大学生のときに某大手スーパーのバックオフィスでアルバイトとして働いていたが、
丑の日に店頭でウナギを売る人がいないといわれ、急きょ借りだされた。

札幌の大通公園のすぐそばで、観光客も買い物客もビジネスマンもたくさんいるところで、
1日中声を張り上げながらウナギを売ったのだが、
その日は天気がいまいちで、通りかかる人がウナギに興味をなかなか持ってくれない。


それでも数時間たつと、やはり知り合いが目の前を通ることが何度かあった。

できればやりたくなかったけれど、声をかけると、
皆一様に「あれ?どうしたの?」と言ってくれる。

それで初めてその日が丑の日だと気づく人も実は多かった。
何人かは購入してくれて非常にうれしく思った。

閉店後、残ったウナギを1枚「おつかれさま」という言葉とともにいただいた。

大学生にはめったにできない贅沢。

自宅に持ち帰り、ご飯に載せておいしくいただいたのを覚えている。
それ以来毎年、丑の日になると思い出す思い出である。