いつも読書人 

《イツモ ドクショビト》 最近いっつも読書してる。 手にした作品の感想と、たまにすもも日記。

今野 敏

隠蔽捜査2 果断 / 今野敏3

果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)おすすめ平均
stars文句なしに素晴らしい
starsとても面白かった
stars警察内の造詣の深さに感心
stars文章が稚拙
stars出来不出来の激しい作者の出来がいいほうの作品

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他の警察物とは視点の違う、隠蔽捜査シリーズ第2弾。

たぶんね、読む時期間違えたっぽい。最近ぶっ通しで宗教やら歴史やら世界情勢やらで社会面オンリーで来てたから、ちょっと他のを・・と脇見をしたのが間違いだった。そのままぶっ通しで社会面を読むべきだったんだよ。どぉも物語に入り込めなかったなぁ。うん。あっ、あと警察物なら最近読んだエコー・パークが面白かったからかなぁ。エコー・パークの方が臨場感あって夢中になれた。そっかー、本を読むのにもリズムがあるんだなぁ・・・。
まあ、そんな違和感を抱えながらも読了した隠蔽捜査の第2弾。隠蔽捜査第1弾で長男の不祥事により大森署へ左遷された主人公の竜崎警視長。その大森署で事件解決へ臨んでいくんだけど、今回も犯人捜査云々よりも警察署内での動きがみせどころ。警察物っていうと犯人を追い詰めて行くのが醍醐味なイメージが強いけど、隠蔽捜査は第1弾よりは第2弾の方がミステリというか犯人探しが色濃く出てはいるものの、やはり他の警察物に比べると視点が違うので異色な感じがする。今回は特殊部隊でもあるSITとSATが登場。なにげこの2つの役割が詳しく分かったりで勉強になったり。警察物は警察物が読みたい!って時に読むのがいいわね。じゃないと勿体無いぞと。。

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ST 警視庁科学特捜班 / 今野敏4

ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)おすすめ平均
starsファンになった
stars色褪せない新・エンタテイメント
starsこういうスタイルもあっていいさ
starsありえない設定こそ面白い
stars硬い題名と内容のギャップに・・・。

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プロファイリングで犯人を浮かび上がらせる、今野氏異色(!?)な警察小説。

コーラだよと差し出されたドリンクを口に含んだら実はコーヒーだったみたいな、そんな表題と中身の違いに驚き。これはラノベとは言わないまでも、STと呼ばれる5人にはカラフルな色彩で個性を彩られたよう。そんな5人の名前に色が付いてて゛ゴレンジャーを連想させる゛なんて解説に書いてあるからもうゴレンジャーにしか見えないではないか(笑)このゴレンジャーが在籍するSTこと警視庁科学捜査研究所って、どぉやら実在する組織のようで、犯行手口などのデータを科学的に分析して、犯人像を導き出す捜査方法。【警察の足を使った捜査vsプロフェッショナル・ゴレンジャーの科学捜査】な感じで、この対立が熱くなかなか面白い。科学的に事件を解明するこの本を読んでると、事件は現場じゃなくて会議室で起きてるような錯覚に陥るわ。
本格的ミステリと言うにはちょっと脇が甘い感じがするけれど、今野作品にしては異色とも思えるこの5人が、今後どんなプロフェッショナルな技を見せてくれるのか楽しみ。桜庭一樹さんの【ゴシック】シリーズほどラノベってはないし、むしろまったく別物なんだけど、でもサクッと読めるシリーズ物にカテゴライズされる小説で、ゴレンジャーもこの手軽さもいい感じでした。
本書を紹介してくださった慧♪さん、ありがとうございます。

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同期 / 今野敏3

同期
同期おすすめ平均
stars面白い!!
stars警察の世界を堪能
stars深みが無い
starsよみやすく、中身が濃く、読後感が良い
stars不思議な感じ

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容疑者となった同期を救うために上層部へ切り込みを入れた警察小説。

う〜ん。今野さんの作品はまだ2作目だけど、個人的には「隠蔽捜査」の方が面白い。隠蔽捜査と違って今回は犯人捜しがありサスペンスにもなってて、本来はこっちの方が警察物の醍醐味とも言える要素が含まれてはいるんだけど、どぉも盛り上がりに欠けたかなぁ。でも警察物特有の複雑さで断念・・という事はなく、隠蔽捜査と同じく分かりやすい警察小説。横山秀夫さんの警察物とはちょっと違って、警察内部に切り込みを入れてく辺りが、今野版警察物の面白いところかなって思う。今回の場合は公安ってそんなとこなの!?と、かなり深層をつくあたりは興味をそそられたわね。

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隠蔽捜査 / 今野敏4

隠蔽捜査 (新潮文庫)
隠蔽捜査 (新潮文庫)おすすめ平均
starsよくできてます
starsかなり面白かった
starsあっさり味
stars東大以外は大学じゃない…!
stars心地よい展開

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警察組織の中に重点を置いた小説。

無駄がなくキレイにまとまってる作品だった。連続殺人が起こるんだけど、犯人への接触がなく、エリート中のエリート警察庁と警視庁、そして所轄などと終始警察組織の中で話しが進み、展開も速く人物に鋭さもあって面白い。主人公である竜崎伸也の冒頭では「どぉも好きになれないタイプだなぁ」が第一印象だったけど、読み進めるうちに竜崎の持論にいちいち納得させられ、読後はすっかり堅物竜崎の虜だったり。ちゃっかり家族小説っぽくも出来上がってて上手く全体に絡み合ってた。ミステリーでもサスペンスでもないけど、事件に真っ向から立ち向かうエリート官僚は珍しい設定でもあって面白い。大森署以降も凄く気になるので、こちらのシリーズ物も要チェック★

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