秋月記
角川グループパブリッシング 2009-01-26
売り上げランキング : 36033
おすすめ平均
藤沢周平氏を目指してほしい。
『自分』を生き抜き、そして楽しむ―熱く生きた人々の鼓動
充分面白いですが・・
角川グループパブリッシング 2009-01-26
売り上げランキング : 36033
おすすめ平均
藤沢周平氏を目指してほしい。
『自分』を生き抜き、そして楽しむ―熱く生きた人々の鼓動
充分面白いですが・・
この時代小説、なかなか読ませますよ。
面白いです。とてもいいお話でした。福岡藩の支藩だった秋月藩。本藩からの家老、宮崎織部と渡辺帯刀の専横に、主人公である間小四郎が正義に燃えて立ち上がるお話なんだけど、これが一筋縄ではいかないからグイグイと引き込まれる。映像化したならチャンバラシーンがあるであろう熱い戦いあり。藩の策謀あり、商人との巧みなかけ引きありで二転三転と話が進みます。そんな時代小説ならではの要素をしっかり持ちつつ、良い政治とは、人の上に立つとは。家族とは、絆とは。善とは悪とは・・と、色々考えさせてくれる本でした。特に仇討ちによる助太刀のところなんて、胸にジーンときました。私が窮地に陥る時、どれほどの人が助太刀に名乗り出てくれるのか・・・。あやつの友情は怪しいなぁ、という数人の本性を炙り出してみたいもんですわ。ふふ・・
さて、読後に知ったのですが、これって直木賞候補作品だったのですね。なるほど、と納得いく1冊でした。他のも是非読んでみたい。
秋月眼鏡橋
細々とランキングに参加しています。どれでもクリックしていただけると励みにもなります。↓↓↓