敗戦国である日本こそ第2次世界大戦最大の受益者だった ― 大物スパイが明かしたこの世の真実とは?

2015.02.02
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――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFOからUMA、都市伝説、陰謀論……と、さまざまな不思議ジャンルの話題で、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。ここでは、そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が厳選した“マストブック”を紹介しながら、世の中の不思議に深く触れていただきたい。

【Tocana Reader’s MustBook No.14】
150119_mu.jpg『美しきペテンの島国〜続・真説 日本の正体』(学研パブリッシング)

 戦争はマネーゲームの延長にすぎない。世界を支配する国際金融資本家らの金儲けが戦争の目的なのだ。

 そう断言するのは、ノンフィクション作家の高橋五郎氏だ。もともとテレビ番組の制作を手掛けていた彼だが、ひょんなことから大物スパイと出会い、日本はもちろん、世界の裏側、つまりは、この世の真実を知ることとなる。

 スパイの名はアンヘル・アルカッサール・デ・ベラスコ。スペイン出身のユダヤ人で、ヨーロッパ貴族、ヘッセン方伯フィリップ1世の血を引く。ヘッセン家の金庫番を務めていたのが、かのマイヤー・ロスチャイルドである。そのため、ロスチャイルドといえども、ベラスコには頭が上がらないという。

 高橋氏はベラスコに気に入られた。ベラスコは高橋氏を自分の息子だと公言していたのだとか。長い付き合いの中、高橋氏はベラスコから驚くべき事実を聞かされる。

 敗戦国である日本こそ、実は第2次世界大戦の主役であり、最大の受益者だというのだ。戦時中、日本はアジア全域から金銀財宝をかき集め、莫大な金塊として蓄えた。コードネーム「金の百合」と呼ばれる金塊群は、戦後、接収されることなく、今も日本銀行券、すなわち日本円の信用担保として運用されており、国際金融資本のシステムにしっかり組み込まれているという。

 まさに驚天動地の話だが、具体的な真相をノンフィクション作家の小池壮彦氏が高橋氏にインタビューしたデータをもとに、新たに高橋氏のコラム等を加えたのが本書である。一連の高橋五郎氏の著作を読むうえで、いわば入門書ともいえる1冊である。これを読めば、現代史の真の姿を知ることができるだろう。

●三上丈晴(みかみ・たけはる)
1968年、青森県生まれ。学研「ムー」の5代目編集長。筑波大学を卒業後、学習研究社(現・学研)に入社。「歴史群像」編集部を経て、入社1年目より「ムー」編集部に所属。

●「ムー」
出版社:学研パブリッシング/発売日:毎月9日/税込価格:670〜690円/発行部数:7万部/概要:「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として、UFOや超能力、UMA、怪奇現象、オーパーツ、陰謀論など、オカルト全般を追求する情報誌。
公式HP<http://gakken-publishing.jp/mu/

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