いつも読書人 

《イツモ ドクショビト》 最近いっつも読書してる。 手にした作品の感想と、たまにすもも日記。

その他【あ・か行】

三面記事小説 / 角田光代3

実際の事件を元に書かれたフィクション。

気づけば全身に力を入れて読んでた。気を抜いたらズブズブと沼に沈んでしまいそうな小説。実際の事件を元に書かれた作品で、角田さんのさじ加減で如何様にもなりうるおどろおどろしい内容となってました。あまりテレビを見ないけど(というか仕事でニュースは見逃してる)yahooニュースなどでは「嗚呼、またこんな事件が・・」な程度で情報は得てる。そうして毎回思うのは、この報道(情報)はどこまで信憑性があるのか?ということ。若い頃は鵜呑みにしてたけど、最近は歳のせいか読書をしているせいか、半信半疑で見聞きしていることが多い。例え後から修正したとしても、もし間違った情報が1度でも流れてしまってはそれは延々と一人歩きしてしまうし、もし自分が当事者になった場合、「それは事実と違う!」と叫んだところで警察に拘束されてたらこの叫びは誰にも聞こえない。要するにわかんないんだよね。こっちサイドはニュース意外に実際に何が起こってたかなんて。(こんな感想を゛悪人゛にも書いた気が・・)だから三面記事に載る事件はどちらの側にも「気の毒だな・・」と思うようにしてる。なんだかそうしないと自分が当事者になった時、罰があたりそうな気がして・・・(苦笑
で、本書に感想に戻すと・・・短編で6つの事件が載ってるんだけど、最後の章を除いた全てが嫉妬、妬み、独占欲など全部エゴだな〜って思った。まったく自分にない部分とは言い切れないので(本書で共感する部分は無いけど)夢中になって読んでしまう1冊。終始空気が重いので、元気な時に読むのが◎かな。

三面記事小説 (文春文庫)
三面記事小説 (文春文庫)角田 光代

おすすめ平均
starsリアルな肌触り
stars面白かったです!
stars質の高いサイコホラーをどうぞ
stars愛を感じる犯罪
stars素晴らしい想像力。

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弁護側の証人 / 小泉喜美子3

弁護側の証人 (集英社文庫)
弁護側の証人 (集英社文庫)おすすめ平均
starsだまされれば面白いが・・・
stars誰もがだまされる ”叙述ミステリー”の白眉
stars絶対映像化出来ない作品
stars現在でも楽しめる古典
starsゆっくり味わってほしい名作だと思います

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絶対騙されない!という貴方へ挑戦状の1冊。

騙された。でもこれ、なんと50年ほど前のミステリー小説。なるほど・・と納得してしまうほどセリフやストーリーが少々古臭い。だからどぉもテンポがさぁ〜って別に負け惜しみじゃない。しかしキレイに騙されたなぁ。。。
終盤で真相を明かしてるんだけど、すっかり騙されちゃってるから「この人なに言ってんの?」で全然気づかなかった。あまりにも無防備だったわ。この手のトリックは以前にも似たやつ読んでるのになぁ〜。まさかのダブル惨敗。ちなみに解説は道尾秀介さん。帯には【道尾秀介氏 大絶賛】と太鼓判付き。うんうん。道尾さんが好きそぉなトリックですわ。時代を感じてしまう物語ではあるけれど、終盤の証言シーンの勢いは時代を感じさせず、前半とは違った、今世紀でも十分通用するであろう後半での怒涛の巻き返しには拍手します。

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城は踊る / 岩井三四二3

城は踊る
城は踊る角川学芸出版 2010-01-14
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おすすめ平均 star
star面白い戦国ダーク・ファンタジー

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お偉方の私利私欲に踊らされながらも、落城を目指す地侍衆。

本書の設定はいわゆる「城攻め」を全面に出した作品で、これから先、さまざまな時代小説を読むにあたって、本書を読むと読まないのでは戦シーンでの熟読度が大きく変わるのではないか!・・と思うほどな戦国本。しかもドリフなみなドタバタ騒動も展開する。がしかしちょっと惜しいかな・・。やはり今回の時代小説もいまひとつ奥深さが物足りなかった。あのドタバタにも、もうひと捻りのユーモアさが欲しいところ。嗚呼・・どぉやら私は(歴史)時代小説に限ってやたら貪欲らしい。特別に期待しちゃう作品には「あんた何様?」ってぐらいむさぼり求めてしまう。だからどぉしても個人評価が厳しくなっちゃうんだなぁ。
「すわ戦!」と陣触れを受け数千人と参陣する地侍衆。そんな方々から集まる中で足軽合わせ11人ひきいて参陣する久四朗を主人公とした物語。無理難題の主命で先陣も引き受け、がむしゃらな1番槍で褒賞を目指し獅子奮迅な活躍もみせる地侍衆。城攻めに徹底した戦国物で、なかなか他に類を見ない面白い設定でした。ちなみのこれ「縄田一男氏絶賛!」本です。

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忍者烈伝ノ続 / 稲葉博一3

忍者烈伝ノ続
忍者烈伝ノ続角川学芸出版 2010-02-11
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おすすめ平均 star
star必読!!

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『縄田一男氏絶賛!!』にハズレなし。

最近気づいたことなんですが、とても分かりやすい&私好みな歴史時代小説の帯には『縄田一男氏絶賛!』が付いてる。そぉいえば・・と、前回読んだ【早雲の軍配者】【武田家滅亡】の帯にも縄田氏絶賛と書かれてたのを思い出しました。調子こいてもう1冊、縄田氏絶賛!の本を買ってみたりして。まあ、これはまだ未読ですがかなり期待しております。帯に裏切られること度々でしたが、ここへきてやっと期待を裏切らない文芸評論家のオススメ帯と出会えることが出来てちょっと嬉しい。
さてさて、本書は忍びから見た織田信長の時代という事で、最近では珍しい視点の時代小説。もともと忍者物があまり好きではない私ですが、本書は忍びの視点もあるが、全てが忍術妖術で構成された物語ではなく、織田信長が浅倉家で燻っている足利義昭を捧げ、天下統一を成し遂げようとするまでの時代の流れがひじょーに分かりやすく書かれてました。そうして進んでいく中で、要所要所に忍びの活躍や畿内近国の情勢、諸大名の足取りや思想が書かれてあり、更にラストは反織田政権の松永久秀が篭る信貴山城を総攻めする織田連合軍。陽の当たることのない忍びの活躍ぶりが、このラストで大きく語られてるなぁ・・と。山岡荘八の【徳川家康】をひぃひぃと息切れしながら1年かけて読破した私としては、時代背景の奥深さや大名武将の活躍が物足りずで評価は普通になったけど、さらりと通して時代を知るには十分な小説でした。で、最後に気づいたのですが、これって続き物だったんですね。よくよく見てみると表題に「・・ノ続」と書かれてありましたわ。どぉやら最初をぶっ飛ばしたもようです。。。

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天地明察 / 冲方 丁4

天地明察
天地明察おすすめ平均
stars久々の読後感
starsラストがいただけません
starsかわいい主人公とおもしろいお話。
stars虚心坦懐【ちょっとネタバレ】
stars関孝和評伝への長大な予告編として読む

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算数オタクが暦を作る。異色の歴史時代小説。

確かに歴史時代小説。だけど【のぼうの城】と同じライトな感覚で読むと挫折する。そして戦が無い。会津藩初代藩主、保科正之という名宰相によって戦国の世における侵略と防衛を葬り、【飢餓は名君の名折れ】と言い自ら民の生活向上に力を入れ、民生よる権威の大逆転を志した(素晴らしい人だ)時代背景。なので返す刀もすわっ!もない。そして主人公は無骨な武士ではなく、実直、素直な算数オタク。この算数オタクこと渋川春海のながいなが〜い日本独自の暦を作るお話で、挫折、喜びを惜しげもなく春海が表現するので感動もしちゃう1冊。発するセリフも泣けてくる。こりゃ確かに異色だわ。
主人公も魅力的だけど、友情出演してくる顔ぶれもまた凄い。民の生活向上に半生を送った保科正之。水戸の御屋形様こと水戸藩二代目藩主、ミーハーでちょい悪オヤジで頼もしい水戸光圀。そしてバカをさらすようで嫌なのですが「さんすう」と「りか」が不得意な私の中では知名度が低い、関孝和も出てる。この人って凄い方なんですね(で片付ける程度・・)やっぱ「しゃかい」が好きなんで保科正之と水戸光圀に目がいってしまうな。うん。本屋大賞ノミネート作品だけあって読み応えは十分な1冊。「さんすう」と「りか」が好きな方は特にオススメ!

せっかくなので、ここで本屋大賞ノミネート作品をご紹介
★1Q84 村上春樹
★神様のカルテ 夏川草介
★神去なあなあ日常 三浦しをん
★植物図鑑 有川浩
★新参者 東野圭吾
★天地明察 冲方丁
★猫を抱いて象と泳ぐ 小川洋子
★船に乗れ! 藤谷治
★ヘブン 川上未映子
★横道世之介 吉田修一

読了作品
1Q84 村上春樹】【神去なあなあ日常 三浦しをん】【天地明察 冲方丁】【横道世之介 吉田修一
こぉ改めて見ると、私には「このミス大賞」よりも「本屋大賞」の方が相性合うみたい。全部読み応えありでオススメ出来る作品ばかりだわ。ノミネート作品で、『これはっ!』な作品は是非とも私にオススメしていただきたい。
あと「山本周五郎賞」も好き【ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎】【夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦】【邂逅の森 熊谷達也】【パレード 吉田修一】などなど。
ちなみに直木賞は読書人なら読まねばならぬ・・な強迫観念がつきまとうから、努めて読む割合かなぁ。でも初めて読む作家の最初のいっぽは直木賞から入るのが多めだったりする。

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教室の亡霊 / 内田康夫2

教室の亡霊
教室の亡霊
中央公論新社 2010-02-10
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教員採用汚職事件に迫るミステリ

これは浅見光彦シリーズ最新刊なんですね。ほほぉ。舞台は群馬県の中学校で新人女性教師が事件に巻き込まれるお話。で、ふっと思い出したのが湊かなえさんの『告白』。出だしはシリアスな感じで期待してたんだけど、だんだんとサスペンス劇場のようなノリになって私の好みとは違うなと。まあ、シリーズ物だから熱烈なファンもいらっしゃるんでしょうね。最近の私もシリーズ物漁ってますし。で、本書は近所の本屋で1位。あぁ、もしかしたら店長の好みだったのかな?店長の思惑通りになった私。。。
しかし驚いたのはこの本で知った2008年の教員採用汚職事件。賄賂の額や不正となった経緯、そして被害者の悲痛な叫びなどなど。色々と調べてみると実際の事件と似通う内容で『こぉゆう流れで不正が行われたのか・・』と、それぞれの暗雲が見えたりもして、その点とても興味深い設定だった。
謎を追い真相を明かしたい気持ちは膨らむので、先が気になるのは確かなんだけど、人物描写が軽めに感じたのもあってちょっと残念。でも読みやすいのは確かなので、内田さんが書かれてる歴史大河小説【地の日 天の海】は読んでみたいと思う。の前に、じっくり読む時間が欲しい・・・

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