2010年07月27日
北海道開拓記念館へ

札幌市の道立野幌森林公園内にある北海道開拓記念館へ行ってきました。ここは北海道立の博物館ですが、県立の博物館で「開拓」という言葉が使われているのは北海道だけでしょうね。施設は昭和46年に百年記念塔とともに建てられ、その後に同一敷地内に北海道開拓の村も建設されました。
今回は地元の郷土資料を活用して、朝日郷土資料室を活発に運営している地域の人たちが作る「知恵の蔵」委員会の皆さんと、高齢者学級、住民の皆さんと一緒に行き、学芸員の方の説明を受けながらバックヤードも拝見することができました。
私は20年以上行ってなかったのですが、久しぶりに伺ってみるとずいぶんと常設展示やバックヤードの状態が変わっていました。膨大な量の資料は現在も続々と受け入れられているようで、多くの学芸員の方が必死に整理をし続けてもなかなか捗らない状態とお見受けしました。
それでも収蔵庫は以前よりも格段に整理が進んで、不断の研究と努力がここにも表れているようでした。
地下には図書室があり、貴重な研究論文や基礎的な文献が整然と配架されていましたが、お聞きしてみるとデータベース化は予算の都合で遅々として進まず、紙カード(索引カード)による整理のほかは司書の手によることで資料を探す状態のようです。
ここは道立ですので北海道全体が収集の対象となります。広大な土地の長い歴史を展示するための苦労はとても大きいのではないかと思います。
朝日町では収蔵展示という方法で、ほとんどの資料を開架したまま収蔵しています。現役と同じように使えるものについては学校の授業などで子どもたちが来館した時に動かしてみたり、町の歴史をよく知っている地域の方々が丁寧な説明を行います。毎日開館しているわけではありませんが、久しぶりに帰省された方がお越しになったりして、しばし昔話に花が咲くことも多いようです。
今回のようにアカデミックな研究を専門的に行っているプロの仕事場を拝見する機会は多くはありません。同様なことを目指しているわけではありませんが、貴重な資料を保存して後世に伝えていくことはとても大切なことです。
←同じ敷地内に立つ開拓記念塔です。高さは100mだとか。途中まで歩いて登ることができます。