幕末史 | |
新潮社 2008-12 売り上げランキング : 1500 おすすめ平均 目から鱗の「幕末史」 歴史の見方、捉え方。 まるでその場にいたような・・・ |
黒船来航から西南戦争まで、25年の幕末史がこの1冊に詰まってるとなれば駆け足でなければ終わらないってもんで。小説のように主人公を決めて云々といったスローペースではないので、ガガーッと幕末期の全体を追うにはもってこいの本でしょうか。が、駆け足過ぎて淡々と進むとこもあったりで睡魔が襲うこと度々・・・。ですが中盤の鳥羽伏見の戦いで、薩長同盟によって錦の御旗が翻り『朝廷に弓は引けぬーっ!』ってことで将軍慶喜が江戸へスタコラサッサと逃げ、勝海舟と西郷隆盛の会談で勝海舟がとてもかっこよく面白くも書かれていて最後まで一気読みとなりました。著者半藤さんの勝海舟への肩入れもあるんでしょうかね。本書を読んで思い出したのですが、鳥羽伏見辺りの時代背景の小説を1冊をあげると、浅田次郎さんの【壬生義士伝】 史実とは異なるかもしれませんが、南部盛岡藩を脱藩したひとりの侍が主人公で、南部訛りで泣かせるドラマが出来上がってました。本書読後は司馬さんの本と合わせて読むのもまた面白いかな、とも思いました。まあ、兎にも角にも前回読んだ昭和史も幕末史もガガーッと日本の流れを知るにはとても勉強になりました。
錦の御旗
官軍のしるしである旗
戊辰戦争中の薩摩藩の藩士
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