儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
著者:米澤 穂信
販売元:新潮社
発売日:2008-11
おすすめ度:4.5
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上流家庭・格式あるお屋敷・お嬢様・使用人・離れ、となればダークな世界で何かしら起きると相場は決まってるもんです。

読んでて頭から離れなかったのは『お帰りなさいませ、ご主人様』なメイドとご主人様の嬉々とした世界。でもこの本の中はまったく正反対で黒いです。帯のキャッチコピー【ラスト一行の衝撃】にそそられて買ったけど、さほど・・・でしたね。
キャッチコピー負けはもったいない。そこまで書かなくても十分楽しめたのになぁ・・・。5編あって全体的にみたら星3つだけど、個人的には【玉野五十鈴の誉れ】が胸にずっしりと黒く残ったので評価ちょい上げ。本書のゾクゾクとする雰囲気は凄く好き。【玉野五十鈴の誉れ】をもっともっと息苦しくなるほど書き上げて1つの小説にして欲しかったなぁ〜。これ読んだ時、私の中に潜んでる腹黒さを垣間見た気もして更に寒くもなったわ。

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