かっぱです。

昨日の井上ゆき子工人に続いて、弥治郎系のこけし。
佐藤伝(つたえ)工人のこけしです。
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伝さんは佐藤伝内の二男で、北海道の弟子屈でこけしを作りました。
ちなみに伝喜が三男、伝五が四男、だそうです。
このこけしは、ちょっと描彩が飛んでいますが、頭の赤いかまぼこ状の飾りの両側に緑のかまぼこ状の飾りがあります。
チャームポイントはなぜか頬紅とともに、あごにも紅がさしてあることです。
父・伝内よりも勘内のこけしに近いですが、「こけし辞典」によると、直接師事したのは渡辺求や本田鶴松となっています。

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頭部の描彩にはやはり遠刈田からの影響を感じさせるものがあります。
このこけし、実ははめ込みで首が廻ります。
母こけ・ミリンダさんに教えてもらったのですが。
渡辺求の大正初期のこけしもはめ込みになっていたようです。
遠刈田でも明治初期にはめ込みのこけしを作っていたようですが、その後差し込みになっています。
伝さんの場合は、早い時期に北海道に渡ってしまったので、はめ込みの技術が残ったのだと思います。

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胴底には通し鉋。
遠刈田出身の佐藤丑蔵のこけしにも残っている技術ですが、他の弥治郎系の古い工人さんの木地にははめ込みや通し鉋を使ったものがあるのか知りたいところです。

ではでは。