2010年12月
2010年12月31日 08:02
世界食糧計画(WFP)はバングラデシュへの食糧支援を2011年末まで継続することを決定した。
[元記事]
・Food security efforts in Bangladesh to receive UN support for another year
【背景】
バングラデシュにおける栄養不良状態を削減し、食糧安保を改善するために、これまでの支援活動をさらに継続することを発表しました。
長期的にはミレニアム開発目標の2015年までの達成と言うこともありますが、現実的には同国では慢性的に自然災害に襲われているため、支援を継続せざるを得ないという状況が続いています。根本的には自然災害に耐え得る社会インフラを整えないと困難なのでしょうが。。。
【30日付のその他のニュース】
[元記事]
・Food security efforts in Bangladesh to receive UN support for another year
【背景】
バングラデシュにおける栄養不良状態を削減し、食糧安保を改善するために、これまでの支援活動をさらに継続することを発表しました。
長期的にはミレニアム開発目標の2015年までの達成と言うこともありますが、現実的には同国では慢性的に自然災害に襲われているため、支援を継続せざるを得ないという状況が続いています。根本的には自然災害に耐え得る社会インフラを整えないと困難なのでしょうが。。。
【30日付のその他のニュース】
2010年12月30日 07:32
国連人道問題調整事務所(OCHA)の報告によると、アンゴラでの性的暴力を含む虐待から逃れて自国に逃れてくるコンゴ民主共和国難民が増加している模様。
[元記事]
・UN reports ongoing expulsions of DR Congo citizens from Angola
【背景】
アンゴラから自国に帰還してくるコンゴ民主共和国難民が9月以降で12,000人を超えています。バス=コンゴ(Bas-Congo)及びカサイ(Kasai)地方では12月11日以降だけで1,355人に達しています。ただしこれは自国の情勢が安定化しての帰還ではなく、避難先での状況が悪化したために戻ってきた、または送還されてきた人数です。
OCHAではこれらの避難民への支援を実施していますが、両国当局に人道的な扱いを確保することを要請しています。
【29日付のその他のニュース】
[元記事]
・UN reports ongoing expulsions of DR Congo citizens from Angola
【背景】
アンゴラから自国に帰還してくるコンゴ民主共和国難民が9月以降で12,000人を超えています。バス=コンゴ(Bas-Congo)及びカサイ(Kasai)地方では12月11日以降だけで1,355人に達しています。ただしこれは自国の情勢が安定化しての帰還ではなく、避難先での状況が悪化したために戻ってきた、または送還されてきた人数です。
OCHAではこれらの避難民への支援を実施していますが、両国当局に人道的な扱いを確保することを要請しています。
【29日付のその他のニュース】
- コートジボアールでの文民保護強化
- コレラ感染の脅威で米栽培に影響:ハイチ
- オーストラリアで洪水
- ダルフールで食糧支援強化
- コロンビアの洪水被害に評価ミッション到着
- インドネシア・アチェ州の復興続く
- キルギスタンに600万ドルの支援
- グリーンテクノロジーについて、国連と韓国が協力
2010年12月29日 21:54
ニジェールに対する人道支援のおかげで数万人の子どもに食糧は届けられているものの、その栄養状態はいまだ悪いままの模様。
[元記事]
・Child nutrition situation in Niger remains alarming, UN-backed survey warns
【背景】
ニジェールでは青少年の15%が栄養不良状態にあると推定されています。そのためUNICEF・世界食糧計画(WFP)は国際社会に対し、同国への支援の強化を要請しています。
西アフリカ諸国における栄養不良状態5歳以下の子どもの比率は6月から11月の間に16.7%から15.5%に低下しました。しかしそもそも緊急警戒水準が15%であるため、これでもまだ危険な状態です。
【28日付のその他のニュース】
[元記事]
・Child nutrition situation in Niger remains alarming, UN-backed survey warns
【背景】
ニジェールでは青少年の15%が栄養不良状態にあると推定されています。そのためUNICEF・世界食糧計画(WFP)は国際社会に対し、同国への支援の強化を要請しています。
西アフリカ諸国における栄養不良状態5歳以下の子どもの比率は6月から11月の間に16.7%から15.5%に低下しました。しかしそもそも緊急警戒水準が15%であるため、これでもまだ危険な状態です。
【28日付のその他のニュース】
- コートジボアールで平和維持活動要員襲撃される
- スーダン住民投票の投票用紙配布開始
- タイにミャンマー難民を強制帰還させないよう要請
- ダルフールへの支援が制限
- HIV/AIDSに関するオンラインゲームを公開:UNESCO
- レバノン大統領が平和維持活動地域を訪問
- アフリカ諸国の政府は経済移行の触媒に
2010年12月28日 20:33
ル・ロイ平和維持活動担当事務次長は先日のコートジボアール大統領選挙で選出されたアラサン・ウアタラ(Alassane Ouattara)大統領と会見し、彼への支援と同国の発展への協力を確約した。
[元記事]
・UN peacekeeping chief arrives in Cote d'Ivoire, confers with president-elect
【背景】
コートジボアールでは先の大統領選挙の結果をめぐってもめています。国際的にはウアタラ候補の勝利が承認されているのですが(記事内でも「ウアタラ大統領 President Ouattara 」と明記されています)、バグボ候補とその支持者が敗北を認めず、法的な手段以外での抗議活動を行っているため、不安定な情勢が続いています。
前大統領氏支持層との対立をいかに解消していくかが今後の課題ですが、なかなか道は険しそうです。
[元記事]
・UN peacekeeping chief arrives in Cote d'Ivoire, confers with president-elect
【背景】
コートジボアールでは先の大統領選挙の結果をめぐってもめています。国際的にはウアタラ候補の勝利が承認されているのですが(記事内でも「ウアタラ大統領 President Ouattara 」と明記されています)、バグボ候補とその支持者が敗北を認めず、法的な手段以外での抗議活動を行っているため、不安定な情勢が続いています。
前大統領氏支持層との対立をいかに解消していくかが今後の課題ですが、なかなか道は険しそうです。
2010年12月27日 22:34
25日に、パキスタンにある世界食糧計画(WFP)の支援食糧供給センター近くで自爆テロが発生し、少なくとも45名が犠牲となった模様。
[元記事]
・Pakistan: Ban condemns 'heinous' attack outside food aid centre
【背景】
報道によると、支援食糧の配給を受け取りに来ていた群衆の中で女性が自爆テロを起こしたとのことです。
潘事務総長は犠牲者に弔意を示すとともに、このような無差別テロを非難しました。
【26日付のその他のニュース】
[元記事]
・Pakistan: Ban condemns 'heinous' attack outside food aid centre
【背景】
報道によると、支援食糧の配給を受け取りに来ていた群衆の中で女性が自爆テロを起こしたとのことです。
潘事務総長は犠牲者に弔意を示すとともに、このような無差別テロを非難しました。
【26日付のその他のニュース】
2010年12月25日 23:08
国際連合アフリカ連合ダルフールミッション(UNAMID)はスーダン軍と反政府軍との度重なる衝突に懸念を表明した。
[元記事]
・UN-African mission voices concern over ongoing Darfur clashes
【背景】
ダルフール北部地域では政府軍と反政府軍の衝突が続き、和平プロセスも妨害されるだけでなく無辜の住民の生命が脅かされるとし、UNAMIDはこの状況に懸念を表明し、事態の平和的解決を双方に要請しています。
が、そのような呼びかけに簡単に応じるくらいなら、このような事態には陥りはしないのでしょうけれども。
【24日付のその他のニュース】
[元記事]
・UN-African mission voices concern over ongoing Darfur clashes
【背景】
ダルフール北部地域では政府軍と反政府軍の衝突が続き、和平プロセスも妨害されるだけでなく無辜の住民の生命が脅かされるとし、UNAMIDはこの状況に懸念を表明し、事態の平和的解決を双方に要請しています。
が、そのような呼びかけに簡単に応じるくらいなら、このような事態には陥りはしないのでしょうけれども。
【24日付のその他のニュース】
2010年12月24日 16:18
中国を訪問していたオリビエ・ド・シュッテル食料への権利に関する国連特別報告官は、同国ではここ数年経済成長は著しいが、土地劣化と経済格差の拡大が大きくなっていると警告した。
[元記事]
・Land degradation among China's food supply challenges, says UN expert
【背景】
日本も高度成長を続けていたころ、公害の問題がクローズアップされてきたのと同じ道を通っている…と見るにはあまりにも大規模に被害が出ているように思える中国の公害ですが、日本がそのような問題に直面していた時代と比べて環境負荷を軽減するための技術はかなり進歩しているにもかかわらず、それを組み込まないことで安価に世界市場に製品を流しているのであれば、長い目で見たとき、世界にとってだけでなく、中国のためにもよくないでしょう。
節操のない自然の収奪はかえってその地域の人を苦しめることになります。
【23日付のその他のニュース】
[元記事]
・Land degradation among China's food supply challenges, says UN expert
【背景】
日本も高度成長を続けていたころ、公害の問題がクローズアップされてきたのと同じ道を通っている…と見るにはあまりにも大規模に被害が出ているように思える中国の公害ですが、日本がそのような問題に直面していた時代と比べて環境負荷を軽減するための技術はかなり進歩しているにもかかわらず、それを組み込まないことで安価に世界市場に製品を流しているのであれば、長い目で見たとき、世界にとってだけでなく、中国のためにもよくないでしょう。
節操のない自然の収奪はかえってその地域の人を苦しめることになります。
【23日付のその他のニュース】
2010年12月23日 23:34
今年初めに米ロ両大統領が署名した米ロ核削減条約(新START条約)について米国上院が批准したことを潘事務総長は歓迎した。
[元記事]
・Ban welcomes US ratification of nuclear arms reduction treaty signed with Russia
【背景】
「核のない世界へ」というオバマ演説が行われたプラハで今年4月に米ロ両大統領が新START条約に調印しており、両国議会での批准が待たれていました。今回は米上院による批准であり、近日中にロシア議会でも批准され、発効する予定です。
【22日付のその他のニュース】
[元記事]
・Ban welcomes US ratification of nuclear arms reduction treaty signed with Russia
【背景】
「核のない世界へ」というオバマ演説が行われたプラハで今年4月に米ロ両大統領が新START条約に調印しており、両国議会での批准が待たれていました。今回は米上院による批准であり、近日中にロシア議会でも批准され、発効する予定です。
【22日付のその他のニュース】
- タリバンからの反撃増加を懸念
- 核廃棄物処理についてロシアとセルビアが協力
- 国連メッセンジャーであるパウロ・コエーリョ氏、文明の衝突観を否定
- ICTY・ICTRの残務処理する機関設置を決定
- MINURCATから現地への権限委譲進む
- イスラエルにロケット攻撃への反撃自制を要請
- スーダン南部の住民投票実施に楽観
- AUにソマリアへの平和活動要員増派を要請
- アフガニスタン小麦栽培農家からの直接購買額が史上最高に:WFP
- UNDOF任期延長:安保理
- 戦場にいるジャーナリストにはよりよい保護が必要と強調:UNESCO
2010年12月22日 23:42
インドネシアでは、乳児の疾病・発育異常を予防するために、完全母乳(exclusive breastfeeding)を普及させる取り組みをUNICEFと宗教指導者で進める予定。
[元記事]
・UN, religious leaders promote exclusive breastfeeding in Indonesia
【背景】
インドネシアは世界で4番目に人口の多い国ですが、5歳以下の子どもの約5人に1人が低体重で、多くの子どもが栄養不足による様々な疾病にかかっています。
これに対応するため、UNICEFでは、完全母乳(exclusive breastfeeding)を普及させようと取り組んでいます。生後6か月までの乳児は母乳だけで育てようという活動です。母乳で育てることで乳児の抵抗力が増すだけでなく、母親も卵巣がんや乳がんの発生率が下がることが確認されています。
【21日付のその他のニュース】
[元記事]
・UN, religious leaders promote exclusive breastfeeding in Indonesia
【背景】
インドネシアは世界で4番目に人口の多い国ですが、5歳以下の子どもの約5人に1人が低体重で、多くの子どもが栄養不足による様々な疾病にかかっています。
これに対応するため、UNICEFでは、完全母乳(exclusive breastfeeding)を普及させようと取り組んでいます。生後6か月までの乳児は母乳だけで育てようという活動です。母乳で育てることで乳児の抵抗力が増すだけでなく、母親も卵巣がんや乳がんの発生率が下がることが確認されています。
【21日付のその他のニュース】
- コートジボアールでの人権蹂躙停止を要請:UNOCI
- ダルフール情勢悪化に懸念:事務総長
- イラクの状況改善を賞賛:事務総長
- ベラルーシの選挙後の暴力を非難:人権高等弁務官
- 子どもによる安保理開催
- 子どもの権利に関するアラブフォーラム終了
- ミャンマーのサイクロン被害者にさらなる支援を
- アンフェタミン系ドラッグの原料の多くはMyanmar major source and user of amphetamine drugs, says UN report
- 生態系保護のための新組織設置へ
- 住民投票を前に南スーダンに帰還する人が増加
2010年12月21日 12:13
コートジボアールの大統領選挙に敗北したバグボ前大統領は国連コートジボアールミッション(UNOCI)の撤退を要請していたが、安保理はさらに6か月の任期延長を決定した。
[元記事]
・Rejecting call for withdrawal, Security Council extends UN mission in Cote d'Ivoire
【背景】
安保理のミッションは現地当局の要請に基づいて派遣されるのが前提です、前大統領であるバグボ氏は任期の延長に反対しています。しかしこれは先月の選挙結果は国際的にはバグボ氏の敗北が宣言されており、正統な代表とは見なされていません。
またそのことに起因すると思われる国連関係事務所への嫌がらせが続いており、現状のまま撤退したのでは民主化プロセスが中断されてしまうでしょう。
今後、平和的に政権移譲がなされるか否かが重要なポイントとなりますが、バグボ氏は敗北を認めるそぶりを見せておらず、国連活動へのさらなる妨害も考えられ、情勢は予断を許しません。
以前の記述は、前大統領が正当なコートジボアールの代表のように受け取られるような表現になっており、それは選挙結果の国際社会での判断とは異なります。そのため上記のように記述を変更しました。(2010/12/24)
【20日付のその他のニュース】
[元記事]
・Rejecting call for withdrawal, Security Council extends UN mission in Cote d'Ivoire
【背景】
安保理のミッションは現地当局の要請に基づいて派遣されるのが前提です、前大統領であるバグボ氏は任期の延長に反対しています。しかしこれは先月の選挙結果は国際的にはバグボ氏の敗北が宣言されており、正統な代表とは見なされていません。
またそのことに起因すると思われる国連関係事務所への嫌がらせが続いており、現状のまま撤退したのでは民主化プロセスが中断されてしまうでしょう。
今後、平和的に政権移譲がなされるか否かが重要なポイントとなりますが、バグボ氏は敗北を認めるそぶりを見せておらず、国連活動へのさらなる妨害も考えられ、情勢は予断を許しません。
以前の記述は、前大統領が正当なコートジボアールの代表のように受け取られるような表現になっており、それは選挙結果の国際社会での判断とは異なります。そのため上記のように記述を変更しました。(2010/12/24)
【20日付のその他のニュース】
- カンクンでのCOP16での合意履行を各国に要請
- 南スーダンの各勢力に住民投票の成功への協力を要請
- 海運業の復興にはいま少し時間がかかる模様
- ダルフール調停チーム、各勢力に年末までの停戦を要請
- チャド東部の文民保護のための支援を要請:安保理
- 苦境におかれている人々への支援連帯強化を:事務総長