2024年12月06日 16:52

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、アフガニスタンでタリバンが女性や女児の私立医療機関への通院を禁じる新たな禁止令を非難し、この禁止令が医療、特に助産師や看護師の将来的な確保に壊滅的な影響を及ぼすだろうと警告した。


【元記事】
Afghanistan: UN condemns Taliban ban on women attending medical classes


【背景】
 タリバンは女性が社会に出て活躍するのを忌避していますが、女性が医療に従事させないようにすると新しい世代の看護師や助産師が研修を受けることもできなくなり、それでなくても世界でも最も高い妊産婦死亡率に苦しんでいるアフガニスタンの状況はより悪化するのは目に見えています。タリバンの規定では、男性の医療従事者は男性の親族が同伴しない限り女性の治療を禁じられているため、女性医療従事者の存在は極めて重要であるにも関わらず、です。



【5日付のその他のニュース】



2024年12月05日 23:59

 国連緊急援助調整官で国連人道問題調整事務所(OCHA)の責任者であるトム・フレッチャー氏は4日、終わりのない紛争・気候変動などにより来年には3億500万人もの人々が救命支援を必要とする状況に陥るだろうと警告した。


【元記事】
305 million people need lifesaving help next year, says UN’s top aid official


【背景】
 世界は複合的な危機に直面しており、その代償を払っているのは世界で最も弱い立場にある人々です。そして30カ国以上と難民を受け入れている9つの地域で人命救助を行うために474億ドルの資金が必要とされています。
 OCHAの新たな人道評価では支援を必要とする3億500万人のうち、支援が届くのはわずか1億9,000万人と予測されています。


【4日付のその他のニュース】



2024年12月04日 23:29


 国連人道問題調整事務所(OCHA)は3日、ガザ地区のハーンユニス県で発令されたイスラエルの新たな避難命令により、2,000人以上が影響を受けていると報告した。


【元記事】
Gaza: New evacuation order affects more than 2,000 in Khan Younis

【背景】
 2日の避難指示は7月以来4度目のもので、範囲は約3平方キロメートルにわたります。
 OCHAは、現在ガザ地区の約80パーセントに発令されている度重なる避難命令により、民間人が敵対行為の危険にさらされ、基本的なサービスへのアクセスを奪われています。


【3日付のその他のニュース】

2024年12月03日 23:55


 国連人権高等弁務官は2日、4夜にわたる抗議活動を受けて、ジョージア当局に対し、表現の自由と平和的な集会の自由の権利を尊重し保護するよう求めた。


【元記事】
Rights chief calls on Georgian authorities to protect basic freedoms


【背景】
 ジョージアでは、ヨーロッパ連合との加盟交渉の中断を発表した政府に抗議する野党支持者によるデモと警察との衝突が続いています。政府は2028年末まで加盟交渉をしないと発表し、野党勢力はこれに抗議しています。デモの制圧が強圧的で数十人のデモ参加者とメディア関係者が負傷した模様です。


【2日付のその他のニュース】

2024年12月02日 23:24

 シリアのアレッポ県での戦闘が急激に激化したことにより、数千人が避難を余儀なくされ、民間人の死傷者も多数出ており、人道危機の拡大と地域の安定に対する脅威について警告が発せられている。

【元記事】
UN officials raise alarm over escalating violence in northwest Syria

【背景】
 国連シリア担当特使ゲイル・O・ペデルセン氏は1日の声明で、安全保障理事会指定のテロ組織 タハリール・アル・シャーム の進撃や政府軍の空爆の激化など、前線の劇的な変化に深刻な懸念を表明しています。シリアでは内戦が14年近く続いていますが、最近の情勢は深刻です。
 アレッポでは金曜・土曜に夜間外出禁止令が出され、大学や学校を含むすべての公共施設が閉鎖されました。病院は負傷者であふれ、銀行やATMでは供給されないため現金が底をついている状況と言われています。


【1日付のその他のニュース】




2024年12月01日 10:05

 エジプトの面積に匹敵する約1億ヘクタールの健全で生産性の高い土地が、主に気候変動と不適切な土地管理によって引き起こされる干ばつと砂漠化により、毎年劣化している。

【元記事】
What's desertification? Experts hopeful devastating trend can be reversed

【背景】
 12月2日から世界各国は国連砂漠化対処条約(UNCCD)の第16回締約国会議(COP16)がリヤドで開催され、砂漠化から再生への転換を図る方途について議論がなされます。
 記事では、砂漠化について知っておくべきこと、地球を丁寧に扱うべきことについて5項目挙げています。

・土地がなければ生命はない
 当たり前のことですが、健全な土地がなければ生命は存在できません。土地は人類に食料、衣服、住居を与えてくれます。
・荒廃した土地
 砂漠化は乾燥した地域で土地が劣化するプロセスであり、気候変動や過剰農業や森林伐採などの人間の活動など、さまざまな要因によって生じます。
 1億ヘクタール(100万平方キロメートル)の健全で生産性の高い土地が毎年失われています。
 形成されるまでに何百年もかかるこれらの土地の土壌は、多くの場合、極端な天候によって枯渇しつつあります。
・土地の喪失と気候
 土地の劣化が気候変動のようなより広範な環境問題と相互に関連していることを示す明確な証拠があります。
・何をすべきか? ? 「ムーンショットの瞬間」
 壊滅的な干ばつや破壊的な洪水の影響に対処することで、強固な経済と回復力のあるコミュニティを育成することができます。
・リヤドで何が達成できるか
 政策立案者、専門家、民間および市民社会セクター、そして若者が、次のような一連の目標を掲げてリヤドに集まって討議を行います。

【30日付のその他のニュース】




2024年11月30日 10:26

 国連気象機関(WMO)は29日、南北アメリカ大陸とカリブ海全域に破壊、人命の損失、甚大な経済的損害を残した2024年の大西洋ハリケーンシーズンが今週末に正式に終了したと報告した。

【元記事】
Devastating 2024 Atlantic hurricane season ends, marked by record-setting storms

【背景】
 日本ではあまり報道されていないように感じるのですが、今年は、大西洋地域では命名された嵐が18件、ハリケーンが11件、カテゴリー3以上に分類される大型ハリケーンが5件発生しており、9年連続で平年を上回るシーズンとなっていました。
 WMOによると、地球温暖化により熱帯低気圧が激化し、暴風雨が急速に激化し、降雨量が増加し、洪水が頻繁に発生するようになっています。
 防災対策の進展から、熱帯低気圧による死者は1970年代の35万人以上から2010年代の2万人未満へと劇的に減少していますが、経済的損失は急増している。2024年だけでも、米国では4つのハリケーンがそれぞれ10億ドルを超える被害を引き起こしています。特にカリブ海の小島嶼開発途上国は特に脆弱なままであり、いったん災害が起こると深刻な影響を受けてしまいます。

【29日付のその他のニュース】




2024年11月29日 23:59

 国連国際労働機関(ILO)は28日、2023年の世界全体の賃金は1.8%上昇し、今年上半期もプラスの傾向が続き、新型コロナウイルス後の世界的な力強い回復を背景に2.7%上昇したと発表した。


【元記事】
Wages are recovering after negative shift in 2022, says UN labour agency


【背景】
 ILOの世界賃金報告書では、世界の賃金上昇は、高インフレと物価上昇が賃金上昇を上回った2022年の0.9%の低下と比較すると、顕著な回復を反映しています。
 工業化された経済圏では賃金増加の傾向はそれほど顕著ではなく、昨年の賃金は0.9%の上昇です。これは2022年に1.8%上昇した後、2023年には新興経済圏で6%近くまで急上昇するのとは対照的であり、この傾向は2024年も続いています。
 とは言え、物価も高騰しており、賃金の上昇が生活の質の向上に結び付いていません。


2024年11月28日 22:42

 ソーシャルメディアが世界の情報共有を支配する時代に、デジタルコンテンツ制作者の3分の2が検証されていない情報を何百万人ものフォロワーに向けて公開していることが、UNESCOの調査で明らかになった。

【元記事】
2/3 of digital content creators do not fact-check, UNESCO survey reveals


【背景】
 この調査(‘Behind the screens’ survey)は米国のボーリンググリーン州立大学が実施したもので45か国にわたる500人のインフルエンサーにコンテンツ検証について調査したもので、インフルエンサーの63%が公共の議論に大きな影響を与えているにもかかわらず、厳格な事実確認手順を欠いていることが判明しました。クリエイターの42%が信頼に足る情報現として他のソーシャルメディアを参考としており、21%は、シェアした「友人への信頼」のみに基づいていると回答しています。つまり十分な検証なしに相互参照する形で情報が蔓延していると言うことになります。

【27日付のその他のニュース】




2024年11月27日 23:47

 60年間世界中の人々を楽しませてきたアルゼンチンの漫画のキャラクターが25日に国連本部を訪れ、世界に平和、教育、自由、そして正気のメッセージを届けた。

【元記事】
Beloved comic strip character Mafalda realizes her dream of being a UN interpreter

【背景】
 故人となったユーモア作家ホアキン・サルバドール・ラバド・テホンが生み出した好奇心旺盛で機知に富んだキャラクター、マファルダが誕生日に「国連の通訳になる」と言う長年の夢を叶えました。
 またこの日には、 アルゼンチンの芸術家パブロ・イルガンが制作した永遠の6歳の少女の小像が国連に到着し、彼女の故郷であるブエノスアイレス自治市政府の協力により、経済社会理事会(ECOSOC)会議室の通訳ブースに置かれました。



【26日付のその他のニュース】




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