2009年12月

2009年12月31日

 ピッライ国連人権高等弁務官は、イランでは死者が出るような暴力が多発していることに懸念を表明し、同国政府に保安の確保を要請した。

[元記事]
Iran: UN rights chief shocked by deadly violence

【背景】
 イスラム教シーア派(イランでは多数派)では、ヒジュラ暦のムハッラム月10日はアーシュラーの日と呼ばれ、シーア派第3代イマームのフサインが戦死したことを悼む日とされています。今年(グレゴリオ暦)では12月27日にあたります。この日にはフサインの殉教を追悼するために大声で嘆いたり、フサインの棺を模したものを掲げたり、自らの体を傷つけてその気持ちを表明したりと、非イスラム教徒から見ればかなり過激な宗教的儀式が行われます。
 このように宗教的感情が高まる日であるアーシュラーの日にデモが実施されることがあります。
 今年は大規模な反政府でもが実施され、これを鎮圧しようとした治安部隊と衝突、少なくとも7名が死亡、多数の負傷者が出ています。
 イラン国内では、宗教的儀式を暴動に発展させた者を非難するデモも発生しているようです。

 ピッライ高等弁務官は、デモ隊と治安部隊の衝突にも懸念を表明していますが、この事態に前後して、当局による政治犯・ジャーナリスト・人権保護活動者の逮捕が続いており、このことに対しても懸念を表明しています。


 なお、さすがにこの記事で今年の更新は最後です。
 今年1年、ご愛読ありがとうございました。
 来年もよろしくお願いいたします。


【30日のその他のニュース】





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2009年12月30日

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はラオス政府に対し、30年以上もタイに住んでいたにも関わらず28日に強制国外退去された約4,000人のモン族系ラオス人(Hmong Laotians)に対する保護を要請した。

[元記事]
UN asks Laos for access to thousands of Hmong deported from Thailand

【背景】
 ここで言うモン(Hmong)族は、中国では苗(ミャオ)族と呼ばれる少数民族です。東南アジアには他にも日本語表記ではモン族となってしまう民族がいて、こちらは Mon と英語表記します。モン(Hmong)族は現在は中国・ラオス・タイに多く在住しています。
 ラオス国内のモン族は1960年代から70年代の紛争時には高地に避難しており、1975年に共産主義勢力が実権を握ったときには数万人がタイに避難し、さらに国外に難民として流出しました。そのため国際的に保護されるべき民族と認識されているにも関わらず今回のラオス政府の措置が行われたため、国連としては非難しています。ところがラオスにはUNHCRの公式な事務所等がなく、ラオス国内で正式ルートで政府に対処を求めることができないため、まずはタイへの難民保護を要請した、というのがこの記事です。


【29日のその他のニュース】





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2009年12月29日

 アフガニスタン南部のカンダハールで自爆テロが発生し、スタッフが殺害されたことに対し世界食糧計画(WFP)は弔意を示した。

[元記事]
UN food agency shocked at killing of staff member in Afghanistan

【背景】
 24日にカンダハールで発生した自爆テロは、馬車に引かれた荷車に仕掛けられたもので、8人が犠牲となり、うち1名がWFPの職員でした。彼は7月から警備に従事していた職員でした。
 アフガニスタンでは10月末にカブールで自動小銃と手榴弾による攻撃で5名の国連職員が被害にあったばかりであり、今なお危険な状況が続いています。


【28日のその他のニュース】





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2009年12月28日

 ガザ地区にイスラエル軍が侵攻してから1年が経った今でも問題は改善されていないと事務総長は懸念を新たにした。

[元記事]
UN chief sounds warning over unresolved issues one year on from Gaza conflict

【背景】
 ガザ地区からイスラエルへのロケット攻撃を止めさせる目的で昨年12月27日に開始されたイスラエル軍によるガザ地区侵攻作戦(Operation Cast Lead)は、これまでに1400人以上の犠牲者、5000人以上の負傷者を出し、今なお続いています。
 潘事務総長はガザ地区への封鎖を早急に解き、人権の尊重と復興支援に努力することをイスラエルに要請しています。




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2009年12月26日

 国連人権高等弁務官事務所のネパール事務所(OHCHR-Nepal)は、拷問や恣意的拘束を指示してきた軍高官の昇進に懸念を表明した。

[元記事]
Nepal: UN human rights official voices concern about promotion of army officer

【背景】
 OHCHR-Nepalでは2006年の報告書で、Maharajgunj にある兵舎で拷問や恣意的拘束・失踪が起こっており、これが Toran Jung Bahadur Singh 少将の指示の下に行われたと指摘しています。その Singh 少将がこのたび中将に昇進することが発表されたことに対し、OHCHR-Nepalは同様な事件が起こることまたは起こっても適切に対処されないおそれがあると懸念を表明しています。

【25日のその他のニュース】





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2009年12月25日

 スーダン・ダルフール地域の学校の生徒約7000人が集まって実施される競技会の開催支援を実施。

[元記事]
Sudan's troubled Darfur region to host national school competition with UN help

【背景】
 ダルフール地域では21年前から地域の学校の生徒が集まって知力・体力を競う競技会が実施されており、今年は12月31日から2週間の予定でエル・ファシルで開催される予定です。今年のテーマは「平和構築と和解(Peace-building and Reconciliation)」です。
 国連としては、必要な物資の支援だけでなく、生徒の移動の道中・開催中の安全確保などについても協力をします。来年はスーダン南部の街ジュバで開催予定です。
 このようなイベントの開催が各地で可能になり、参加生徒数も拡大していくことが、当該地域の安全の拡大の指標にもなります。


【24日のその他のニュース】





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2009年12月24日

 今月発生した地震で300人以上が負傷、4,000戸近くが破壊・損傷したマラウィ北部地域に対し、UNICEFは支援物資供給を開始した。

[元記事]
UNICEF starts handing out relief supplies in quake-affected Malawi

【背景】
 UNICEFは、毛布・蚊帳・調理なべなどの支援キットをもはや住居にすむことのできない少なくとも2200家庭に配給しました。
 被災地域では12月6日から20日までの間にマグニチュード5.4から6.0規模の地震も続いており、被災者は不安をかかえています。特に20日深夜にカロンガ地域で発生した地震では、深夜でかつ雨季でもあることから在宅者が多く、崩壊した家屋の下敷きになる被害が多くなってしまいました。

 UNICEF・WFP・FAO・UNFPAの合同チームが現地に入り、被災状況を確認するとともに、支援に必要な物資とその量を評価する予定となっています。

【23日のその他のニュース】





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2009年12月17日

 世界食糧計画(WFP)はソマリア・ウガンダに高効率のストーブを供給し、環境保護と同時に薪を集めるために女性が外出した際の殺人・レイプ被害者数を軽減するプロジェクトを始動した。

[元記事]
With better stoves, UN aims to cut risk of murder, rape for women seeking firewood

【背景】
 このプロジェクトはSAFE(The Safe Access to Firewood and Alternative Energy in Humanitarian Settings) と呼ばれています。
 薪を集めるには危険な森林や茂みに入らねばならず、少なからず女性が犠牲となっており、これへの対策として始められたプロジェクトです。
 ストーブと書くと日本語で言う「ストーブ」、つまり暖房器具を想定してしまいがちですが、調理用の「コンロ」のことも stove で表現することがあります。おそらくここでの意味は後者の意味が強いでしょう。
 家族に食事を作るために薪を集めに出かけて、事件に巻き込まれる女性を救う1つの方策です。

【16日のその他のニュース】





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2009年12月16日

 コンゴ民主共和国北西部で先月新たに部族間衝突が発生、約84,000人が隣接するコンゴ共和国に避難しており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は同地域に緊急支援の必要性を強調した。

[元記事]
More than 80,000 people driven out by clashes in north-west DR Congo - UN agency

【背景】
 同国赤道州では11月に農業権・漁業権をめぐりエンエレ(Enyele)族とムンザヤ(Munzaya)族の間で衝突が発生し、戦闘の拡大を恐れ、同地域からは多くの避難民が発生しています。州内ではこれまでに10万人の避難民が発生していると言われており、緊張状態が続いたままです。
 しかしながら支援しようにも情勢があまりに悪化しているため輸送がままならない状況です。


【15日のその他のニュース】





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2009年12月15日

 このほど発表された報告によると、海洋が二酸化炭素を十分に吸収しないでいると大気中の二酸化炭素濃度が増していくが、そのために海洋自体の酸性度が上昇していると警告。

[元記事]
Oceans acidifying rapidly due to carbon dioxide emissions, says UN-backed study


【背景】
 人為的な活動で発生する二酸化炭素の約4分の1が海洋による吸収で削減されていると推定されています。この海洋による吸収が起こらないと、大気中の濃度はさらに高いものとなっているでしょう。
 しかし海洋が酸性化すると海洋中の化学的バランスが崩れ、生態系にも影響を与えかねないと指摘されています。
 要するに、人為的に出したものには人為的に削減していくしかないってことです、


【14日のその他のニュース】





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