かっぱです。
まだまだ暑いとはいえ、随分過ごしやすくなった気がします。
30度くらいだと可愛く思える今日この頃ですね。

今日は弥治郎系の鎌田孝志さんの渡辺幸治郎型です。
天江コレクションの復元ですね。
西荻イトチさんの「西荻こけし勉強会」にもサンプルとして持って行っています。

渡辺幸治郎自身の作ったこけしで現存するものは天江コレクションを筆頭に、かなり少ないものに入るでしょう。
幸治郎は佐藤伝内の弟子となり、弥治郎から下ノ原に移って木地業を続けました。
ちょっと正確な位置がわからなかったのですが、下ノ原は弥治郎より白石寄りになるようです。
鎌田孝志さんの祖父、鎌田文市は佐藤伝内・勘内や渡辺幸治郎のもとで職人もしていました。
文市と幸治郎のこけしには共通する要素も多いです。

さて、このこけしは、大きな頭に燭台のような襟巻き、描彩に関してはかなり遠刈田系のこけしに近い特徴を示しています。
それでいて、ベレー帽と称される頭頂の模様や一側目、ベレー帽から覗くかまぼこ状の飾りなど、弥治郎系らしい特徴も備えています。
原に比べると、目がくりくりっとして、寂しげというより朗らかな印象です。
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このこけしはバランスもさることながら、描彩されている部分が多くて面白いです。
描くのは大変かも知れませんが…。

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もともと遠刈田では、中剃りのある黒頭だったのが弥治郎ではベレー状に頭頂の轆轤模様が発展していったのかなと推測しています。
こうして下の方に毛を描き込んでいるものも多いので。
こういった手のかかる描法は、元の産地から離れたところに残っていたりします。

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後ろに菖蒲を描くのも、遠刈田、秋保などのこけしに見られます。
なんとなく得した気分になりますね。 

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蝋引きもされていません。
大きさのわりに素朴さ、おおらかさを感じて、そこが弥治郎っぽいかなと思います。
鎌田孝志さんのこけしを買ったのは実は初めてで、特にこの渡辺幸治郎型は前にも見て気になっていたので、仙台のしまぬきさんで買いました。

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うーん、可愛いです。

さて、今日も西荻イトチさんで第2回目のこけし勉強会を開催しました。
今回は13時からと16時からの2回、こけしの全体的なお話をみんなでおさらいしました。
毎回6名ほどしか入れないので、まだ順番を待っていただいている方もいるようです。
8月も開催します。 
お問い合わせは西荻イトチさんまで。
ちなみに、今のところ女性の参加者がとっても多くてウハウハ大変驚いています。
本当にこれまでのこけしブームでは男性がメインだったことを考えると、随分違うものです。
民藝全般では若い男性ファンもそれなりにいると思うので、そういったところに届くような発信がされたらまた違うと思うのですが。
ともあれ男性ファンも、女性ファンも、老若男女問わず夢中になれるのがこけしの魅力、懐の深さであろうと思います。

ではでは。