されていたが、庭や受付周りはまだ工事中だった。
今回は、全てが新しくなっていたので、見違えるほどきれいな
病院になっていた。良かった。病院は、明るくて、きれいに限る。
病院、というだけで、健康な人間さえめげそうになるのだから。

病室に案内され、着替えていた時に見えた母の体は、
痩せ細って痛々しかった、、。
私には妹が一人いて、妹は病気でずっと家にいる。
父が退職するまで、その妹の面倒を一人で
何十年もみてきたのは母だ。
私は、自分のしたいことを思いきり好きにやってきた人間だ。
そのやってきたことが、今の様々な仕事に繋がっている。
それは、そうやって病気の妹をみてくれていた
母がいてくれたからだ、、。

朝、病室に案内されるのを待っている間、
入院患者ばかりが待つ待合室で、涙を流している奥さんがいた。
旦那さんは、奥さんの手を握っていた。
(夫婦で来ていたが、奥さんの方が入院するようだった。)
母は冷静で、いつもと何一つ変わった様子は無かった。
待っている入院患者さん達の中で、誰よりもたくさんの荷物を
持って来ていた!(なんと青竹踏みの板まで入っていた!!)

そんな母が、着替えを済ませ、荷物の整理をしながら、
「すみよだけが頼りなんだから、頼むわね」と、ぼそっと言った。
すがるでもなく、嘆くでもなく、ごくごく普通に出た声だった。

、、、それは、私がここ数年ずっと考えていたことだった。
高齢の父と母。病気で面倒を見る人間が必要な妹、、。

家族の為に何一つしていない私が、これからできるささやかな事は
この小さな私の家族を支えることだろう。
(去年のライブで歌った、父と母に向けて作った曲は、
そんな私の、小さな小さな反省歌だった。)

大丈夫だよ、おかあさん。
私は今のところ、小さな怪我や故障はあるけれど(剥離骨折した指と
膝の痛みが取れなくて、ちょっと辛い時もありますが)極めて元気、
風邪一つひかず、(唯一、太刀打ちできないのが花粉症だ!)
バンバン働いていますよ!
父もいるし、安心して自分の治療に専念して下さいね。
長い間、ひたすら家族の為にばかり生きてきたのだから、
こんな時くらいは、自分のことだけ考えて下さいね。

、、、と、こんな事を書いているのを母が知ったら、
怒るだろうなぁ、、、。
母は、プライベートな事を人に言うのが大嫌いなので、、。
でも、そのくらい強気の母の方が、病気にも向かっていけるでしょう。

頑張れ、おかあさん!!!










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自宅レッスンに来ている中で一番家が近い、Mちゃん。
(徒歩3分くらい?)
彼女は私の高校の後輩でもあります。(ものすごく後輩ですが!)

レッスンに来るようになって、早や1年。
時間は30分と短いのですが、
近いことが幸いして、毎週レッスンに来ています。

歌うことが大好きなMちゃん。
発声、滑舌(かつぜつ)、歌、と、
毎回熱心に練習をしてきます。決して手は抜きません。
音名を読むのも苦手な彼女は、楽譜のメロディーの下に、
ドレミ〜の文字を書いて、一生懸命、音程を取る練習もしています。

私の家に飾っているもので、奇麗なものに対しては、
「わぁ、きれい」、
時間を勘違いして遅刻してきた時は、
心底申し訳無さそうに「すみません」と謝る、
人見知りせずよくしゃべり、自分のことも色々話してくれるMちゃん。
そんな彼女は大学4年生。そろそろ就職活動に入ります。
「Mちゃんは本当にわかりやすいね」と私が言うように、
裏表の無い、嘘の無い、そして、感受性の強い女の子です。

そんなMちゃんだから、彼女の歌にはいつもメッセージがあります。
ところが初めて英語の曲をレッスンした時、何も伝わってこないので
私は思わず「この歌詞は何て言っているの?」と尋ねると、
「すみません、よくわかりません、、」と謝ってきました。
伝わらない理由は、それでした。
すぐ反省した彼女は、次回のレッスンまでに、
英語の歌詞を自分のものにしてくる約束をしました。

次のレッスンの時、彼女はちゃんと約束を守っていました。

帰りがけ、彼女と歌詞の話になりました。
その時、Mちゃんは「おかあさんとよく、この歌詞は、
こんな意味かなぁ、とか、私はこんな事を言いたいんだとと思うわ、
とか、歌詞について話をします」と、玄関で言いました。
私は「へぇー、いいねぇ、そんな話をおかあさんとしているなんて。
仲がいいね。」と言うと、彼女は慌てて、
「でもマザコンじゃないですよー」と付け加えて帰って行きました!

私は、歌詞の感じ方を会話できる、
そんなMちゃんとおかあさんの関係が、
とても素晴らしいと思いました。
「この話、HPに書かせてもらっていい?」と彼女に聞いた私。

Mちゃん、本当に書いちゃいましたよーーーっ。




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