いつも読書人 

《イツモ ドクショビト》 最近いっつも読書してる。 手にした作品の感想と、たまにすもも日記。

佐々木 譲

笑う警官 / 佐々木譲3

追う警官、逃げる警官、守る警官。

どうやら北海道警察で実際にあった事件がモデルのようですね。勿論脚色はありますが、詰まる所「露見しなければ隠し通し、組織の安寧をはかろう」とする上層部に位置する組織の不祥事が題材でした。悲しいことに、別段珍しい内容では無くなってる今日この頃にも思えますが、この本に出てくる役者全てが警察官というのは凄い。追うも警官、逃げるも警官、逃げる警官を守るも警官。おまわりさんだらけの小説でした。サスペンスあり逃走劇やタイムリミットありで、なかなか警察小説にしてはエンターテインメントに長ける内容じゃないかなと。佐々木譲さんの作品は2つしか読んでませんが、個人的には主人公たちに感情移入出来て、じっくり読ませる骨太な小説が好きなので「警官の血」の方が記憶にも残って好きかなぁ。でも映画化されてるのも納得と思わせる見せ場があるしテンポ良くも読めるので、エンタメ好きな方にはオススメですね。

笑う警官 (ハルキ文庫)
笑う警官 (ハルキ文庫)佐々木 譲

おすすめ平均
starsストーリーに深みがないが…
stars「信頼と裏切り」の物語だが信頼の源泉が不明瞭
stars警官は笑わない、うたうのです。
stars楽しめる♪
stars誰かにとってのタイミングは野卑な忍び笑い、誰かにとってのタイミングはピアノの音色

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警官の血 / 佐々木譲4

時代背景を楽しみつつの警察小説ミステリ。飽きさせません。

舞台は終戦直後から始まり、父→子→孫と3代に渡り警官の血を引き継いだ警察小説。壮大でしたわぁ。およそ60年間に渡って主人公となる安城家を書き上げている。念願であった谷中の天王寺駐在所に配属された安城清二(初代)は隣接する五重の塔の火災によって謎の死を遂げる。真面目で責任感の強い父が自殺とされ殉職にならぬことに何かしら陰の存在が浮かび上がってくる。違和感を持った子が、そして孫へとこの事件は引き継がれていく。
とても面白いと思ったのは、父・子・孫とそれぞれ生きてきた時代の背景が、この本の中から感じ取れることでしょうか。父である清二の時代は戦後の日本で、殺伐とした中に人情味溢れる場面に触れることが出来る。子である民雄は昭和中後期で、さまざまな運動が活発で血気盛んな時代。孫にあたる和也はバブル時期に入り、警察にしろ暴力団にしろ組織という組織が複雑化し頭脳勝負にもなっていく。父や祖父の時代に関わりのあった人物達が白髪交じりとなったり息子の世代になってたりと、読んでる側はずっと安城家を通した視点なので懐かしむ気持ちも出てくる。読んでいくうちにだいたいの結末は見えてはくるのですが・・・事はそう簡単に済みませんでした。
駐在、公安、捜査四課と、安城家3代の性格が巧く出された配属先とその時代背景を楽しみつつの警察小説ミステリ。上下巻でボリューム満点ですが飽きさせません。
ちなみに私は第1章の父・清二が、ホイッスルを三度吹いた場面は凄く好き。
もし映像化されるならば、鳥肌立つほど感動的に撮ってほしい。

2008年版 このミステリーがすごい!第1位

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警官の血〈上〉 (新潮文庫)
警官の血〈上〉 (新潮文庫)おすすめ平均
stars警察小説のひとつの完成形
stars名作!
stars三代に渡る物語は読み応えあり
stars警察の闇の部分をも描き切った傑作
starsこれはすべての日本人の物語だ

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警官の血〈下〉 (新潮文庫)
警官の血〈下〉 (新潮文庫)おすすめ平均
stars優れた警官ミステリー
starsミステリーの醍醐味
stars血は争えない
starsだいたいの筋が読めたと思ったら・・・
stars“警官の血”を受け継ぐということ

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