収入と消費（支出）って、コインの裏表のようなものでは？/過去の消費税増税時よりもヤヴァい・・・

収入と消費（支出）って、コインの裏表のようなものじゃないでしょうか？
「多くの人は収入が減れば消費も減らす。収入が増えなきゃ、消費も増えない」という。
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「先月も5〜8月と同様、収入・消費支出ともに減少している」という経済指標が発表されました。
 
＜ 家計調査（二人以上の世帯）平成26年（2014年）8月分速報　（平成26年9月30日公表） 　総務省統計局＞
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/index.htm 


着実に「消費（支出）減→売上減→収入減→消費（支出）減→売上減→収入減・・・の悪循環」にハマっている気がします。
感心してる場合じゃないですが、消費税増税のブレーキ力？破壊力？って凄いですねぇ・・・。

過去の消費税増税時と比べると、今回の方が状況が悪そうです。
 
＜過去の消費税導入時等との比較  総務省統計局＞
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf

「個人消費（支出）の回復が遅れているが、来年の消費税10％は確実に実行すべきだ！もし増税を先送りしたら、大変なことになる！」と脅す人間もいますが、
「“回復する“って、本当に回復するの？どういう根拠で？」と聞きたいです。
「先送りしなければ大変なことになる」と思います。その方が現実感がありませんか？

それどころか「5%か0%への消費税減税」を真剣に考えないと、ヤヴァイですって。　




それは何の為か？大事なことは何か？


 

「日本破綻を防ぐ２つのプラン」

たまには自分とは全く違う考えの本も読もうと思い、＜日本破綻を防ぐ2つのプラン/小黒一正　小林慶一郎＞という本を読んだ。

この本の中に

『政府債務が積みあがった国では、財政破綻の不安や将来の増税の不安などのために国民の消費需要が萎縮する。そのような国で財政再建のために緊縮財政が実施されると、国民の財政に対する不安が軽減されて、消費が増える。

逆に財政拡大が起きると、国民の財政に対する不安が増大して消費が減る。

こうした効果はヨーロッパの国々を対象とする実証研究で観察されており、課税の歪みが大きいことを仮定すると、理論的にも発生することが示される。』と。

TPPに関しても

『貿易で他国から安価な輸入品が流入すると、消費者はその輸入品を買って余った所得で他の商品を買う。他の商品の需要が高まり、その価格が上昇するので、物価全体は上昇するかもしれない。』と書いてあった。

確かに＜不安感＞も景気に影響を及ぼすだろうが・・・。

この本の中で同意できたのはこの点だけ。

＜不安感＞がどうであろうが、緊縮財政や物価下落の結果、収入が減ったら消費する為のカネが減るよね？収入が無くなれば消費する為のカネも無くなるよね？

（自分の収入は景気とは無関係だ）（自分の収入は減ることはない）と思っている人間の発想ばかり。

そう思っているフリかもしれないけれど。

他にも＜まず自分の主張ありき＞で、それに沿う＜経済学の理論・モデル＞等がゴッチャゴチャ×5と沢山でてきて、要するに＜結論＞は

『消費税を25％以上に上げないと破綻する。増税を遅らせるほど、解決の為に必要な税率は高くなる。』ということだった。（2つのプランの違いは、時間稼ぎをするかどうかだけ）

＜日本政府・日銀はカネを発行できること＞＜日銀は国債を買えること＞については書いていなかった。

＜緊縮財政→景気悪化→税収減→財政悪化→緊縮財政・・・・・＞のスパイラルにはまっている、ユーロ加盟国。

上記の本にあった『ヨーロッパの国々を対象とする実証研究で観察されており～』って、どこで観察されたんだろう？？

一昨日のフランスとギリシャの選挙によって、「いついかなる状況でも＜緊縮財政＞こそが“正しい”。絶対の“善”だ！」という変なジョーシキが変わるかもしれない。

ただ、日本と違って＜共通通貨ユーロ＞という“鎖”に縛られているからなぁ・・・どうなるんだろう？またかなり混乱するだろうなぁ。


クリックしないで。絶対にクリックしないで。

 

＜過ぎたるはなお及ばざるが如し＞

＜あらたにす＞という、“天下の“朝日・読売・日本経済新聞の合同サイトがある。

そこの＜注目テーマ＞というページには

http://allatanys.jp/B002/index.html

＜TPPと農業＞ってしっかり書いてある。

だからぁ、＜TPP＝農業じゃない！＞っていうのに。

ひらすら＜広告主＞のメリットだけを考えているんだな。

 

今のところ＜TPP反対派＞として目立っているのは＜農業関係者＞ばかり。

あの人たちが頑張って反対運動をすればするほど、＜TPP＝農業＞という間違ったイメージが強化されていき、世論が＜参加＞へ傾いていきそうで怖い・・・。