これではっきりしました。


柴山は1万円が無くなったとき、深夜シフトでした。



すぐに柴山のケータイに電話しましたが出ません。



彼の入社時の履歴書を机から取り出し、
実家に電話しました。

彼の母親が出ました。


「はい。柴山です。」


「夜分遅くすみません、セブンイレブンの〇〇です」


「あ、いつもお世話になっております。」


「こちらこそお世話になってます。
 柴山君は御在宅ですか?」


「それが、友達の家に行くと言ってました。
 しばらく帰ってこないとも言ってたんですが、
 何かありましたでしょうか?」


「いえ、大したことではないんですか、
 明日も深夜シフトがありますので、
 また明日ご連絡しますね」


「はい。。。」



まだ確定できていないのに、
彼の母親に1万円や店の商品の飲み食いについて
話すのはちょっと待とうと考え直しました。



その代り、さきほどの深夜バイトに、


「柴山にメールしてほしいんだけど。
 明日中の夕方まで、店に顔を出さなければ、
 警察に被害届を出すよと。」


「はい。今やっておきます。」


「よろしくね。」


はたして彼は来るか。。



夕方17時ごろ、彼は店に来ました。



白のダウンジャケットを着ていて、
ちょっと涙ぐんでました。



取りあえず店長室に連れて行き、
他のアルバイトを売り場に戻してから、



「おい!お前か。盗ったの?
 早く返せよ。お金。」


「はい。すみません。警察だけは勘弁してください」


「いいか。今警察に突き出したら、おまえは犯罪者だ
 立派な窃盗だよ。アルバイトも就職も、うまくいかないかもしれないぞ
 たった1万円で。それでいいのか?」


「だからすみません。ただ使ってしまったので給料から差し引いてください」


「1万だけじゃないだろ。今まで散々店の商品を飲み食いしやがって。
 何をどのくらい喰ったんだよ。それ全部払ってもらうからな。」


「はい・・・」



結構ヤンキ―チックな顔つきなので、
どうなるかと思ったら案外素直にはきました。



まるで警察です。



おれは刑事じゃねえんだ。
なんでカマかけたり、
電話やメールで脅さないといけないんだろう。



そんなことを思いながら、彼の給料から天引きして、
バイトは辞めてもらいました。



翌月の品減り額は、6,000円にまで下がりました。



でもまだ万引き野郎がいるのです。


おそらく今度は、売り場です。
本当の万引き犯との戦いが始まります。




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