かっぱです。
今日は鳴子の岡崎斉司工人のたちこ(たつこ)を紹介します。

たちこというのは、鳴子系特有の小寸のこけしの名称で、首は作り付け、胴は地蔵型と言いましょうか、くびれがあり、裾が少しひろがる形になっています。
これはちょっと大き目で4寸ほどありますが、通常3寸前後のものです。
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一筆目、ときに眉毛も省略した素朴なものが本来の形で、昔の鳴子のこけしはこうであったかと思わせるものですが、こちらはやや大きいためか、しっかりとした顔立ち。
鬢が長く描かれて、しっとりと美しい表情に惹かれて入手しました。
いつか紅葉の鳴子にも行きたいものです…。

昭和の第二次こけしブームの頃は鳴子系と遠刈田系の人気が高かったようですが、現在はいかにも和風のイメージが強いのと、模様の共通化が進み、初心者には差がわかりづらいことで敬遠されている面があるのではと思います。
が、やはり正統派の美しさ、実はかなりの多様性も持つ二大系統なので、ぜひとも多くの方に魅力が伝わるとよいですね。
鳴子や遠刈田に限りませんが、図録などで古作こけしを見ていると結構胴模様の種類なども多く作られており、定型化する直前のものは花弁の一枚一枚にも躍動感を感じます。
個人的な想いですが、現代の工人さんにも、形の写しということにとどまらず、多彩な胴模様や筆法にヒントを得て、のびのびとこけしを作っていただければ何より、と思います。

ではでは。