いつも読書人 

《イツモ ドクショビト》 最近いっつも読書してる。 手にした作品の感想と、たまにすもも日記。

その他新書の類

読書力 / 斉藤考4

何のために読書をするのか。

自分ではおよそ体験出来ない・・であろう(殺人や詐欺などなど)人物や堕落した人間を盗み見るような刺激を求めたり、素敵な間合いで笑いのツボを押されその作家をむさぼるように読んだり。ミステリで騙される快感やら派手なドンデン返しで悦に入ったりと、この手の内容はほとんど文庫本(娯楽本)かた得られるもの。著者の言うところの『精神の緊張を伴う読書』になるのかな。私が読書を始めた最初の頃は文庫一色でした。そして『文庫系と新書系をあえて分けるならば、文庫系の方が先に読書習慣に入ってくるのが自然だろう』とし、更に『文庫系をひと通りこなした後に新書系の読書が折り重なってくる』とはまさしく私の辿ってきた読書道とぴったり。みんなもそうなのだろうか・・・。たまたま私が合致したまでなのか。なぜか運命を感じたり。まあ、読書への入り口としては文庫から、とは私も思う。まずあのぶ厚さに怯まないことも大事かなと。
そして『日本には聖書のような唯一絶対の本、すなわち the book of books がないから、たくさんの本を読む必要があった』つまり『booksから価値観や倫理観を吸収する必要があった』とあり、これを読んで頭に浮かんだのが新渡戸稲造。ベルギーの法学博士から「宗教教育がない日本で何が道徳を教えているのか」と聞かれ、新渡戸稲造はヨーロッパの歴史、文学から多くの類例を引いて比較的宗教学的に書かれたのが「武士道」とあったのを思い出した。きっと稲造さんも沢山のbooksを手に入れ黙々と読書人になったんでしょう。しかし残念ながら「武士道」はまだ未読。なので以上の感想は想像ですがなんとなくリンクしてるような気がする。早く武士道を読まなければ!と、1冊読むと次に読みたくなる本が出てくるという『本は、本の連鎖を生む』ということも書かれてます。
著者は『本屋に行って自分の身銭を切って買え』と。『買うという行為に、決断や思いの深さも関わる』とのこと。うんうん。なるほど。ならばきっとブックオフでもいいと思うんです(笑)ちなみに私はブックオフでゲット。
もっともっと本を読みたくなることが書かれた本です。これからの人も、現在読書人にもお薦め。

読書力 (岩波新書)
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バチカン ローマ法王庁は、いま / 郷富佐子4

ローマ特派員が書くカトリック総本山の現在。(といっても2007年版)

ユダヤ教やイスラム教の本に食指は動く。でもキリスト教に関して興味薄な理由は何なんだろう。塩野七海さんの作品をもっともっと愉しく読む方法として、やはりもう少し私自身の関心をイタリアへ(となれば自然とカトリックへ)向ける努力をすべきであろうなぁ。と、そう思いこの本を最初の1歩にしたけれど、イタリアへキリストへの選択は当たりかもだけどちょっと、いやあまりにも現代に近すぎた。まあでも関心を示した確信はあったので。まず全ローマ法王のヨハネ・パウロ2世の持つカリスマ性。455年ぶり(す・・・すごい歴史だ)の非イタリア人ローマ法王でした。第二次世界大戦期に青年時代を過ごし、ユダヤ人の友人たちが弾圧されたのを目の当たりにしたヨハネ・パウロ2世の祖国は・・そうです。あのポーランド。先日【ポーランドのユダヤ】人を読んだばかりだったので、微々たる知識ですがその国の背景を浮かび上がらせることが出来ました。あと同性愛者や避妊等による肯定と否定に関して。宗教=保守のイメージがかなり強かったので、本書で『リベラルで敬虔なカトリック信者』が存在し、バチカンによる露骨なロビー団体なのでリベラル派に圧力をかけ法律をも左右する動きがあるということに興味がわきました。本書は2007年の作品なので現在がどうなってるのかおいてけぼりな私ではありますが、現ローマ法王べネディクド16世もヨハネ・パウロ2世同様に超保守的なドイツ人法王とのこと。うーん、なんか親子丼を例えに出すのも如何かなものかと思いながらもの意見ですが、『親子丼は好きだけど鶏肉がダメだぁ・・』みたい感じで、救済宗教とし(一例として)自己の弱さ恐れなどを軟化してくれる1つの手段とも思えるし、規律を守ることを厭わない私にとって総体的に嫌いではないんですが、その枠の中にコレがあるのはちょっとなぁ・・・と。しかしそんな私には困った時の神頼み程度で止めておけば済む話ですが、敬虔な信者には鶏肉を避けることも出来ず苦しい問題もありましょう。私が生きている間に劇的な変化が訪れたりするんでしょうか・・・。

バチカン―ローマ法王庁は、いま (岩波新書)
バチカン―ローマ法王庁は、いま (岩波新書)郷 富佐子

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アメリカのユダヤ人 / 土井敏邦5

そうだったのか!ユダヤ系アメリカ人

ブックオフの100円コーナーで購入。これは大当たり。主に前半はアメリカ在住ユダヤ人について書かれてて、イスラエルをどう思ってるか、パレスチナ問題をどう思うか、などなど。私の中では前々から気になってたユダヤ系アメリカ人の考えが多少でも触れることが出来たのでとても満足。意外にもパレスチナ問題への考え方が、私と同じだったことにビックリ。これは決して私がパレスチナに詳しいんだぞという自慢の意味じゃなくて、ユダヤ系アメリカ人も見聞きすることは結局メディアからの情報が多く、私たち日本へ流れてくる情報となんら変わりないんだな、という意味で驚きでした。
そして後半はイスラエル・ロビーについて。これはもう目からうろこだった。パズルが解けていくようで夢中になって読んだ。今にして思えばイスラエル・ロビーに関しては様々な書物に書かれてはいたんだと思う。でも政治とリンクさせて小難しくなってたからサラリと流して読んでた。でも本書に書かれてあるイスラエル・ロビーの実態はとても分かりやすく、私のように初心者には入門書として最適でした。後にイスラエル・ロビー団体と米外交政策というこれまでタブーとされてきた問題に光をあてた本【イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策】もレベルアップ目指して是非読んでみたい。
本書出版が1991年というからだいぶ古い。が、古いというのは時間が経過してるだけで未だ解決されていない問題があるということ。最近ではアメリカの強行で始まったイスラエル・パレスチナ直接交渉。これは結局どうなったんだろう・・・
 
残念ながらイメージなし・・でも岩波新書の表紙だからみんな一緒か。。
アメリカのユダヤ人 (岩波新書)
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starsアメリカのユダヤ人達が持つ価値観の多様性を知る為の好著
stars在米ユダヤ人の実態
stars入門に最適。
starsアメリカ在住のユダヤ人について

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緒方貞子−難民支援の現場から / 東野真5

緒方貞子 ―難民支援の現場から (集英社新書)
緒方貞子 ―難民支援の現場から (集英社新書)おすすめ平均
stars自分にもできることって ナンだろう
stars凄い。
stars世界に誇れる日本人のお一人が緒方貞子氏だ。
stars小さな巨人
stars人間の生き方、そして私に何ができるのか?

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難民支援の世界的リーダーに立つ日本人女性です。

63歳で国連難民高等弁務官(略称 UNHCR)に就任された緒方貞子さん。この国連難民高等弁務官とは、世界各地にいる難民の保護と支援を行う国連機関。第二次世界大戦後より援助を行い、もともと存続期間5年の暫定機関であったUNHCRは、大戦後も難民が絶つことがなく、結果的には暫定ではなく難民問題が解決出来るまでということで恒久的機関となる。そして1990年から2000年までのなんと10年間を、我が日本国より日本人女性の緒方貞子さんが就任。要するに難民支援のリーダーですよね。そしてこの就任された時代がいわゆる冷戦後となる時代で、国家間の戦争ではなく国内紛争によって特徴づけられる時代。もっと分かりやすく言うと一般市民を標的とする残虐な暴力がはびこった時代での緒方さんの献身的かつ精力的な仕事ぶり、が書かれてます。

確かに本書は難民がテーマですが、難民となってしまった人達の悲惨な状況が書かれているわけではないんですね。かわいそうとか、そういった感情ではなく、緒方さんもおっしゃってますが「怒り」が沸き起こってくる本なんです。中立の立場で行われている人道援助が、政治の駆け引きや軍事的な利害で絶えず妨害を受けていると、国に対して批判したりします。そうした中で前例を打ち破る難民の救済に道を開いたり、なぜ難民が発生してしまうのか。その原因ともなる時代背景もよく分かるし、今後どうしたらいいのか、どうすべきなのかも緒方さんははっきりと伝えてきます。本書が出版されてからすでに時が経ってはいるけれど、今後難民問題に対して日本国のすべき事、なども書かれてるので多くの人に読んで欲しい!と思う1冊でした。読んで今すぐ何かに繋がるわけじゃないけれど、知っておくことは必要だと思う。大事だと思う。そして募金箱見たら募金しようと思う。うん。

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アーロン収容所(西欧ヒューマニズムの限界) / 会田雄次4

アーロン収容所―西欧ヒューマニズムの限界 (中公新書 (3))
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不謹慎と思いながらも笑ってしまう、日本人捕虜のおはなし

とても読みやすかった。見たこと経験したことを、言葉を飾らず素直に描かれてました。非道なことが行われていたのかと思いきや・・・
捕虜とされた日本兵が仕返ししようと一計を案じたり、ビルマの貧しい部落と約3千の収容所の兵隊との闇取引、算術の出来ない英軍に苛立ち、風習、信仰がまったく違い、ぜんっぜん約束を守らないインド兵に拳振り上げて講義する日本兵。食料難での死活問題の打開方は泥棒で、英軍からかっぱらった品々で演劇部結成など、ホント不謹慎と思いながらもユーモアな内容にはニヤリとしてしまう作品でした。何も知らなければ怒りのみ残る事柄も、文化の違いに気づかされ、それによってのジレンマだと分かれば怒りも収まってしまうような、そんな自国と他国とを激しい怒りとユーモアを交えて描かれた作品。ちょっとそこらの戦争物とは違って新しく学ぶ事、多大でした。

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