「アメリカの財政問題」が騒ぎになっていますが。中国のシャドーバンキングの話が出てきませんね?借り換えのある3ヶ月ごとに騒ぎになると思ったのですが、今回は問題無いのでしょうか?不思議です。
さて、「“賃上げ”や設備投資をした企業に対する減税」の話です。
『“賃上げ”や設備投資をした企業に対する法人減税をしよう。前年度より増やした企業を対象に、その増加分の20%の法人税を減税しよう。』
というような案があるようですが、まず
この案が影響を及ぼすのは「投資や“賃上げ”をしようかどうか迷っている“黒字企業”」に対してだけです。
そして消費税増税してしまえば、その効果などほとんど見込めません。
何しろ企業が重視するのは「この先儲かりそうか、どうか?」ですよね?「税金がいくらになるか?」という、黒字になった後のことではないでしょう?
「消費税増税したら景気が悪くなる。デフレが悪化する。」といわれている状況では、企業は(とりあえず少し様子を見よう)と思いませんかね?で、そう判断する企業が多ければ、経済が縮小し景気の悪化が実現してしまう・・・。
デフレは“カネ”の価値が上がる状況だとも言えます。だから何かに使うよりも、カネを貯めておくことが正解になってしまいます。
仮にある企業に2億円余裕資金があったとしてーーーーー
企業はBコース(“賃上げ”や投資をせずに13000万円を残す)を選びませんか?
消費税増税せずにこのままデフレ脱却へ進んでいくなら、上記のような減税は効果があると思います。
(なんだか景気が良くなってきたなぁ、この先も良さそうだなぁ。でも投資は、どうしようかなぁ。)と迷っている企業の背中を押すことになりますから。
だからそうしましょうよ?!本当にとてももどかしいです。
より多くの企業を元気にする為には、何よりも<デフレからの脱却>が重要だと思います。
「消費税増税のダメージをなくす最も効果的な政策」は「法人税減税どうこう」ではなく、「消費税増税をしないこと」です。