いつも読書人 

《イツモ ドクショビト》 最近いっつも読書してる。 手にした作品の感想と、たまにすもも日記。

その他【な・は行】

百瀬、こっちを向いて / 中田永一2

噂の覆面作家に初挑戦。

○○と気づくのが遅いのかそれとも並なのか。そもそも○○を読んだことがない私。あらすじや他のブロガーさんの感想などを見ると面白そうだなぁ〜とは思ってたけど、結局今日までズルズルと延びて未読のまんま。
旬な作家が他に多く出始めて今さらな気持ちもあったから、あえて中田さんで挑戦してみた。学園物(?)恋愛小説で4つの短編集。この私が恋愛物イケるか!?と思いながらも最後まで読めたのは、本から微量で漂ってくる不穏な空気かな。単なる恋愛話しでは終わらせない何かしらの仕掛けがあるので、こういった空気をかもし出す作家さんは天才!と思ってるので嫌いではなかった。問題があるとしたら今の私が学園物の恋愛を求めてなかったってことかなぁ。。。

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)
百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)中田 永一

おすすめ平均
starsとにかく手だれ
starsさわやかな恋愛小説
stars学園ラブコメディー漫画のよう
stars表題作より、他の作品のほうがいい。
stars技巧的には職人的な巧さが光っている

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オーディンの鴉 / 福田和代4

オーディンの鴉
オーディンの鴉朝日新聞出版 2010-04-07
売り上げランキング : 114

おすすめ平均 star
star巨悪を巨悪側の得意技で懲らしめる痛快サスペンス

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ネット社会で、どこまでプライバシーは守れるのか。

これは記憶に残る作品でした。時代を進むごとに巧妙な技を駆使した作品や意外な着目や発想、独特な文章力などで刺激に飢えた(なにしろ驚愕という帯に弱い)読者を満たし、賞を得たり口コミで広がったりと。作家さんの技や意外性で話題にのりますが、本書はどちらかというと特別に珍しい構成ではない。ネットの闇に迫った話で比較的ありがちだけど、今や車と同じで一家に1台のコンピューターは当然で、MixiやTwitter、はたまたATMや監視カメラなどから情報が漏れ、我知らずのうちに個人情報がネット上に晒された場合の恐怖が書かれてあるので他人事ではない内容。まあ、そこまで何者かにマークされるほど知名度のある私じゃないし、ばらされて困ることが・・無いわけでもないけれど、いやいや、やっぱばらされちゃ困る秘密あるわ(笑)がネット流出されて、普段の仕事熱心で真面目な部分よりも、ネットで流出された秘密のデリケートな側面だけで私という人間を計られたんじゃたまったもんじゃない。困る。ひじょーに困る。といった感想で、ミステリ&サスペンスで出来た作品。相手が見えない分、余計に怖くて先が気になり一気読みですよ。そして本書のヲタクはヒーローだ!かっこよいよい。コンピューターに詳しい友人1人は欲しいと心から思う。

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船に乗れ!(宜臍佞閥奏) / 藤谷治4

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏おすすめ平均
stars本格的「クラシック小説」の誕生!
stars目からウロコ!
starsこの本に乗れ!
stars「僕らの」小説。
stars読むと音楽が聴きたくなる。

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協奏ってどんなだろ?クラッシックへの興味をかきたてる小説。

すごーい。この私にクラッシック小説が読めた!触れたことのない世界を味わえるのって読書の醍醐味でもあるなぁ・・と日ごろから思ってる私には願ったりな作品。クラッシックに疎い私で不安もあったけれど、何かに一生懸命になってる姿を描く小説は熱く読ませてくれるもんなんです。そして活字でクラッシックに触れるとマイコンサートホールが頭ん中に出来上がるんです。近距離で演奏者の表情に触れることが出来る。これはVIPだ。ただちょっと残念なのは、曲を知らないので知ってる人よりは感動が薄れてしまってるのでは?と思うとひじょーに勿体無い。これは今までクラッシックを避けてた私が悪い。うん。しかし背景は高校生の青春小説にもなってて、これからどんな表情で演奏してくれるのか。どんな困難があって乗り越えていくのか。とても先の気になる作品でした。(?)のこの終わり方は(?)も気になります。この行方は是非見守りたい!
本書は本屋大賞ノミネート作品でもあって、この作品を紹介してくださったゆきひろさん木曽のあばら屋さん 有難う御座いました。

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女中譚 / 中島京子3

女中譚女中譚

朝日新聞出版 2009-08-07
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朝日新聞書評から。奥深い女中人生。

部屋の間取り図と書評はずっと見ていて飽きないんですよねぇ。で、目に留まったのが本書。もとは林芙美子、吉屋信子、永井荷風が描いた女中小説で、それらのトリビュート作品を、現代に蘇らせて出来上がった作品。らしいです。主人公であるお澄みさんの回想から入り込んでいく世界。
昭和初期のモダンで瀟洒な部分と、゛貧しさにぃ〜負けたぁ〜゛のさくらと一郎の昭和枯れすすきがバックで流れ流れながらも、したたかな女が全面に出た女中小説でした。なぜか女中物ってゾクゾクするんですよね。このダークな世界は毎回引き込まれます。自分の中の腹黒さを垣間見てしまったのは米澤穂信さんの【儚い羊たちの祝宴】でしたが、今回は、そぉ〜っと覗き見しちゃった感の残る作品でしたね。なんか癖になりそぉ。。

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秋月記 / 葉室麟4

秋月記

秋月記
角川グループパブリッシング 2009-01-26
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おすすめ平均 star
star藤沢周平氏を目指してほしい。
star『自分』を生き抜き、そして楽しむ―熱く生きた人々の鼓動
star充分面白いですが・・

この時代小説、なかなか読ませますよ。

面白いです。とてもいいお話でした。福岡藩の支藩だった秋月藩。本藩からの家老、宮崎織部と渡辺帯刀の専横に、主人公である間小四郎が正義に燃えて立ち上がるお話なんだけど、これが一筋縄ではいかないからグイグイと引き込まれる。映像化したならチャンバラシーンがあるであろう熱い戦いあり。藩の策謀あり、商人との巧みなかけ引きありで二転三転と話が進みます。そんな時代小説ならではの要素をしっかり持ちつつ、良い政治とは、人の上に立つとは。家族とは、絆とは。善とは悪とは・・と、色々考えさせてくれる本でした。特に仇討ちによる助太刀のところなんて、胸にジーンときました。私が窮地に陥る時、どれほどの人が助太刀に名乗り出てくれるのか・・・。あやつの友情は怪しいなぁ、という数人の本性を炙り出してみたいもんですわ。ふふ・・
さて、読後に知ったのですが、これって直木賞候補作品だったのですね。なるほど、と納得いく1冊でした。他のも是非読んでみたい。

秋月眼鏡橋
megane














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三たびの海峡 / 帚木蓬生5

三たびの海峡 (新潮文庫)
三たびの海峡 (新潮文庫)
新潮社 1995-07
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おすすめ平均 star
star戦争小説として
star海峡をこえる
starリアル!

戦時下、暴力や辱めを受けた朝鮮人の心情などが書かれた小説。

今まで読んできた戦争物はまったく違った物でした。太平洋戦争時、日本の占領下の朝鮮半島から九州の炭鉱へ強制連行され、そこで暴力や辱めを受ける朝鮮人主人公【河時根 ハーシグン】の物語。要するに日本人著者が朝鮮人側に立ち、日本人から受けた暴力などを、朝鮮人の心情で細かく描かれてる・・ということですね。同民族同士の複雑な心情も書かれてました。
実話に基づく話ではないけれども、この作品の根底に流れる思想は十分理解出来ますし、重く見るべきかなと。それにしても驚きました。歴史に残っている他国様々で行われてきた虐殺や、不条理な暴力を『そんなひどい事をする国なんて・・』などと言えなくなりましたね。本書に書かれている日本は『そんなひどい事をする国』とまったく同じでした。色々と教訓となる言葉が書かれていて、読んでよかった1冊です。
ところで、本書は【吉川英治文学新人賞】と、もうひとつ1993年の【このミステリーがすごい!】でも9位になってます。『え?ミステリー!?なぜ?』と思ったのですが、これはラストの方で納得しました。この重いテーマにこのミスの組み合わせには、少々違和感を覚えましたが、まあ、確かにラストはこのミス好みな終わり方だったかな・・と。最後に主人公と市長の一問一答はイイですね。スカッとした〜。

第14回吉川英治文学新人賞受賞
1993年 このミステリーがすごい! 9位


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