アフガニスタン選挙関連施設への攻撃を非難

　国連アフガニスタン支援ミッション（UNAMA）はカブールの独立選挙委員会本部が襲撃されたことに対し強く非難した。同国で選挙関連施設が襲撃されたのはここ数日で2度目。

［元記事］
・UN Mission condemns attack on headquarters of Afghan electoral commission

【背景】
　報道によると独立選挙委員会の入っている楯もにで自爆テロが発生したようですが、加害者を除き死傷者はいなかったようです。
　カブールでは先週の火曜日にも選挙関係施設に攻撃があり、こちらはタリバンによる犯行とみられています。
　アフガニスタンでは選挙が近づいており、これを妨害する動きとみられています。


【２９日付のその他のニュース】

• Earth Hour
  

アフリカでエボラ出血熱患者増加

　ギニアではエボラ出血熱の患者が103名確認され、うち66名が死亡しています。状況は注意深く観察されていますが、警戒を呼び掛けています。

［元記事］
・UN agency urges vigilance amid Ebola outbreak in Guinea, Sierra Leone and Liberia

【背景】
　世界保健機関（WHO）によると、確認された以外にも「疑い」の段階の患者がまだ多くいるようです。そのためまだ収束の兆しも見えていません。
　しかしながら、人口の多いところでもなく、人の往来の多い場所でもないので爆発的な拡大の恐れはいまのところはないようです。

【２８日付のその他のニュース】

• ウクライナ危機に警告：事務総長
  
• 東エルサレムでの住宅破壊の即時停止を要請
  
• シリアの人道状況深刻
  
• 南スーダン情勢悪化
  
• アフリカにおける食糧安保進展に取り組み強化
  
• ケニアにおける難民の扱い再考を要請
  
• トルコでのYouTube・Twitter停止に懸念
  
• コンゴ民主共和国ミッション延長
  
• 中央アフリカ共和国で暴力
  
• ミャンマーでの支援活動家の安全確保を要請
  
• アフガニスタンでの選挙近づく
  

コートジボアールでの和解には公平な裁判を

　ドゥドゥ・ディエン（Doudou Diene）特別報告官の人権理事会に対する報告では、コートジボアールの人権状況を評価し、来年実施予定の大統領選挙に向けた国民和解プロセスを進めるには万人に対する公正な裁判が重要であると強調した。


［元記事］
・Impartial justice key to reconciliation in Cote d’Ivoire ahead of polls - UN expert

【背景】
　来る選挙はコートジボアールが危機から復興したことを示す究極のテストであり証明である、と報告官は強調しています。
　社会に対する不満が爆発するのは、不公平があるときではなく、それが是正されない、またはそれを悪用している者が放置されるときであると思います。
　誰に対しても公正な裁判が保証されないと、誰も法を守らなくなるし、当局に対する信頼もあったものではないでしょう。

【２７日付のその他のニュース】

• イラク・アンバールでの情勢悪化
  
• グリーンランド訪問終了：事務総長
  
• スリランカ内戦時の残虐行為に関する捜査を承認：人権理
  
• アフリカの農業強化には青年層が重要
  
• ダルフールでの戦闘激化
  
• ポリオ撲滅活動続く
  
• クリミアの住民投票は違法と宣言：総会
  
• 彭麗媛氏（習近平総書記夫人）をUNESCO特使に任命
  
• 北朝鮮のミサイル発射に懸念
  

イエメンでの攻撃に非難

　安全保障理事会はイエメンでのハドラマウト（Hadramawt）州の検問所が襲撃され、20名以上の兵士が死亡したことに対し安保理は非難した。

［元記事］
・Security Council strongly condemns deadly terrorist attack in Yemen

【背景】
　これまでのところ犯行声明は出ていないので、どのような勢力によるものかは不明です。
　安保理ではいかなるテロも認められないと強く非難するとともに遺族に弔意を示しました。

【２６日付のその他のニュース】

• 
  シエラレオネ情勢安定化
  シエラレオネは着実な進歩へ：安保理
  ベトナムの人道状況悪化
  中央アフリカ共和国支援資金枯渇
  気候変動対策強化へ
  スリランカ内戦における虐待に調査
  イラン国境警備兵の殺害を非難
  モルディブで選挙実施
  

大気汚染が最大の健康リスク：WHO

　世界保健機関（WHO）は、2012年には大気汚染により世界で700万人が死亡しており、健康に対する最大の環境リスクであると指摘した。

［元記事］
・Air pollution now linked to 1 in 8 deaths worldwide, UN health agency reports

【背景】
　大気汚染、と書きましたが屋外だけでなく、劣悪な住環境がもたらす室内の空気の汚染のことも指しています。単純には呼吸器系の疾患だけを想定しそうですが、循環器系の疾患の原因にもなっています。特に抵抗力の低い（または低くなっている）子供や高齢者への影響が大きく、大気環境の改善が死亡率の低減に貢献します。
　研究によると、室内における石炭・木材・乾燥した動物のフンなどのコンロの使用による室内空気汚染が2012年で430万人の死因に結びついていると推定されています。このような調理環境にある人は29億人に達していると推定されており、潜在的にこの死因で亡くなりうる人数はかなり多いと考えられます。
　一方、屋外の大気汚染では370万人が死因となっていると推定されています。特に大気の環境が悪いのは東南アジア・西太平洋地域です。



【２５日付のその他のニュース】

• トルコのツィッター禁止に懸念
  
• シリア情勢についてアラブ連盟で政治的解決を要請：事務総長
  
• スーダン・南スーダンでの支援活動資金枯渇
  
• 奴隷及び大西洋間奴隷貿易犠牲者追悼国際デー
  
• 新技術の台頭とともに表現の自由への制約が問題に
  
• アフガニスタンにおける選挙事務所襲撃を非難
  
• 拘留中または行方不明の要員と連帯する国際デー
  
• エジプトにおける死刑執行に警告
  

ソマリアで新たな衝突

　国連ソマリア支援ミッション（UNSOM）のニコラス・ケイ代表は、ソマリアのバイドアで発生した新たな衝突で情勢が悪化したことについて非難した。

［元記事］
・Somalia: UN envoy condemns recent outbreaks of deadly violence in Baidoa

【背景】
　この週末にバイドアで新たな衝突が発生し、複数の死傷者が出た模様です。
　国家運営について協議に参加していたコミュニティの長老を、反政府組織アル＝シャバーブのメンバーにより待ち伏せ攻撃を受けたとみられています。


【２４日付のその他のニュース】

• アフリカにおける飢餓を2015年までに終結を
  
• 重大な人権蹂躙に関する真実への権利と犠牲者の尊厳に関する国際デー
  
• コンゴ民主共和国難民が帰還しようとして乗ったボートが転覆
  
• ハイチ情勢進展
  
• 核安全保障サミット開催
  
• ダルフールでの文民保護を強化
  
• アフガニスタンでホテル襲撃で巻き添えになったジャーナリストに弔意：UNESCO
  
• 世界結核デー
  

世界気象デー

　世界気象デー（World Meteorological Day）である23日、世界気象機関（WMO）は青年層に気候変動への意識向上を目指して、気象学者は社会の安全と福祉に大きな貢献ができる職業であることを強調した。

［元記事］
・On World Meteorological Day, UN rallies youth to take on climate change

【背景】
　WMOのミシェル・ジャロー（Michel Jarraud）事務局長は、世界気象デーにちなんだメッセージの中で、「大気と海洋の温度は上昇を続けており、極冠や氷河は小さくなっており、異常気象と呼ばれる現象も増加している」と警告しました。
　このまま化石燃料に依存し続けると今世紀末には産業革命前に比べて4℃も平均気温が上昇するであろうと予測されています。

　このような状況にあることの理解を拡大するため、WMOでは青年層に対して、気象学者になることを勧めるパンフレットを更新しています。
　ちょっと遠回りな施策のような気もしますが、地球温暖化については最近になって諸説出てきていて、正しい事実の把握と論理的な説明ができる人が増加することは基本的にはよいことです。

イスラエルの新たな入植活動に懸念

　ロバート・セリー国連中東和平プロセス特別調整官は22日、イスラエル政府がヨルダン川西岸地区に新たに2300件以上の入植活動の計画を進めることを発表したことに深い懸念を表明した。

［元記事］
・UN envoy gravely concerned at reported plans for new Israeli settlements
【背景】
　イスラエルは実効支配している地域に自国の住民を定住させて既成事実を積み上げようとしており、これは現在進められている和平プロセスを台無しにするものです。
　イスラエル側にしてみれば「自分たちの土地に住んで何が悪い」というところなのでしょうけれど。

【２２日付のその他のニュース】

• 世界水の日
  
• ウクライナ問題の外交的解決を要請
  
• 女性の社会進出に関するフォーラムの成果を称賛
  

南スーダンにおいて難民と地元住民の間で資源の争奪

　南スーダンの上ナイル州では、少ない食糧資源をめぐって難民と地元住民とが衝突、報復合戦に陥っていると国連難民高等弁務官事務所が警告した。

［元記事］
・Competition for resources sparks friction between refugees, locals in South Sudan - UN


【背景】
　ここ2か月でユスフ・バティル（Yusuf Batil）とジェンドラッサ（Gendrassa）の2つの難民キャンプから約6万人が離脱し、近隣地域に移動しており、住民との対立が深まっています。この動きは他の難民キャンプにも拡大しつつあるようです。キャンプを出た難民が食糧を確保するにはそのあたりに生えている植物などを取るしかなく、そのことは地域住民の食糧を奪うことになります。地元住民も生きていかねばならないので難民を追い出しにかかり、衝突が生じます。しかし、撃退され再びキャンプに戻った後の難民を追って、難民キャンプを襲いかねない状況です。

【２１日付のその他のニュース】

• 中央アフリカ共和国で性的暴力が頻発
  
• シリア危機で先進国への難民要請増加
  
• 長期にわたるイスラエルのパレスチナ領土占領で土地の法的地位の評価が必要
  
• 国連人口賞発表
  
• 国際森林デー
  
• ニューヨークと東京の大交差点のスクリーンでシリアの状況訴え
  
• キエフとモスクワの間の緊張高まる
  
• カブールでのテロを非難
  
• 世界ダウン症の日
  
• ノウルーズ国際デー
  
• 国際人種差別撤廃デー
  
• 世界詩歌記念日
  

国際幸福デー

　国際幸福デー（the International Day of Happiness）にちなみ潘事務総長はメッセージを発表し、社会的包摂と文化間の調和を促進することを要請した。

［元記事］
・On International Day of Happiness, UN urges action to end poverty, build harmony

【背景】
　潘事務総長はメッセージの中で、幸福は平凡なことでも贅沢なことでもなく、人間家族のすべてのメンバーに共有される、深く根差した憧れであると強調しました。
　国際幸福デーは2012年4月に国連総会で採択され、昨年から始まった国際デーですので、まだまだ認知度が低いとは思います。

　最近、幸福と名のついた書籍を少なからず見かけます。
　特に3.11以降、それまで是とされていたものが自省の対象にかけられ、その文脈で21世紀にあった幸福追求の形があるのではないかという言説が増えてきているように思うのです。これは日本だけの傾向ではないように思います。

【２０日付のその他のニュース】

• リベリア和平進展のための改革の必要性を強調：安保理
  
• 南スーダン和平における女性の役割を強調：WOMEN
  
• 気候変動条約の影響を称賛：事務総長
  
• ベルリンで経済社会シンポジウム開催
  
• シリアの化学兵器の半数が処分
  
• ロシアにクリミア情勢改善を要請
  
• シリアへトルコから支援物資
  
• 中央アフリカ共和国情勢にさらなる留意を