2007年10月

2007年10月31日

それボクdvd今年1月に全国公開された映画『それでもボクはやってない』(脚本監督:周防正行 出演:加瀬亮 瀬戸朝香 役所広司 音楽:周防義和)のDVD がリリース。レンタルもされてます。(勿論サントラもとっくに出てます!)エンディング曲「静けさの中で」(作詞歌:tomo the tomo )は先日も作曲家の日比野元気氏にお誉めの言葉をいただいた。ありがとうございます。自分でも納得の作品なのでとても嬉しい。
映画は、主演加瀬亮の演技、さりげなくてすばらしかったと思う。彼は3年前にやはり僕が音楽を作曲したCM「NTTdocomoGOGOテレ電ズ篇/監督:市川準」にも出演していたが、そこでも主演の坂口憲二、長谷川京子の脇でさりげなくオレがオレがという存在感は見せない良さで、逆に存在感を知らしめた。この俳優さんはそれが持ち味なのだ。そういう時代なのかも。昔は主役っていったらなんかギラギラしたスターのオーラ満載みたいな役者さんが当たり前だったのに、今はそれもありだろうが、それだけじゃない。
その他、脇役陣では当番弁護士役の田中哲司、裁判官の正名僕蔵、同じく裁判官役の小日向文世、おかまチックなチンピラをうまく演じた本田博太郎、傍聴オタクのひとりを演じた高橋長英らが達者なところを見せる。
このDVD-BOXには付録で刑法刑事訴訟法ハンドブックがついている凄〜いDVDだ、オドロキ!


(00:25)

2007年10月29日

清里10日ぶりに軽井沢に帰ってきた。いやはや疲れ!....でも帰るといろんなものが送られてきているし雑用、整理も溜まってるし仕事もせにゃあかんし、で、けっこう忙しいダスね、これが。3日にはシンガーソングライターYUKKOさんのサポートで上田の「ロフト」でライヴなのでリハもあるし。そのYUKKOさんとは2月から私プロデュースでアルバム制作中。こちらも大詰めまできている。12月にマスタリングの日を決めちゃってるからレコーディングは終えないとやばい。

写真は清里。こんだけしょっちゅう東京〜軽井沢を行き来してると、そのルートも飽きてしまい、先日は佐久平から国道141号線で野辺山〜清里経由で須玉に出て中央自動車道で東京出た。清里は軽井沢より標高高く1300mくらいある。八ケ岳がいい感じで見えた。この国道141号線にほぼ沿って線路があるJR小海線は日本で一番標高高い所を走る鉄道として有名で、野辺山駅はJRの駅で一番高い地点の駅。ですのでこの辺りの高原ドライブはとても気持ちいい。

(02:46)

2007年10月26日

欲望という名の電車映画『欲望という名の電車』(「A Streetcar Named Desire」1951年アメリカ 監督:エリア・カザン 出演:ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド、キム・ハンター)をDVDで見た。テネシー・ウィリアムズ原作のブローウェイ舞台劇の映画化。いやいやとにかく凄い迫力の会話劇だ。ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランドの迫真の演技が圧倒的!まだまだ若きマーロン・ブランドは時に声を荒らげ、テーブルを叩き物を壁に投げ窓を割るといった粗野で気性の激しい役を、それでも魅力的にみずみずしく演じている。意外なエンディングに向かってヴィヴィアン・リーの演技も恐ろしいほどの集中力を見せる。ニューオリンズが舞台となっていてフランス系とポーランド系の登場人物が繰り広げる人間関係が舞台劇を見てるかの如くの雰囲気で見せる。エリア・カザン監督とマーロンはブロードウェイでの成功コンビ。主役3人はアカデミー賞を受賞している名画中の名画。

(23:51)

2007年10月24日

たねや近江八幡にある「たねや」レストランでちょっと豪華なランチでした。和菓子で有名な「たねや」の本拠地はここ近江八幡だが同時にオシャレな民家風な和のレストランがある。湯葉や近江牛、きのこ、山菜と栗おこわご飯が美味しゅうございました。


(02:07)

2007年10月23日

八幡堀秋のある日、東近江在住の田中雅彦氏と一年振りに滋賀県近江八幡の八幡堀を散策。田中さんは槍ケ岳に登ったりのアクティヴな方。年代も近いし様々な話しにはずんだ。ちなみに娘の田中千夏さんはOSMのVOCALコース卒業、ベーシスト泉尚也とのユニットFAITHを組むシンガー。数年前僕のアレンジに千夏さんのヴォーカルを起用したイベント「弦楽RECセミナー」で一緒した。
この日けっこう風が冷たかったけど晴れていて気持ちよかった。八幡堀は豊臣秀頼の時代に琵琶湖から運河をつたってできた商業をスムースに行うための要所。京都から琵琶湖、そして福井県の日本海にでて金沢や秋田へのルートは重要な商いの海路。今は日本海側は裏日本とか言ってるが、その時代はこっちがメインだったとのこと。八幡堀はアングルによってはもろに時代劇OKの風情でした。


(01:03)

2007年10月20日

Argentin babaa今年3月に全国公開された映画「アルゼンチンババア」(主演:役所広司 鈴木京香 堀北真希 音楽:周防義和)がDVD化され発売。よしもとばななの原作は淡々としている感じ・・・かな。映画はもうちょい膨らましてじんわりとしっとりさせる・・・かも。でもよしもとばななさんのHP見たら自分の作品の映画化では一番の出来だと讚えていた。映画のいちスタッフとしてはなんか嬉しいですね。僕もこの映画音楽作曲してから一年経つし客観的に見れ聴けるでしょうからじっくり見てみたいと思います。

(00:27)

2007年10月16日

庭の赤い実緑の中に目の覚めるような赤い実。名前はわからないけどキレイ。ただけっこう赤い実の植物って多い。そしてそして...秋も本格的になっていく感じ...この辺り紅葉が始まったものもある。


(00:34)

2007年10月10日

アラン・トゥーサン
ニューオリンズのセカンドライン!
ビデオ整理してたら1990年頃のフジテレビドキュメンタリー『ニューオリンズの音楽』が出てきた。ミシシッピ川デルタ地帯のルイジアナ州ニューオリンズはデキシーランドジャズに見られるようにジャズ、ポップミュージックの源流地だがここでは第二次大戦後の流れを追う。ニューオリンズスタイルの3大ピアニストのアラン・トゥーサン、プロフェッサー・ロングヘアー、ドクター・ジョンのうちのアラン・トゥーサンが語り、ピアノを弾く。ジャズでもクラシックでもないファンキーな世界だ。1960年代前半にローリングストーンズやオーティス・レディングにも影響与えたSoul Queen of NewOrleansアーマ・トーマスが歌う。マルディグラの話。ディキシー、ジャズ、R&B、Funk、ブルース、ロックンロール、BoogieWoogie、ケイジャン(フランス系トラッドミュージック、またはそれらと黒人音楽の混じったもの)などなどニューオリンズはアメリカンミュージックの都だ。
A.J.Loriaのピアノ弾き語り(with Conga)のなんともファンキーなこと。ラフでかっこいい。ニューヨーク系のテクニック的に高い、という感じではなくどれもいい意味でユルイ・・・音楽を楽しんでいる雰囲気ががんがん伝わってくる。僕にとってもどれも問題なく気持ちいい。アタマでなくカラダが自然に「問題ない!」って言ってる。

ネヴィル・ブラザースもニューオリンズ出身。その母体となったミーターズの
ジョージ・ポーターjr が言う「大切なのはどの音を弾かないかだ。僕らの音楽には〈穴〉がある。その〈穴〉=呼吸する〈隙間〉がいいグルーヴを生むんだ」「それが FUNK MUSICだ!」は重要な言葉だ。2ビートの白人音楽はそういった「間」はない。とめどもなく弾きまくる傾向がブルーグラスやアイリッシュトラッドにはあるが、黒人音楽は4拍子を2拍3連でノったりするので、その「間」でいいノリを生み出す。ここに白人の2ビート系が黒人との混ざり合いで8ビートに進化していくヒミツが隠されている、ポップミュージックの歴史の重要な出来事だ。バッハ、ベートーベンの古代史はほっといてこっちの近代現代史を学んで欲しいところだ。
ニューオリンズのストリートミュージックが「ファンク」を生み、それらを「ガンボ」と呼ぶ。
そしてそのニューオリンズ音楽の元になったのが《セカンドライン》と呼ばれるスタイルだ。これは葬式の行進音楽に由来する。墓場までのスローでもの悲しい音楽を《ファーストライン》と呼び、埋葬後の帰り道、つまり死者の天国への旅立ちを、今度は祝い一転して楽しいテンポのある音楽を演奏する。これが《セカンドライン》と呼ばれ発展していく。あのサッチモもセカンドラインの影響がスタートと言われいる。

1930年代にニューヨークでキャブ・キャロウェイバンド等で活躍したダニー・バーカーがアコースティックギターで弾き語りするが、これがまたナイーヴでいてめちゃオシャレ、かっこいい爺さんだ。ダニー・バーカーは語る。・・・売春宿(CAT HOUSE, BARRELL HOUSE, HONKY-TONK)のあったストーリィヴィルでジャズが始まった。そこはフランス人(昔ルイジアナはフランス領)ポルトガル人、スペイン人、黒人たちが多く、またフランス人と黒人との混血のクレオール人たちがジャズを生み出したと言われる。

そしてニューオリンズといえば《ダーティ・ダズン・ブラスバンド》だ。1980年代にブレイクした彼らの音楽のルーツは「セカンドライン」だ。その古いブラスバンドにFUNK,JAZZの要素を取り入れ、ほんとうに凄いグルーヴ感溢れるファンクブラスバンドをつくってしまった。このブラスバンドの「ノリ」は誰もまねできないのではないか。
1960年代くらいまで黒人たちは選挙権もなく、保険にも入れなかった。そこで黒人たちは仲間に不幸(家が火事で燃えたとか)があった時、パーティを開いて募金を募った。そしてそこに呼ばれるのがブラスバンドだった、ということだ。ただラジオやレコードの時代になるとそれらはすたれた。それを1960代に復活させたのが前出のダニー・バーカーで、《ダーティ・ダズン・ブラスバンド》もそういう流れの中ででてきたバンドだ。
ニューヨーク、ロスアンジェルスに比べると音楽の都とはいえニューオリンズは大きなショービジネスやロックムーブメントからも多少外れた街だ。しかしいい時代のアメリカのエッセンスが残る・・・感じがこの17年前のドキュメンタリーからうかがえる。2年前のハリケーンで大被害を受けたが、現在はどこまで復興したのだろう・・・
写真はアラン・トゥーサン。

(22:37)

2007年10月09日

VITOUSミロスラフ・ヴィトウス(MIROSULAV VITOUS)はチェコ生まれの59歳のベーシスト。18歳でアメリカに渡り、あっという間にジャズの最前線で活躍した凄い人。僕は確か1969年頃にハービー・マンのグループでのヴィトウスを見てる。その直後JOE ZAWINULとWAYNE SHORTERとのスーパーバンドWEATHER REPORTを結成。そのコントラバスでのハイノートでのアルコは衝撃的だった。1970年代初頭のWEATHER REPORTの初来日でも、そのコントラバスでのハイノートでショーターのソプラノサックスとのユニゾンを直接見た。ただWEATHER REPORT脱退以後はいまいち?エレべーもちょっとね...みたいな感じではあった。
このアルバム『UNIVERSAL SYNCOPATIONS』はその頃からの仲間、1941年から1947年生まれの、言ってみれば同年代のミュージシャンが久々に集まってレコーディングしたものだ、
が....いやいやそんな半端な言い方で済ませる内容ではない。高いレベルのモーダルなジャズが展開されている。それもソロ回しのセッション風ではなくコンセプチュアルな感じ。メンバーはチック・コリア(pf)、ジョン・マクラフリン(gtr)、ジャック・ディジョネット(drs)、ヤン・ガルバレク(saxes)でプロデューサー、マンフレート・アイヒャーのECMレーベルで2003年に制作された。
こんな凄いメンバーがよく集まったものだ。全員が一枚看板の...映画のエンディングのキャストローリングでいえば、名前の前後に空間をど〜んと空けなくちゃならない大スター、ソロアーティストとして最高レベルのアーティストだ。しかもチック・コリアとヤン・ガルバレクは初顔合わせ。なるほど、ガルバレクはキース・ジャレットのバンドでずっとやってたからチックとはやってない。そういうとこって、ライバルのパートナーを使わないっていうなんか暗黙のルールがあったんだろう。
ディジョネットもキースやハンコックとはやってるがチックとはマイルスバンドやショーターの「Super Nova」以来共演はあまり聞かない。コリア、マクラフリン、ディジョネットはマイルスバンド経験者。ヴィトウスもレコードはないがマイルスバンドに瞬間いたらしい。
しかしチック・コリアのプレイは長いソロとかとらなくてもちょっとしたパッセージやバッキングで素晴らしい音を引き出す。全体を見渡して演奏できる人だ。ひとり勝手に陶酔していくタイプではない。ディジョネットのシンバルワークはスタジオミュージシャンやロック系の人にはだせない有機的な横のノリがある。ヴィトウスの音も太くで気持ちいい。こりゃかなり強力な音楽。オレがオレがというソロのバトルの競い合い...みたいな次元の音楽ではない。またまたスタンダードなんかを予定調和的にオシャレに酒を美味しくする為の夜店のように流すJAZZでもない。ほんとうに感覚的インプロヴィゼイションが作曲的なレベルまである限られたミュージシャンたちのとんでもない音楽だ。


(00:51)

2007年10月03日

茅ケ崎海岸恒例となっているMPJ での周防義和作曲編曲講座が10月25日(木)と11月8日に行われます。今回は映像につける音楽講座とは別のシリーズということで歌モノ=ポップ音楽のほうのゼミ、といったところ。前回はコード進行なしで作曲しよう!なんていうテーマでしたが今回は逆にコード進行を深く掘り下げて分析したいです。テンションノートの使い方なんかもやりましょう。問い合わせ等はこのブログの左下のMPJのhpから辿ってください。

写真は茅ケ崎海岸。ある日の午後、散歩してました。標高1015mのところに住んでるのでたまには海が見たくなり・・デスワ。そういえばこういうところ=「湘南」っていうキーワード、ワタシの音楽土壌には全くないでんな。でも海は海でいいですけどオ。

(17:23)

2007年10月02日

造形大の教室*写真は東京八王子の東京造形大学の教室。休み時間。9月10月は毎週アニメーション学科で映像と音楽の講義をしている。
*ところで今年ももう10月入り。ここんとこ涼しい...じゃなくて寒い?って感じ。今日なんか最高気温12度だもんね。数日前は最高28度なんていう日あったんだからね。対応するカラダも大変だわさ。

*首相が所信表明かあ、しかしその前の方が酷すぎた。そんな人選んだ日本人カナシイ。総理だけじゃなく、議員じたい辞めると思ったけどなあ。
*一方あの横綱はどうすんのかな。今はそれより例の事件の親方だ。辞めないとね、理事長もじゃないの。郵政民営化したんだし、相撲も民営化したほうがケンゼンでいいんじゃないの?プロレスなんかそういうダーティな面も丸出しでそれを含めて楽しんでるんだから。最近見てないけど、カール・ゴッチ亡くなったんだっけ?あの「ジャーマンスープレックスホールド」は技としても芸術品ダア! ただそれを翻訳して「原爆固め」っちゅうのはいかがなもんでしょ。技の名前で好きなのは「子牛の焼き印押し」。なんか笑える。有名な「コブラツイスト」なんていうのもなかなか洒落ている。やっぱ動物のアクションから命名というのもいい。相撲の技で好きな名前は「とったり」とか「うっちゃり」。なんか定着してるからもう自然なんだけどよくよく考えると、なんか和める。「うっちゃり」なんか土俵際でマワシ掴んだ相手を逆転して外に投げ出す大技。大きな相手の力を利用した知的な技が多いのも相撲や柔道の技の醍醐味で、そこが魅力。小学生の時、砂場でよく相撲してた。得意技は「内掛け」。琴ケ浜や玉乃海が18番にしていた技で決まるとかっこいい。玉乃海がまだ四股名が玉丿島で当時の大横綱大鵬との初顔合わせでいきなり「内掛け」で大鵬を破ったのは昨日のことのように鮮明に憶えている。ガキの頃だけど。
柔道はポイント制なのでちっぽけな技でも決まると、すぐ選手は審判の方を見るのがなんかせこい競技だなあなんて思ったりして。K1はボブ・サップなんかが出てくる以前のプロっぽいまともな選手たちの技の競いあいが良かった。そのサップをブラジルのアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが「腕ひしぎ逆十字固め」でタップしたのはgood! あの技って掛けられた人は入った瞬間にギブアップするから...ほんと痛いんでしょうね。あっ、プロレスではけっこうもちますよ。やっぱプロレスだから。

*音楽話題でしめる。
しかししかし...また凄いベーシストがでたねえ。TAL WILKENFELDっていう21歳の女性プレイヤー。ロスアンジェルスのLAMAという音楽スクールで学んだらしいがベースは4年前にはじめたばかりらしい。シンジラレナイ! YOU TUBE で見たら、第一人者のマーカス・ミラーとジャムセッションで対等に堂々としたプレイ。まるで中学生くらいにしか見えない小さくてキュートな女の子なのに、その音は渋いし、太くていい音だしてる。スラップなどせずに確かな奏法でソロもいける。現在ジェフ・ベックのバンドに参加してツアーしてるということ。そのコンサートでのプレイもあったが....あのジェフ・ベックのバンドですぜ!...女の子の割にはとかじゃなくて、ちゃんとしたいいプレイしてる。いやいや凄い人が現れたもんだ。こういうホットな話題がいいや!

(01:09)