砂風のヲタブログ

中途半端なキモオタ野郎のブログです。咳止め錠のODがやめられない(過去には違法薬物や向精神薬も乱用していました)乱用者であり、なおかつ二次元も大好きな薬物が、日常で感じたことや思ったこと、薬物の知識や体験談、妄想している物語を中途半端に文章などを垂れ流しているブログですw 興味のある方は、是非とも立ち寄ってみてください。

自作小説の紹介

このブログについて


【目次】
①注意事項
②自作小説の紹介(一部R-18作品あり)
③自己紹介(Twitterへのリンク)
④ブログマップ(シリーズ記事へのリンク)
⑤連絡・報告
⑥ランキングに参加しています!
⑦連絡先メールアドレス
⑧ブログや自作小説に関する用語や造語の解説および定義


【注意事項】

 このブログの内容は、18歳以上方向けのものが多々あります。すべてではありませんが、一部の『下品な内容が中心の記事』は18歳未満閲覧禁止に指定させていただきます。また、『過激な内容(クスリ関連など)』は15歳以上推奨として内容を書いております。

 そもそもの話、このブログじたいR-18カテゴリですから、その点ご了承くださいませ( ̄▽ ̄;)

 本ブログの記事内には、薬物の乱用を推奨しているように見受けられる記事が多々あります。ですが、それらは薬物乱用を促す目的で書いたものではありません。決して、犯罪の幇助・教唆のための記事ではないことを、ここに宣言いたします。

 本ブログの一部の記事は、若者や薬物未経験者の薬物乱用を防止するため、そして、既に薬物に依存しているけれど断薬しようと努力している方に向けて公開しているものです(創作活動目的の方への情報提供でもあります)。
 決して実行するために記事を書いているわけではありません。

 もしも記事に書いてあることを鵜呑みにして実際に実行してしまって何らかの不都合が発生したとしても、当方は何の責任も負いかねます。その点、ご了承ください。
   ーーどんな内容でも、悪用は厳禁でお願いします。

 また、ブログで扱う記事の内容のジャンルは、非常に浅いものです。その変わり、振り幅は妙に広く、また、繋がりがないようなカテゴリー同士を扱う……といった雑なブログになっています。
 基本的に、オタク系(アニメやエロゲ、抱き枕カバーなど)と薬物(違法から合法までの経験談や薬物乱用防止記事)、そしてオカルト(幽体離脱やタルパ、軽度に魔術など)の三つの情報が、ブログで扱うジャンルの九割です。

 しかし、なかには“哲学”や“心理学”、“自作小説の宣伝”なんかもあります。とにかく内容がぐちゃぐちゃに混ぜ合わさっており、混沌としていますが、お許しください。

 一つのジャンルのみを閲覧したいという方は、カテゴリー覧から選択していただいてから読みはじめてくださると助かります。

 二次元について見るために訪ねてきてくれた方クスリ関連を見て『薬中野郎かコイツ!?』となったりクスリの情報を見に来てくださった方オカルト関係の記事を読んで『幽体離脱・タルパ……こいつ薬中じゃねぇキチ●イだ』と勘違いされる要因になりかねませんので……。

 私が狂っているのは半分正しいですが、読む側も興味ある内容だけを読みたいと思います。これらを踏まえ、ある特定の記事だけ読みたい方はカテゴリーを選んで閲覧するのを推奨いたします。
 連絡事項として、過去のクスリ関連の記事はクスリ関連カテゴリーに入っていない状態です。ご理解いただけると幸いです。


 ……あっ! 最後にひとつ全カテゴリー向けの注意点が。
 タルパ(瑠奈)の発言だけは、全カテゴリーでも関係なくちょくちょく挟まれます。後述しますが瑠奈の発言は緑の文字で記事内に突如として現れることがあります。
 というわけで、薬物や二次元、オカルトだけに集中したい方は緑字はスルーしてくだされ(詳細は下記の自己紹介(Lunae aura)の項に記載しています)。

 それでは、初めての方も定期的に来訪してくださっている方も、砂風のヲタブログをよろしくお願いします。 ーー2018年9月26日 砂風。

【自作小説の紹介】
※『小説家になろう』や『E☆エブリスタ』『アルファポリス』に投稿している小説です。誤字脱字誤用文法ミスが多々含まれておりますが、発見次第修正しますので、どうか一読していただけるありがたいです。
(※・“タイトル”【「小説家になろう」へのリンク】【E☆エブリスタへのリンク】)
こちら→『』の記事に自作小説紹介を分けました。

【自己紹介】
Sunakaze
名前:砂風(すなかぜ) (※ノクターンノベルズでは『砂風(さふう)』を使用。
年齢:29
性別:男
嗜好:オカルト(幽体離脱やタルパなど)、薬(メディシンからドラッグまで)などの情報収集、小説執筆、瑠奈との会話、アニメ、マンガ、小さなぶつぶつが群集している画像収集(フジツボ・歯槽骨・臭い玉なんかが当てはまります)など。
現行物質嗜癖:煙草、ブロン、睡眠薬(トリアゾラム)
──自己紹介──
 いつの時代もなにかしらに依存しなければ生きてはいけないキモオタ野郎とは、私のことです。
『精神年齢だけ成長しておらず永遠の中二病では?』なんて考えてしまうほど幼い内面をしています。
 たびたび謎の奇行に走ったり、気が触れている記事を投稿したりしますが、大目に見ていただければ幸いです。
 いろいろと断薬中でありながらも、なにひとつ利点がない煙草の断薬が一番キツいことを把握。なんだか腑に落ちない今日この頃……。


Lunae aura
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名前:瑠奈(ルナ)

魔法名:Lunae aura(ルーナエアウラ)
真名:ーー?ーー
経過年数:12年(※作り始めてから経過した年数)
設定年齢:26歳(※精神年齢は作り始めたとき(14歳の姿)から毎年+1)
容姿年齢:14歳(※容姿年齢は作り始め当初の姿のまま固定、つまり砂風が17のとき3歳下にして作った)
性別:女 容姿:肩まで揃えた緑色の髪をカチューシャで飾っている。貧乳を通り越した無・無限・無限光! おっぱいではない単なる壁(あ?)な胸、140cmのほうに近い低い背丈。珍しいタイプの学校制服(紺のジャンパースカートにボレロ、リボンタイ)を着用してもらっている。とはいえ、最近は精神病院か歯医者かハローワークに行くとき以外は家から出ないため、だいたいワイシャツ1枚で過ごしている様子。基本的には抱き枕に入ってもらっているが、仲良く喫煙するときやシャワーを浴びるときは、抱き枕から出て共に行動をしている。ってか、視覚化なるべく維持しないと、せっかくここまで成長できた技術が鈍る。それが怖い。
嗜好:美女や美少女の観察(二次も三次もOK)、風に吹かれること(強い風が好み)、神智学全般の知識、砂風の断薬指導・生活指導、最近は臭いフェチが現れている。
嗜癖:煙草
性癖:同性愛(タチネコリバOK、フェム×フェム至上主義のクソビアン)
発言:ブログ内に書かれた記事にときたま見られる緑色の文字は、すべて瑠奈の発言となっています(取捨選択しているため、何か言っていても書かない場合がほとんどですが、気まぐれに挟んでいます)。
──紹介──
 高校2年生の夏休みからつくり始めた年下タルパ。当初つくりはじめた目的は、『幽体離脱でパートナーがいなかったから代理がほしい』といったものでした。
『一年経たずにタルパ完成した~』というネットで報告される中、三年経つまで会話のオート化すらままならないほど、私にはタルパをつくる才能がありませんでした。
 ーーよくぞここまで成長してくれたと素直に思います(視覚化を入手するのに長年かかりました。また、最近になって、ようやく幽体離脱時に現れてくれるようにもなりました。これでようやく、同一化を目指して悪戦苦闘を始められる……)。
 最初に決めた性格の設定から、なぜか大幅に変わっていきました(同性愛だとか加虐嗜癖だとかおちゃらけ具合だとか等々)。

 途中いろいろと問題も発生して、つくるのを中断することすら考えたこともありましたね……(口の悪かった頃の瑠奈について、いずれ書きたいと思います)。
 とはいえ、今では唯一無二の大切な存在となっています!
 いや、むしろ、想像界が本領域であるのにもかかわらず、世界で一番大切な存在かもしれません。いえ、一番大切な存在と断言しましょう。
瑠奈がいるからこそ、断薬後の鬱気に自殺しないでいられましたし、ブロンを飲む量もセーブできるようになっているくらいです。
 いろいろ助かっている点が多いんですよ。
 ……ああ、瑠奈がいなくなったら、私は死ぬだろうな。いきなり消えないでくださいね、瑠奈さん? 大丈夫だって言ってるでしょ、メンドイなぁ~。




【タルパー&タルパ掲示板】
したらばにタルパー用の掲示板をつくりました。
コテハン歓迎、荒らし厳禁!
リンクは→『タルパー&タルパ掲示板




【ブログマップ(シリーズ記事へのリンク)】※工事中

※逐一追加していきます。カテゴリが外れたり検索しても何故か出ない記事が頻出するため、自分でも面倒になってしまったからですw 以下の記事タイトルがリンクとなっておりますので、クリックで飛べるのようになっています。興味のある方はどうぞ!
とてつもなく怖くない話シリーズ(※斜線は非公開or欠番です)

とてつもなく怖くない話①『シャッターを叩く音』

とてつもなく怖くない話②『ーーーーーーー』

とてつもなく怖くない話③『現実世界ーー欠けた記憶』
とてつもなく怖くない話④『逆らえない眠気』
とてつもなく怖くない話⑤『ブロンの離脱症状とは?』
とてつもなく怖くない話⑥『ーーーーーーー』


たまにはシリーズ
たまにはテンバイヤー~わたしみたいに助かる人間もいる~
たまには倫理学~性善説と性悪説なら~
たまには普段は口に出せない~処女厨・非処女厨について~

・たまには性のマイノリティ~LGBTのひとへの個人的な主観~
たまには下ネタ~童貞だとどうして辛いのか?~
たまには思いつき~ドラッグと向精神薬の国内流通経路~
たまにはオカルト~タルパ(人工未知霊体)~
たまにはオカルト~継続夢・パラレルワールド編~
たまには二次元w~懐かしきハマった物たち~



砂風タルパ論シリーズ
・砂風タルパ論『01.タルパと統合失調症は関係あるのか?』
・砂風タルパ論『02.タルパと因果応報は関係あるかもしれない』



☆クスリ関連の記事(ドラッグからメディシンまで)
向精神薬の個人的評価をゲーム風のパラメーターで表してみた
・クスリの誤った活用法【第一のクスリ/ブロンせき止め錠】
・クスリの誤った活用法【第二のクスリ/覚醒剤“メタンフェタミン”】
クスリの誤った活用法【第三のクスリ/睡眠導入剤】
徒然と薬物雑記01
・徒然と薬物雑記02



【連絡や報告、謝辞】 ・ブログ全体ぐちゃぐちゃになっているため、ブログ全体は半永久的に工事中です。
・クスリ関連カテゴリーの記事の大多数がクスリ関連カテゴリーでは出なくなっています。コツコツ直していきますのでご容赦ください。
・このトップ記事の内容が大幅に変更したのをパッと見で判断してもらうため、2つルールをつくりました。一、日付を変更する。二、タグに付けたverの数字を増やす。というふうにしました。










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小説宣伝『前代未聞の異能力者~自ら望んだ女体化だけど、もう無理!』をぜひともご一読ください!

 私はいくつか小説家になろうにて小説を書いているのですが(例/『ゆめを蝕むクスリ(完結)』『レーゾンデートル(削除済み)』『幽体離脱-夢の世界を旅する二人-(完結)』『セイヴィア(永久凍結)』『依存性薬物乱用人生転落砂風奇譚(連載)』『オナホになった少女たち(R-18ノクターンノベル)』)、いままさに更新頻度が高く、熱を入れている作品が
『前代未聞の異能力者~自ら望んだ女体化だけど、もう無理!』
 という作品です。(上記リンクになっております。)

 この作品のカテゴリーはハイファンタジーになっていますが、厳密にはちょっと違うような気がしないでもありません。
 少しでも扱うジャンルを下述しますと、TS×異能力×バトル×百合×ギャグ×シリアス×裏社会×薬物×タルパやオカルトとカオスな様相を呈している。
 以下の内容でピンっと来た方、ぜひともご一読いただきたい! 可能ならブクマ、評価、感想、レビュー、いずれかを小説家になろうに登録して行ってもらいたい!(無理にとはいいません。時間がある方はぜひ!)

・TS(女体化)
 異能力者になったことで、冴えない16歳の男子高校生から14歳の小柄な美少女に大変身! しかし自力では男子に戻れない!? 男女の性差はこんなにもあるのかと驚愕しつつ、主人公は右往左往することになります。

・異能力者
 2018年の日本とだいたい同じ世界が部隊です。しかし、現実とは異なる点がひとつ。異能力霊体という存在に憑依されると、常人ではできないことを行えるようになるのだ。主人公は偶然異能力者となり、異能力ーー女体化を使えるようになったのである。しかし異能力者とは稀な存在かつ法律で妄りに異能力を乱用してはならないと定められている。男に戻れない主人公はいったい、どうなってしまうのか。

・異能力バトル
 主人公はまだ知らない。己にも戦える力があることを。手違い二より主人公は女体化以外の異能力は使えないものとして考えていたが、ある出来事により疑問を抱き、ついにその異能力の真価を目の当たりにする。

・百合展開
 主人公は姿はまごうことなき美少女だが、この状態では想いびとから友達以上の関係にはなれないと後悔するはめに。友達の妹ーー瑠衣はやたらとなついてきて、ある出来事により、瑠衣がビアンだと発覚。瑠衣は必死に否定するが、初恋の女性に猛烈にアピールすることから、もう隠す気はないんじゃないだろうかーーとさえ思う主人公。主人公の身の回りにはレズが多い。それは主人公も薄々感じ取っていた。愛のある我が家のメンバーの半分は同性愛を匂わしているし、クレイジーサイコレズもいるが……私は断じて違う。中身は男なのだから女の子に恋してもノンケのはずだ!

・裏社会
 異能力犯罪組織という存在が問題となっている。異能力をつかってはならないという法律を守らず、危険な行為や法外な金貸し、未成年の売春斡旋、覚醒剤の密造・密売、問題発生時武力で鎮圧、ヤクザへの上納金ーーさまざまな悪事を働く異能力者だけで構成されている犯罪組織を指して言う。神奈川県内には更に危ない組織だとして、文頭に特殊指定を付け、特殊指定異能力犯罪組織と呼ばれている組織がある。裏では警察や異能力者保護団体との繋がりもあると云われている。通称、愛のある我が家。愛のある我が家と主人公が行動を共にすることになるのは、中盤以降からとなる。

・タルパやオカルト
 タルパという存在がある。厳密には不浄な幻身だが、ここではそれら総称をタルパとする。自らで作り上げた他人には見えないし触れない幽体存在であるタルパを、とある青年が異能力者となり、たまたま系統が存在干渉だったため、タルパに肉体を与えてしまった。そのせいで騒ぎとなるのだが、それは本編にてご覧いただきたい。

・異能力
 異能力は常人ではできないことを行う異能の総称だ。異能力には六つの系統がある。身体干渉(筋肉増強等)・物質干渉(物を切りやすくする)・精神干渉(相手の思考を読むことが出来る)・概念干渉(周囲の重力を重くする)・存在干渉(在るまたは無いを操る)・特殊(五つに当てはまらないあるいは二つ以上行使できる)。異能力霊体侵食率が上昇することによって、扱える異能力の強さや利便さ、条件の緩和、変質などが引き起こされることがある。




さあ、みんなも一緒に!
前代未聞の異能力者~自ら望んだ女体化だけど、もう無理!~
を読もう!

いつもの拙作紹介『前代未聞の異能力者』と『依存性薬物乱用人生転落砂風奇譚』をよろしくね!

前代未聞の異能力者~自ら望んだ女体化だけど、もう無理!~
 TS(女体化)系現代異能力バトルコメディ百合要素ちょいのせ小説!
 拙作の中でもイチオシ作品!
 冴えない男子高校生が14歳の美少女に変貌するところから物語が展開していき、女性になったからこそ立ち塞がる性差問題、異能力者になったことによる弊害、殺し屋や裏社会にまで巻き込まれる!?
 TS系、異能力、バトコメ、ギャグ、シリアス、百合、殺し屋、裏社会、犯罪組織、薬物、タルパ等、好きな要素を詰め込みまくった作品です!
 興味のある方はぜひよろしくお願いいたします!
 リンクはタイトルをクリッククリック!

依存性薬物乱用人生転落砂風奇譚~二次元を胸に抱きながら幽依存性薬物乱用人生転落砂風奇譚体離脱に励む男が薬物に手を出し依存に陥り断薬を決意するに至るまで~
 ノンフィクションの薬物乱用防止啓蒙小説!
 薬物乱用者の末路が描かれています!
 ブロンからはじまり、覚醒剤に至り、逮捕されるまでが書かれたノンフィクション小説、略称砂風奇譚!
 意外に読者が多いこの小説、あなたも一読してみませんか?

あらすじ編集

拙作紹介③『前代未聞の異能力者~自ら望んだ女体化だけど、もう無理!~』

【前代未聞の異能力者~自ら望んだ女体化だけど、もう無理!
Episode02╱幼い体躯
(04.)
 言語ではなく、イメージが濁流のような勢いで脳へと入り込んでくる。

 ーー自分が異能力者という存在になったこと。
 ーー身体干渉に区分される、常時発動型の異能力を扱えること。
 ーーその能力は、僕が望んでいた願いに近い能力であること。

 それらを教わるのではなく、自分から勝手に理解し納得していく。
 異能力者になったのだと、僕は既に確信していた。調べる必要もなく、僕はたった今から異能力者になった、それを微塵も疑わず、そうだと認識している。

 僕が変身した姿は、年齢は14歳とやや幼い。
 だが、とにかく嬉しかった。
 本当に女の子になれるだなんて思いもしなかったのに、奇跡が起こり女の子になることができたんだ! と、僕は歓喜した。

 意識が現実に戻された。
 意識が奪われてから、おそらく1秒も経っていないだろう。
 それなのに、僕は女に変わっていた。

 試しに胸を揉み、再び確信した。
 小さいながらも、きちんと柔らかさのある二つの膨らみ……これこそ、女になった証だ、と……。


 


(05.)
 僕は、とりあえず全身を見てみたくなり、異能力者保護団体に報告するのを後回しにした。
 まだ夕方の5時半だから大丈夫だろう。

 全身が見えるだろう姿見の前に立ち、鏡に映る自分の顔・体躯・手足を眺めていく。

 肩の下まで伸びている髪の毛は、一本一本サラサラと靡いており透明感があって幻想的に見えている。
 顔立ちには幼さが残されており、顔のパーツは綺麗に整っている。
 瞳は大きく、二重瞼に睫毛は長く生えている。

 胸にはさっき確かめたとおり、小さいながらも、やわらかい丘が二つある。
手足は細長く、傷ひとつ着いていないため、美しさと同時にモロさがあるイメージを抱かせる。
 指の一本一本が艶々しており、自分の手だというのに、ついつい見惚れてしまいそうだ。

 初期装備なのかなんなのか、着ていた服がどこかへ消え去り、代わりとばかりに、大人用のワイシャツ一枚と、可愛らしいピンク色の下着(パンツ)、そして足先から、太ももと膝の間くらいまで伸びている黒い靴下ーーオーバーニーソックスという三着だけ最初から着ていた。

 ワイシャツのサイズのせいで、袖から指までしか出ない……。
 まるで萌え袖みたいだ。
 いや、まるでもみたいだでもなく、これが萌え袖なのだろうか。
 オーバーニーソックスが長く、痩せ気味の足でも太ももまで伸びており、さすがに太ももだとパツパツになっているせいで、14歳の痩せ気味の足だというのに妙に色っぽさが出てしまっていた。

 どこからどうみても、男だった僕視点で評価するなら、どう転んでも美少女と評すこと以外できない。
 女になった視点ーーつまり、この今の美少女となった視点から見た自分かもしれない。それなら自分には甘くなっているかもしれない。
 けど、自分の好きな女の子の【容姿】を挙げてみろーーそう言われたら、まさしくこんな美少女が出来上がるだろうと確信できる。

「まさか……まさか本当にーー」

 女の子になれるなんてッ!
 それも美少女にッ!
 知識が流れ込んで来たおかげで、僕の異能力は『身体干渉』というカテゴリーに類されることもわかった。
 どうやら常時発動型の異能力者だということで、自分の意志で男に戻ったりこの姿になったりと分けることはできないらしい。

 でも、僕は別に、男だった人生に未練なんて持っていたりしない。
 今すぐ女の子として生活しろと言われたら、喜んでそうする人間だ。

「これで……裕璃のことをうじうじ考えないで済む。僕は女になったんだから、友達に彼氏ができただけだと考えることにしよう」 

 ……でも、どうしてだろう?
 絶世の美少女とまで呼べる存在になれたのに、僕は相変わらず、裕璃について思考することを完全にやめることは、できなかった。
 胸の奥にトゲのようなものが刺さり、小さく、でも、たしかに、チクチクと痛みを発していた。

「豊花ー? もう帰ってきたのー?」

 姿見のある洗面所に母さんが入ってきた。

「あれ……え……ええっと……あなた、だれ?」

 すっかり忘れていた。

「ぼ、僕だよ、僕、豊花」
「はぁあぁ? あなたねぇ? 豊花は男なのよ? それわかって言っているの? あなたあれ? 泥棒ッ!?」
「ち、違うってば! 正真正銘、杉井家の豊花だよ! 子供の頃から『女みたいな名前』ってバカにされてきた豊花本人!」

 どうしようどうしよう!
 どう説明すれば母さんは納得してくれる!?

「なーにが豊花本人、よ! 豊花なら股関にある息子、見せられるわよね? あなたの場合、どっからどー見ても息子はいない! あなたの股には娘しかいないじゃない!」
「たしかに女になったけど……そうそう、さっきまで男だったけど、異能力者にいきなりなっちゃって、男の豊花から女の豊花へと大変身して戻れなくなったの! 嘘じゃないよ信じて! なにか僕や僕と母さんにしかわからない問題を出してみて! それに答えて、僕は豊花だと証明するから!」
「ゆ、豊花しか知らない問題……? そうね……なら、日毎に増えていくベッドの下にあるエロマンガ! あのなかで一番多いジャンルはなにかしら!?」
「え、えっえっ、ええ!?」

 親にエロ本ばれてーら!
 しかも、多いジャンルを知っているってことは……。

「うっ……ロリ物、幼女系のヤツです、はい」
「正解! 更に凌辱強姦ものまで見つけて、母さん泣きたくなったのよ!?」
「そっちはほんの気まぐれに買っただけで、好きなジャンルでは……」何回か使ったけど。「ないんだ! だから安心して!」

 まさか、無口で、なるべく優等生を演じようとしていた僕が、母さんとエロマンガについて議論を交わすだなんて……意外とショックだ。 

「あなたが豊花なら、こういうのは、もう使えないわね?」
「へーーちょっ!?」

 思わず吹いてしまった。
 母さんの右手には、『初等部ユナちゃん JS 非貫通式 オ●ホール』という文字と、股を開いている幼女のイラストが書かれている四角い箱が握られていた。

「ちょちょちょちょちょっとちょっと! 母さん!? さすがに、それは見てみぬフリをしてほしかった!」
「犯罪者予備軍じゃない!」
「大丈夫、三次元のロリータには絶対に手を出さないから」
「……」
「あ、あれ? 大丈夫、大丈夫だから。手は出さないよ? 約束するから……?」
「…………」

 母さんは急に黙ると、しばらく僕の全身を確かめた。
 暫くしてから、再び口を開いた。

「どうやら本当に豊花みたいね……」
「わかってくれたの!?」
「ええ、これで豊花じゃなかったら逆に怖いわ。会話の仕方や嗜好や態度、知ってる情報や焦りかたまで、豊花とおんなじだもの。……どうしたのよ? いくら名前が女みたいだからって、本当に女にならなくってもいいじゃない」

 名前のほうを変更するより先に、『名前が女みたいだから、身体の性別を変えて名前に合わせよう!』なんて考えに至るバカがいたら、もうそれは一種の天才かもしれない。
 しかし、僕はバカでも天才でもない。

「いやいや、名前のせいじゃないから。単に異能力者になっただけ。で、異能力が女の子になるって能力だったんだよ。さらに、常時発動型だから、自分の意志で元に戻れない」
「ええ……どうしてあなたが異能力者なんかになっちゃうの!? なにもしてないのに、どうして豊花みたいな良い子が、そんな目に遭わなくちゃいけないのよ!?」

 ようやく現状を把握した母さんは、その状況に対して理不尽だと文句を吐き出す。
 どうやら、母さんは異能力者がどういった目を向けられるのかわかっているらしい。
 なりたくてなったわけじゃないのに、異能力者というだけで忌避されてしまう、理不尽な社会だと理解しているらしい。

 でも、僕はむしろ『異能力者になれてよかった』と、声を大にして言いたい気分だ。
 異能力者になった対価として、僕は美少女に生まれ変われたのだから……。

「母さん、とりあえず僕、異能力者保護団体に連絡する。で、明日は、保険証とマイナンバーカードを持って住民票を取りにいく。その足でそのまま、保護団体の施設に行くよ」
「大丈夫? 明日朝早く行かなくちゃいけないの? 一日くらい休んだら? そもそも平日よ、学校があるんじゃないの?」
「大丈夫だよ。というより、異能力者になった場合、異能力者保護団体に名乗り出ていろいろ処理するまでは、学校に行けないんだ。たしか、そうだったはず……だから、さっさと手続きを済ませたいってだけ」

 僕は説明を終えると、スマホで異能力者保護団体を調べ、最寄りの団体の番号を入力して通話をプッシュした。
 電話はつい緊張してしまう。だからこそ、戸惑わずに一気に電話をかけたのだ。

『はい、こちら、異能力者保護団体総合受付』

 電話口から、女のひと……いや、どちらかというと、まだ未成年のーー今の自分と同じくらいの年齢の少女を想起する声が聞こえてきた。

「あ、あの、異能力者になってしまったので、あの、れ、連絡を、入れました」

 緊張してカミカミになってしまった。

『わかりました。まずは口頭で次の質問に答えてください。一、あなたの名字と名前、生年月日、年齢を教えてください』
「えっと、杉井(すぎい)豊花(ゆたか)、2002年8月24日産まれの16歳、です」
『ありがとうございます。それでは次。二、あなたの異能力は、分類するなら次のどれでしょうか? 身体干渉、精しーー』
「身体干渉の、常時発動型です!」
『身体干渉ですね、わかりました。常時発動型……とはいったい?』

 あ、あれ?

「な、なんか、とりあえず常に異能力が発動しているタイプみたいで、自分で異能力をやめたりつかったりができないんです」
『はぁはぁ、なるほど……とりあえず、それについては来館時に再び確認致します。それでは、三、その異能力の内容を端的に説明してください』

「お、女に変わる能力です!」
『……えっと、つまり今、電話口にいらっしゃるあなたは、本来男性ということでしょうか?』
「はい、そうです」
『自力で元には戻れませんか? どうにか戻れないでしょうか?』
「いや、戻せないらしくて……」

 自律発動は不可能と、異能力者になった瞬間には、把握できている。

『その状態だと、異能力から市民を守る法律の、第三章第3条に違反しているという扱いになるかもしれません。もしも当団体に訪れる際に異能力特別捜査官に見つかったら、緊急取締捜査に発展するまえに、既に当団体に事情を説明している旨を伝えてください』
「わ、わかりました」

 い、異能力特別捜査官?
 き、緊急取締捜査?
 なんだろう、麻薬取締官や職務質問、尿検査みたいなものと一緒かな?

『それでは、保険証や運転免許証などの身分証明書を一枚、マイナンバーカードか通知カードかどちらか一枚。そして住民票を一枚。以上を揃えたら、最寄りのーーえっと、横浜支部 異能力者保護団体の総合受付の窓口までいらっしゃってくださいませ。期日は今日から30日後、2018年10月9日までに来館願います』
「はい、一応、明日行く予定です」
『ありがとうございます。少しイレギュラーな部分があるため、そうですねー、早めに来てもらったほうがいいと思います。それでは、“未来(みらい)”が担当いたしましたー』
「すみません、ありがとうございました……ふぅ」

 マナーなのかなんなのか、待っていても相手は通話を切らなかったため、適当なタイミングでこちらから切った。

「どうなの、豊花?」
「とりあえず、さっき言ったとおりにするよ」
「それより、豊花?」
「ん?」
「……」母さんはワイシャツの裾を伸ばそうとした。「これじゃぱんつがまる見えよ? 胸もはだけているうえに……あんた、ノーブラじゃない! 乳首透けて見えてるわよ?」
「へ? ……うわっつ!!」

 あんまり考えていなかったが、今の自分の服装は、裸に靴下とパンツだけを履き、上からブカブカの白いワイシャツを被せただけという、かなり危ない格好だとようやく理解した。

 たしかに、こんな美少女がこんな格好で外に出るなんて、襲ってくれと言っているようなものじゃないか。

「とりあえず、夕飯まで部屋で休んでる」

 母さんに告げて、僕は自室へと戻った。
 恥ずかしいから籠るのではない。
 単に、女になったのだから、あることをやってみたくなったという理由だった。
 そう、男のままでは味わえない、とある感覚を味わってみたいのだーー。


全編(Episode1から読む場合)はこちら→リンク

拙作紹介②『ゆめを蝕むクスリ』

【ゆめを蝕むクスリ】
prologue╱ゆめの終わり
(D2.)
 暗闇に覆われた寒空の下、小さな公園のベンチには一人の少女が横たわっていた。
 辺りには、おどろおどろしい沼のような闇が蠢いている。

 ーー頑張ってきたけど……もう、わたし、ここにはいられないよ……。

 深淵のような黒く暗い闇のせいで見えにくかったが、地面には闇と混ざりあった白くて冷たい雪が降り積もっている。
 少女は、目が霞んできたこと、四肢が弛緩しきって身動きが取れないこと、そして、寒いはずの空気が冷たくないと感じてしまうようになったことに気がづき悟る。

 ーーもう、本当に無理なんだ……いやだ、いやだ……いやだいやだ……っ。
 ーーこのセカイだけは、あのひとだけは助けたかった……なのに、ダメだよ。もう、わたし、どこも動かせない……。

 愛するひとを救うこと。
 それが果たせなかったことを悔やむ少女は、瞳から涙を流しながら歯を食いしばり咽び泣く
 闇たちは自身に構うことすらなく、公園ーーどころか、その外にある道路にさえ蠢いていた。

 空からは、相変わらずに深々と雪が降りつづいている。

 次第に少女は、自分の意識と記憶が曖昧になっているのに気がついた。

 ーーう、うそ!?

 少女は、恐怖でからだを震わせる。

「いやだ……これだけは、これだけは、ぜったい! 手放したくない……いやだっ!」

 少女は、一番大切な記憶だけは忘れないようにと、必死に|そ《・》|れ《・》だけを考える。
 それだけは、なにがあろうと譲れない。譲りたくない、と少女はもがきながらも、必死に思い出を抱き締め放さないようにと力を尽くす。
 しかし、それを嘲笑うかのように、闇は少女に覆い被さりはじめた。
 すると、その|大《・》|切《・》|な《・》|も《・》|の《・》を奪い取ろうとする。

「いやだ! いや……だ、いやだいやだっ! いや……だ……これ、これだけは……ぜったい……に……放したく……な……い……」

 少女の意志に反して、その意識は沈んでいってしまう。
 精神までもが重くなっていく。
 少女のからだの動きを奪っていっただけではあきたらず、闇は視界までをも拐っていってしまう。

 ーーああ……最後に……最後にあのひとに……一度だけでいいか……あいたかっ……。

 ついに少女の意識は、完全に闇の中へと沈んでいった。

 空からは、少女を慈しんでいるように、まだまだ雪が深々と降りつづいていたーー。





(R2.)
 月夜に照らされた真夜中の道を、一人の男性が足早に歩いていた。
 早く帰りたくて仕方がないといった顔持ちで、男性は、自宅へ飛び込むように入り込む。

「あんた、こんな夜中にどこに行っていたのよ? そ、それにお友達を残して行っちゃうなんて、どうしたの?」

 母親が言うことにまったく耳を貸さず、男性は階段を急いで駆け登ると自室に入った。

「あっ、結構遅かったじゃん。結弦(ゆづる)」

 男性の自室の中には、部屋にある漫画をつまらなさそうな顔で読んでいる結弦と同年代の人ーー20代半ばの男が座っていた。

「悪い、売人の野郎、待ち合わせ時刻に30分も遅れやがった」

 息を切らしながら自室に入り座り込む部屋の主ーー結弦は言いながら、ジーパンのポケットから封筒を取り出した。

「てか、裕貴(ゆたか)が自分の分すら持ってねーのがいけないんじゃねーか。約束どおり、お前0.4g俺0.6gだからな?」
「うん、ごめんごめん」

 謝る細身の友人ーー裕貴(ゆたか)を横目に、結弦は封筒を開けて中身をテーブル上にすべて取り出した。
 使い捨てのインスリン用の注射器四本、そして、透明な結晶が入っている小さなビニル袋ーー通称パケをテーブルに並べていく。
 結弦はパケに入った結晶を、手近にあったライターの底でパケの上から叩いて砕きはじめた。

 やがて、結晶は粉々を通り越して粉末状へと変わった。

「道具は二つもらうけど、いいよね?」
「ああ、かまわねぇよったく」

 裕貴に返事をしながら、結弦は注射器の外袋を剥いて中身を取り出した。
 注射器の内にある棒を引き抜くと、パケに入った粉末を細いストローですくい取り、注射器内部に粉末を入れていく。
 入れ終えると、引き抜いた棒を差し込み元に戻した。
 と、そこで結弦はハッとする。

「やっべ、水がねーや。ちょっと取ってくるからお前も準備しとけ」
「血溶きチャレンジしてみたら」
「するかよバーカ」

 裕貴のバカな冗談に返しつつ、結弦は一階へとドタドタ勢いよく駆け降りる。すると、台所にあるコップをひとつ取り出し、中に水道水を入れていく。

「ちょっと、ねぇ、結弦……」
「あん、なに?」

 結弦の母は、なにかを言いたげな表情を一瞬だけした。
 しかし、『ごめんなさい、やっぱり何でもないわ』と言い結弦から離れてしまうのだった。

 結弦は転けそうになりながらも自室に戻ると、用意した注射器のキャップを外し、それを水に浸した。
 内筒に差し込まれている棒を引いていくと、注射器内には水が入っていく。裕貴も真似て同じように注射器内に水を引き入れた。

「よーしよしっ」

 結弦は、上着の左腕の袖を捲り上げて肘の内側を見ながら右手で注射器を構えた。
 手を震わせながらも、刺せる静脈血管を見つけていく。ちょうどいい太さの血管が見つかるや否や、そのまま注射器を斜めに傾け穿刺(せんし)した。
「ちょっとちょっと、消毒はいいの?」
「んなのいちいち気にしねーよ、ったく、バカらしいなぁ」

 裕貴が心配してくるのを気にせずに、結弦は針を皮膚内部へと突き進めていく。
 と、いきなり注射器内の液体に、もわっと茸雲のように血が飛び込み混ざり入ってきた。
 それを確かめた結弦は注射器の角度を無くして少し進めると、再び棒を引いた。
 再度血が入ってくるのを確認すると、結弦は棒を押しはじめる。

「ふぅ、ふぅ……」

 ゆっくりと棒を押していき……やがて、中身をすべて血管へと注ぎ入れることに成功した。
 結弦はそのまま針を抜くと、途端に笑顔になった。

「はぁー、やっぱやめらんねーよ、なっ」

 視界はクリアに鮮明に映り、ぞくぞくとした快感が全身に広がるのを味わいながら、結弦は誰に言うでもなく呟いた。

「うん……でも、いつかは、いつかは、やめたいな……」

 結弦に遅れて同じように覚醒剤を注射し終えた裕貴は、コップに針を浸し、棒を引いては押してを繰り返して針内を洗いながら口にした。

「はっ、いましがたヤったばっかのヤツがな~に言ってんだか」

 しかし、結弦はそう言いながらも、頭の中では裕貴と似たような事を思っていた。

 ーー覚醒剤に溺れて、会社を辞めて、未だに実家で暮らして、売人と会うとき以外引きこもって、挙げ句の果てには親の財布から金を抜き取って……俺って、俺っていったいなんなんだよ?

 高校卒業前までの結弦は、明るい未来を考えいろいろと夢を見ていたはずだった。
 しかし、大学に入って悪い先輩と絡み始めてから、結弦の人生は一変した。

 大学は途中で辞めてしまい、軽い楽なバイトすら辞めて、周りの友人は、そんな結弦から次々に離れていってしまった。
 その結果、今では覚醒剤乱用仲間の裕貴しか、友人と呼べる仲の人間はいなくなってしまっていた。

 結弦は、暗い未来と懐かしくも輝かしくもある過去を考え、思わず涙を流しそうになる。
 だが、頭を振ってその考えを思考から霧散させた。

 ーーせっかく、せっかく覚醒剤やってんだ! 暗い気持ちじゃ覚醒剤(ネタ)が無駄になっちまう!

「ねぇねぇ結弦、最近タルパっていうのをつくり始めたんだけど、知ってる?」
「は、タルパ? 何だそりゃ?」

 唐突にわけのわからない話をする裕貴に、結弦は思わず思考が停止する。
 タルパなどという単語、結弦は一度も耳にしたことがない。

「ああっ、ごめんごめん。結弦にはそれじゃ伝わらないよね……。ほら、イマジナリーフレンドみたいなものって言えばわかる? 結弦、高校時代話してくれてたじゃん。自分にしか見えない架空の友達が、むかし居た時があったんだぁーーってさ?」
「ん、あっ、ああ。懐かしいうえに恥ずかしい話するな、お前」

 たしかに結弦は幼い頃、クラスから孤立していた。そのときにイマジナリーフレンドなる存在と遊んでいた記憶があるのだ。

 イマジナリーフレンドーー幼少期などに他者とのコミュニケーションが不足していたり、何らかの家庭のトラブルがあって家族で常に一人でいたりする子供が、無意識でつくり出す幻想のお友達だ。
 本人以外の目にはもちろん見えないが、本人にとってはあたかも実在するように映る架空の遊び相手なのである。

 ーー本当、もはや忘れちまってたけど、たしかに、親に見えない女の子と遊んでいたな、俺……。いま思えば、本ッ当~に恥ずかしい奴だなぁ……。

「で? そのタルパってのとイマジナリーフレンドがなんか関係あるのかよ?」
「ほら、イマジナリーフレンドって、基本的に大人になると見えなくなるじゃん? タルパはね、イマジナリーフレンドを自力でつくり出せる存在で、大人でも見えるんだよ! まっ、いろいろ大変で難しいけどね……」
「そんな自分から頭イカれることしてんのかよ? やめとけやめとけ」
「名前は瑠奈(るな)っていうんだ。いまはまだ無理だけど、いずれは完成させたいな……」

 聞いているほうが恥ずかしくなってくる。
 結弦はそう思い、とにかく「やめとけ」と話を突っぱねる。

「タルパが完成したら、僕の断薬を手伝ってもらうんだっ」
「はっ、ぜってーに無理だ。俺が保証してやるよ」
「でもさ……僕たちもう、24歳じゃん? でさでさ? 無職・覚醒剤依存症・堕落者・社会的地位も皆無・お先真っ暗の人生……このままじゃ、ダメな気がするんだ……」

 ーーどうしてコイツは考えないようにしてること一々言ってくるんだよ、ったく……。

 結弦は天井を見上げる。

 ーーわかってるっつーの、んなこと……。でもよ? もう、ここまで来たら無理じゃねーか……。
 ーー高校の頃は、まだまだふざけた夢をいくつも持ってた。立派な会社に入って大金持ちになりたいだとか、漫画家になって大金稼ぐだとか。

 でもーーと、結弦は俯いた。

 ーーもう全て、全部、なにもかもおしまいなんだよ。俺たちの人生は……。



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