かっぱです。

いよいよ今週末、東京こけし友の会の新年例会です。
東京こけし友の会は、今年で60周年を迎える、全国最大規模の伝統こけしの同好会です。
今回は、津軽系工人の本間直子さん、土湯系工人の野地三起子さんと、二人の女性工人がいらっしゃる他、話題の漫画「いとしのこけし」や、「こけし時代」木地山号の頒布もありますので、にぎやかな会となりそうですね。
実は、「いとしのこけし」未読なので、例会のときに購入しようと思います。
作者の冬川智子さんもいらっしゃる予定になっていますので、この機会に、ぜひ!

このこけしは随分前の例会で入手したものですが、こけしらしいこけし、と言えば鳴子のこけし。
高橋盛雄工人のこけしです。

IMG_0529
 
胴底には、1966.3と、最初に入手した方が記入したと思しき年月が記入されています。
IMG_0196[1]
胴底も、轆轤の爪痕ではなく、わざわざ溝を彫って仕上げてあります。
大人の愛好家の眼を意識した、上手物的な仕上げですね。

「こけし辞典」によると、高橋盛雄工人は大正6年生まれ、高橋盛工人の長男です。
盛工人の二男が遊佐福寿工人です。

また、昭和27年に西田峯吉氏所蔵の高橋勘治こけしを見てから、赤い丸段の肩を踏襲し、重量感のある作風に変わったとあるので、このこけし(1966=昭和41年)もまさにその形態ですね。 
福寿さんとはまた別のアプローチで、勘治のこけし、盛のこけしを踏まえてご自分のこけしに取り組まれたのでしょう。

IMG_0534
やや癖が強いですが、面描も力強く、肩を中心としたボリューム感の楽しめるこけしです。
写真では光が強すぎ、フォルムの妙も、うまく捉えることができませんでした。
実物の方がもっと良いこけしなのですが…歳を経てさらに魅力が増しそうな、存在感のある作だと思います。

ではでは。