いつも読書人 

《イツモ ドクショビト》 最近いっつも読書してる。 手にした作品の感想と、たまにすもも日記。

塩野 七生

レパントの海戦 / 塩野七生4

レパントの海戦 (新潮文庫)
レパントの海戦 (新潮文庫)おすすめ平均
starsオスマンの膨張を防ぎきった一大海戦
stars歴史の教科書ですか?
stars地中海の落日
stars世界史上の転機の海戦をドラマチックに描く
stars地中海世界の時代が…

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地中海での【天下分け目の決戦】完結

1453年コンスタンティノープル陥落から100年以上経ってはじめての勝利。無敵であったイスラム教徒にとっても聖戦となり、十字と半月が激突した戦記物三部作の完結編。緊迫した情勢の中、自国と暗号による交信をする外交官の件は、この一説だけでもひとつの物語が出来るのでは?と思うほどおもしろくも書かれてる。オスマン帝国では海賊や奴隷となってるキリスト教徒を使い、神聖同盟では教王・スペイン・ヴェネツィア共和国・ナポリ王国・ジェノヴァ共和国・マルタ騎士団と、ドタバタで出来上がった連合軍。ゆえに足並み揃わずさまざまな国としての思惑なども邪魔をし少々危なげ。
レパントの海戦では他の2作品と違い、終盤に書かれたたった1日の大激戦。でもその大激戦を盛り上げるに十分な゛前置き゛でもある前半部分なので、後半に向けてムクムクと気分が昂ぶってくるんだなぁ。巧い。
さてさて、ここ数日間はすっかり塩野さんにハマってた。やっぱ塩野さんが書くだけに、本書ではどうしてもキリスト側に肩入れしちゃう傾向は否めない。がしかし、カリスマ的資質を持ったカリスマ支配型と見えるオスマン帝国、イスラム教徒の方に私の関心がいってるのは間違いなし。

たぶん・・・ですがどれを最初に手にしても地中海での戦いを知るに不足はないかと。でもやっぱ順番に読んだ方が観戦する熱の入りようは違うかと。
 撻灰鵐好織鵐謄ノープルの陥落】
◆撻蹇璽疋硬膵極謬】
【レパントの戦記】

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ロードス島攻防記 / 塩野七生4

ロードス島攻防記 (新潮文庫)
ロードス島攻防記 (新潮文庫)おすすめ平均
stars騎士vs兵士
stars一方的に聖ヨハネ騎士団に肩入れしたくなるほどの名小説
stars文句のつけようがない名作
starsいまの日本に活かせる話
stars個人を前面に出した地中海戦記中の異色作

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聖ヨハネ騎士団が守るロードス島での攻防戦

もともとキリスト教の歴史について詳しくないので説明らしい説明というのは書けませんが、この本によって聖ヨハネ騎士団とは?が初心者でも分かる本でした。キリスト教が輩出したこの騎士団の医療事業とは。どのような経緯で騎士団がロードス島にたどり着き、海賊行為を含めた戦争が行われたのか。そして本筋でもあるオスマン・トルコ皇帝マホメッド二世を曽祖父に持つスレイマン1世との攻防戦はどうなったか。このロードス島を守る聖ヨハネ騎士団の最後は涙ぐましい戦いであって、なんだかとても切ない幕切れなんだなぁ。スレイマン1世が紳士的であるから余計だったりする。【コンスタンティンノープルの陥落】と同様に攻防戦を期待するとちょっとガッカリだけど、なかなか奥の深い小説になっててこの時代背景から得られるものは多い。色々と学べる作品です。

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コンスタンティノープルの陥落 / 塩野七生5

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)おすすめ平均
starsビザンチン帝国終焉のドラマ
stars東ローマ帝国の終焉を見事に小説化
stars東ローマ帝国版 落城物語。
stars歴史を感じさせる
stars甘美でスリリング、それでいて歴史の醍醐味が溢れ出る

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東ローマ帝国コンスタンティノープルVSオスマン・トルコ皇帝マホメッド2世
攻防戦を書かれた作品。


以前に大聖堂 / ケンフォレットで゛物語゛の面白さを知って、「日本にはこんなに夢中になれるほど物語を面白く書ける人がいるだろうか・・」と思ったけど、私的には塩野さんのこの作品は大聖堂と張り合うに十分な゛物語゛の面白さがありました。たった250ページの中にギッシリと歴史の残酷さと面白さが詰まってて、しかもつい最近では宗教のことを勉強中でもあったので、内容を理解出来ることにとても幸福感がありました。この読書の流れはちょっとさかのぼり過ぎか?とも思うけど、まあ、間違ってはいないなと。しかしすんなりと話を呑み込めたワケではなく、第2章までは4度も読み返してた(笑
そして「ん?」と感じた読み始めでの違和感は、「現場証人」としてコンスタンティンノープルの陥落に関わった実在架空が登場し、その登場人物の感情が書かれてたことには驚いた。喋ったりおもいをはせたりもするこの本はちょっと他とは違う?でもこんな感じの本は、ローマ人の物語よりも好きかも。

゛豊富な資料を駆使して書く゛と解説してるだけあって、表紙に忠実な内容でした。読みながら表紙で位置関係を確認するのも楽しい。
【表紙イラスト:ベルトランドン・ド・ラ・ブロキエール「海外の旅」写本 パリ国立図書館蔵】

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赤地に白の半月の旗が突き立ったシーンは「嗚呼・・」と鳥肌。



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ローマ人の物語(ローマは1日にして成らず)上・下 / 塩野七生4

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)    新潮文庫おすすめ平均
stars初心者に最適
stars年表として読むよう薦めます
starsいい意味で
starsローマ建国の歴史を知りたい方にお勧めします
stars同じヒトという種でこうも違うかと。

ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 新潮文庫
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)    新潮文庫おすすめ平均
starsローマ人、その愚直なまでの勝気。
stars王制から共和制へ
stars積み重ねています。
starsギリシャから2000年以上経って
starsアテネとスパルタとローマ

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再読に再読を重ねて、また再読。

1巻は3回、2巻は2回の再読。面白いのも確かなのですが、初心者の私には時間を置いてしまうと内容をスッパリ忘れてしまうとういう、実に面倒でお馬鹿な脳ミソを持ってるための、再読再読また再読となってしまった本。なワケで、ここまで繰り返せばいい加減覚えました(笑)
ローマのみならず、ギリシャとの関係や、ローマを固めていくまでの過程、近隣の他民族との戦いや、ケルト民族にどん底に蹴落とされてのケルト・ショックからの立ち直り、そして同盟の見直しやローマ連盟の確保と、政戦略上の街道造り。日本で言えば戦国時代にも似たイタリア半島統一で上下巻は幕を閉じるといった感じ。まあ、事細かに描かれてるのですが、基本的にはこのようなプロセスよりも戦いの記述の方が私には面白くもあり興味もあるので、後半のターラントが依頼した王国エピロスの王ピュロスとローマの戦いが特に私を惹きつけてくれました。次に読む時はハンニバル3巻はまとめて読んだほうが良さそうだわ。じゃないと又忘れちゃう(汗

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ローマ人の物語《1》 / 塩野七生5

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
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新潮社 2002-05
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おすすめ平均 star
starいい意味で
starローマ建国の歴史を知りたい方にお勧めします
star同じヒトという種でこうも違うかと。

空いた時間にサクサクと読める分かりやすさと手軽さ。

文庫版の表紙が気に入ってます。ブックカバーいらず。冒頭に『著者から読者にあてた長い手紙』に書かれてる《本造りにはグラツィア(優美)を欠いてはならない》は、本書を手にして頷けました。諸民族の話から七つの丘など、地図を挟んで分かりやすく書かれてあって、歴史にありがちな《置いてけぼり》にならずに済んだ事は、初心者の、しかも今現在全37巻出ていようとも、読み続ける意思は固くなったかな。
そぉいえば・・、信長の野望とかシムシティとかの育成ゲームが好きでして。人口増えると美術館が建てられるようになるとか、経験値上がると外濠が出来上がるとか、1時間放っといても大して変化のない地味なゲームが好きでして。そんな更地な場所から苦戦しながらも徐々に徐々に繁栄されていく様を見るとワクワクするんですよね。まあ、本書読んでて同じ気持ちになったってだけの事ですが(笑)ロムルスによって建国されるローマ。ブルータスによって王政から共和制への大変革。のち成文法制定のため、視察団を先進国であるギリシャへ送り、後半はアテネとスパルタを主とするギリシャに繋ぎ、先が気になる所で【ローマは1日にして成らず】下巻へ続くと。文庫版はとても薄いので、もう1度読み返して、でも続けると膿んでくるので(長いので挫折を警戒気味)日を置いてゆっくり進めていきましょう。


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ローマから日本が見える / 塩野七生4

ローマから日本が見える (集英社文庫)
ローマから日本が見える (集英社文庫)
集英社 2008-09
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おすすめ平均 star
starよいおさらいに
star古代ローマと組織論
starローマと「指導者」

 初心者の私には、とても良い入門書でした。

なんとなく、視点をバヒューンとイタリアへ飛ばしてみました。しかし悩みましたね。ローマ史なんてど素人の私にはどっから手をつけてよいもんかと。本当は塩野さんの【ローマ人の物語】を読みたかったけど、いやいや、まずは予備知識でしょ・・ってことで選んだ本書は正解でした。『はじめに・・』と最初のページに書かれたことは、まさに初心者ウェルカ〜ムな丁寧な始まりだったので、すんなり入り込めました。
すっごい要約すると、古代ローマの生き方が、混迷する日本の【道しるべ】になることを祈りつつ書き上げた内容。例えば改革・リストラ・貧民問題・税金・教育など。勿論、古代ローマで活躍した政治的人物や戦略家なども魅力満載で出てきました。
『日本のビジネス誌で【指導者の資質】というテーマであげられてる【決断力・実行力・判断力】などは、人の上に立とうとする以上、この三つの資質は当然持ち合わせているべきで、改めて採り上げるまでもない。結局のところ、日本ではリーダーの意味を理解されていないのでしょう。』と、ビジネス誌を敵にまわすほどの厳しい評価などもあり『ふはぁ〜』な感じでした(笑)まあ、そんな所も新鮮で興味深くもあり面白かったです。

塩野さんゴリ押しの100点満点リーダー
賽は投げられた』の
ガイウス・ユリウス・カエサル
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